17.20 ioutils exportoplog(操作ログのエクスポート)
機能
管理用サーバに格納されている操作ログを、指定した期間分だけCSVファイルにエクスポートします。
エクスポートするファイルのサイズが2ギガバイトを超える場合、ファイルを分割して出力します。分割されたファイルは、ファイル名の拡張子の前に連番が付与されます。
エクスポート対象となる情報が0件の場合でも、ファイルが出力されます。
エクスポートするファイルの出力形式については、「付録A.4 エクスポートした操作ログの出力形式」を参照してください。
なお、このコマンドは管理用サーバで実行してください。
形式
ioutils△exportoplog△-export△エクスポートするファイル名{△-range△エクスポートする期間|△-within△エクスポートする日数}[△-encoding△文字コードの種別][△-filter△フィルタ名][△-line△エクスポートする行数][△-timezone△タイムゾーンの種別][△-s]
引数
- -export△エクスポートするファイル名
-
エクスポートするCSVファイルを、259バイト以内の絶対パスで指定します。
- -range△エクスポートする期間
-
エクスポートする期間をYYYY-MM-DD※の形式で指定します。 開始日と終了日は、「,」(コンマ)で区切って指定します。
注※ YYYY:年、MM:月、DD:日
この引数は、-withinと同時には指定できません。
- -within△エクスポートする日数
-
エクスポートする日数を指定します。指定できる日数は1〜500です。
この引数は、-rangeと同時には指定できません。
- -encoding△文字コードの種別
-
エクスポートする操作ログの文字コードを指定します。文字コードの種別は次のとおりです。引数を省略した場合、UTF-8が指定されます。
-
US-ASCII
-
ISO-8859-1
-
UTF-8
-
UTF-8N
-
UTF-16
-
UTF-16LE
-
UTF-16BE
-
MS932
-
Shift-JIS
-
EUC-JP
-
JIS
-
- -filter△フィルタ名
-
フィルタを使用して特定の操作ログをエクスポートする場合、フィルタ名を指定します。
指定するフィルタ名のフィルタ条件には、[操作日時(Webブラウザのロケール)]を含めないでください。[操作日時(Webブラウザのロケール)]をフィルタ条件に含んだフィルタ名を指定すると、正しくフィルタリングされないことがあります。
次のフィルタ条件を設定する場合は、括弧内の操作種別もフィルタ条件に追加してください。フィルタ条件に追加しない場合、正しく出力されない場合があります。
-
プロセス名(操作種別がプログラムの起動と停止の場合)
-
持ち出し先ドライブ種別(操作種別がファイル操作の場合)
-
操作対象ファイル名(操作種別がファイル操作の場合)
-
印刷ドキュメント名(操作種別が印刷操作の場合)
-
デバイス名(操作種別がデバイス操作の場合)
-
デバイス区分(操作種別がデバイス操作の場合)
-
URL(操作種別がWebアクセスの場合)
-
ウィンドウタイトル(操作種別がウィンドウ操作の場合)
-
- -line△エクスポートする行数
-
1ファイルにエクスポートする行数を指定します。指定できる行数は1〜4294967295です。省略した場合、1ファイルには2ギガバイト分の操作ログが出力されます。
- -timezone△タイムゾーンの種別
-
操作日時を出力するタイムゾーンを指定します。
タイムゾーンの種別は次のとおりです。引数を省略した場合、コンフィグレーションファイル(jdn_manager_config.conf)の OpLog_ExportSouceDateAndTimeプロパティの定義に従います。OpLog_ExportSouceDateAndTime プロパティの詳細については、マニュアル「JP1/IT DesktopManagement 2 導入・設計ガイド」のプロパティ一覧を参照してください。プロパティが未定義の場合、localが指定されます。
-
local:エージェントの操作日時を管理用サーバのタイムゾーンで出力します。
-
source:エージェントの操作ログ情報(操作日時(エージェント)、操作日時(UTC)、タイムゾーン)を追加で出力する場合に指定します。
-
- -s
-
エクスポート先に同じ名称のファイルがすでに存在しても、確認しないで上書きします。引数を省略した場合、同じ名称のファイルが存在すると、上書き確認のメッセージを出力し、管理者の応答に応じて出力を中止または上書きします。
格納先
JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ¥mgr¥bin¥
JP1/IT Desktop Management 2が提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。
注意事項
-
このコマンドは、管理用サーバのセットアップが完了し、かつ管理用サーバが開始している状態で実行してください。
-
このコマンドは、同時に複数実行できません。
-
このコマンドは、次のコマンドと同時に実行できません。
-
exportdb
-
importdb
-
ioassetsfieldutil export
-
ioassetsfieldutil import
-
ioutils exportasset
-
ioutils exportassetassoc
-
ioutils exportdevice
-
ioutils exportdevicedetail
-
ioutils exportfield
-
ioutils exportfilter
-
ioutils exportpolicy
-
ioutils exporttemplate
-
ioutils exportupdategroup
-
ioutils exportupdatelist
-
ioutils importasset
-
ioutils importassetassoc
-
ioutils importexlog
-
ioutils importfield
-
ioutils importfilter
-
ioutils importpolicy
-
ioutils importtemplate
-
ioutils importupdategroup
-
ioutils importupdatelist
-
reorgdb
-
startservice
-
stopservice
-
updatesupportinfo
-
deletenwgroup
-
deletepackage
-
distributelicense
-
戻り値
ioutils exportoplogコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
コマンドが正常に終了しました。 |
11 |
コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 |
12 |
指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。 |
15 |
ファイル出力時のファイルのアクセスエラー、またはディスク容量が不足しています。 |
31 |
ほかのコマンドを実行中です。 |
51 |
コマンドの実行権限がありません。 |
54 |
管理用サーバがセットアップされていません。 |
70 |
指定されたフィルタがありません。 |
101 |
メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。 |
120 |
データベースのアクセスエラーです。 |
150 |
そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 |
使用例
エクスポートする日数を「25」、フィルタ名を「ファイルコピー操作」の条件で、操作ログを「C:¥temp¥exportoplog.csv」としてエクスポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。
ioutils exportoplog -export C:¥temp¥exportoplog.csv -within 25 -encoding UTF-8 -filter ファイルコピー操作 -s
関連リンク