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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


17.20 ioutils exportoplog(操作ログのエクスポート)

機能

管理用サーバに格納されている操作ログを、指定した期間分だけCSVファイルにエクスポートします。

エクスポートするファイルのサイズが2ギガバイトを超える場合、ファイルを分割して出力します。分割されたファイルは、ファイル名の拡張子の前に連番が付与されます。

エクスポート対象となる情報が0件の場合でも、ファイルが出力されます。

エクスポートするファイルの出力形式については、「付録A.4 エクスポートした操作ログの出力形式」を参照してください。

なお、このコマンドは管理用サーバで実行してください。

形式

ioutils△exportoplog△-export△エクスポートするファイル名{△-range△エクスポートする期間|△-within△エクスポートする日数}[△-encoding△文字コードの種別][△-filter△フィルタ名][△-line△エクスポートする行数][△-timezone△タイムゾーンの種別][△-s]

引数

-export△エクスポートするファイル名

エクスポートするCSVファイルを、259バイト以内の絶対パスで指定します。

-range△エクスポートする期間

エクスポートする期間をYYYY-MM-DDの形式で指定します。 開始日と終了日は、「,」(コンマ)で区切って指定します。

注※ YYYY:年、MM:月、DD:日

この引数は、-withinと同時には指定できません。

-within△エクスポートする日数

エクスポートする日数を指定します。指定できる日数は1〜500です。

この引数は、-rangeと同時には指定できません。

-encoding△文字コードの種別

エクスポートする操作ログの文字コードを指定します。文字コードの種別は次のとおりです。引数を省略した場合、UTF-8が指定されます。

  • US-ASCII

  • ISO-8859-1

  • UTF-8

  • UTF-8N

  • UTF-16

  • UTF-16LE

  • UTF-16BE

  • MS932

  • Shift-JIS

  • EUC-JP

  • JIS

-filter△フィルタ名

フィルタを使用して特定の操作ログをエクスポートする場合、フィルタ名を指定します。

指定するフィルタ名のフィルタ条件には、[操作日時(Webブラウザのロケール)]を含めないでください。[操作日時(Webブラウザのロケール)]をフィルタ条件に含んだフィルタ名を指定すると、正しくフィルタリングされないことがあります。

次のフィルタ条件を設定する場合は、括弧内の操作種別もフィルタ条件に追加してください。フィルタ条件に追加しない場合、正しく出力されない場合があります。

  • プロセス名(操作種別がプログラムの起動と停止の場合)

  • 持ち出し先ドライブ種別(操作種別がファイル操作の場合)

  • 操作対象ファイル名(操作種別がファイル操作の場合)

  • 印刷ドキュメント名(操作種別が印刷操作の場合)

  • デバイス名(操作種別がデバイス操作の場合)

  • デバイス区分(操作種別がデバイス操作の場合)

  • URL(操作種別がWebアクセスの場合)

  • ウィンドウタイトル(操作種別がウィンドウ操作の場合)

-line△エクスポートする行数

1ファイルにエクスポートする行数を指定します。指定できる行数は1〜4294967295です。省略した場合、1ファイルには2ギガバイト分の操作ログが出力されます。

-timezone△タイムゾーンの種別

操作日時を出力するタイムゾーンを指定します。

タイムゾーンの種別は次のとおりです。引数を省略した場合、コンフィグレーションファイル(jdn_manager_config.conf)の OpLog_ExportSouceDateAndTimeプロパティの定義に従います。OpLog_ExportSouceDateAndTime プロパティの詳細については、マニュアル「JP1/IT DesktopManagement 2 導入・設計ガイド」のプロパティ一覧を参照してください。プロパティが未定義の場合、localが指定されます。

  • local:エージェントの操作日時を管理用サーバのタイムゾーンで出力します。

  • source:エージェントの操作ログ情報(操作日時(エージェント)、操作日時(UTC)、タイムゾーン)を追加で出力する場合に指定します。

-s

エクスポート先に同じ名称のファイルがすでに存在しても、確認しないで上書きします。引数を省略した場合、同じ名称のファイルが存在すると、上書き確認のメッセージを出力し、管理者の応答に応じて出力を中止または上書きします。

格納先

JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ¥mgr¥bin¥

JP1/IT Desktop Management 2が提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。

注意事項

戻り値

ioutils exportoplogコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

コマンドが正常に終了しました。

11

コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。

12

指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。

15

ファイル出力時のファイルのアクセスエラー、またはディスク容量が不足しています。

31

ほかのコマンドを実行中です。

51

コマンドの実行権限がありません。

54

管理用サーバがセットアップされていません。

70

指定されたフィルタがありません。

101

メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。

120

データベースのアクセスエラーです。

150

そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

エクスポートする日数を「25」、フィルタ名を「ファイルコピー操作」の条件で、操作ログを「C:¥temp¥exportoplog.csv」としてエクスポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。

ioutils exportoplog -export C:¥temp¥exportoplog.csv -within 25 -encoding UTF-8 -filter ファイルコピー操作 -s

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