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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


17.15 ioutils importpolicy(セキュリティポリシーの設定のインポート)

機能

エクスポートしたセキュリティポリシーをインポートします。インポートできるファイルは、事前にエクスポートしたファイルだけです。セキュリティポリシー名を指定しなかった場合、エクスポート時の名称で登録されます。

複数のJP1/IT Desktop Management 2システムを構築している場合、このコマンドを利用することで、ある管理用サーバで作成したセキュリティポリシーをほかの管理用サーバに流用できます。

なお、このコマンドは、管理用サーバで実行してください。

形式

ioutils△importpolicy△-import△インポートするファイル名[△-name△セキュリティポリシー名][△-applygroup△適用する更新プログラムグループ名][△-excludegroup△除外する更新プログラムグループ名][△-s]

引数

-import△インポートするファイル名

インポートするXMLファイル名を、259バイト以内の絶対パスで指定します。

-name△セキュリティポリシー名

インポートするセキュリティポリシーの名称を指定します。引数を省略した場合、エクスポート時のセキュリティポリシー名で登録されます。

-applygroup△適用する更新プログラムグループ名

適用する更新プログラムグループ名を指定します。引数を省略した場合、エクスポート時の適用更新プログラムグループ名を割り当てられます。

-excludegroup△除外する更新プログラムグループ名

除外する更新プログラムグループ名を指定します。引数を省略した場合、エクスポート時の除外更新プログラムグループ名を割り当てられます。

-s

同じ名称のセキュリティポリシーがすでに存在しても、確認しないで上書きします。引数を省略した場合、同じ名称のセキュリティポリシーが存在すると、上書き確認のメッセージを出力し、管理者の応答に応じて入力を中止または上書きします。

格納先

JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ¥mgr¥bin¥

JP1/IT Desktop Management 2が提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。

注意事項

戻り値

ioutils importpolicyコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

コマンドが正常に終了しました。

11

コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。

12

指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。

31

ほかのコマンドを実行中です。

51

コマンドの実行権限がありません。

54

管理用サーバがセットアップされていません。

76

指定されたセキュリティポリシー名が不正です。

80

インポートするファイルの形式が不正です。

83

該当する更新プログラムグループがありません。

101

メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。

120

データベースのアクセスエラーです。

150

そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

C:¥temp¥にエクスポート済みのセキュリティポリシーの設定情報「exportpolicy.xml」を、「開発部用ポリシー」としてインポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。除外する更新プログラムグループ名を、「Windows 7用除外プログラム」とします。

ioutils importpolicy -import C:¥temp¥exportpolicy.xml -name 開発部用ポリシー -excludegroup "Windows 7用除外プログラム" -s

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