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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


1.10.4 ソフトウェアライセンスを滅却する流れ

バージョンが古くなるなどして利用しなくなったソフトウェアは、ソフトウェアライセンスを滅却します。

ソフトウェアライセンスを滅却する流れを次に示します。

1.ソフトウェアライセンスが必要かどうかを判断する

ソフトウェアの利用中止を申請されたら、該当するソフトウェアライセンスが必要かどうかを判断してください。減価償却が完了していたら、ほかにソフトウェアを利用したい人がいないことを確認して、滅却を決定します。

2.ソフトウェアライセンスを滅却して反映する

滅却することを決定したら、ソフトウェアの媒体を処分して、コンピュータからアンインストールされていることを確認します。滅却したソフトウェアライセンスは、JP1/IT Desktop Management 2でソフトウェアライセンス情報をメンテナンスします。

滅却したソフトウェアライセンスとして、JP1/IT Desktop Management 2で管理されます。

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〈この項の構成〉

(1) ソフトウェアライセンスが必要かどうかを判断する流れ

ソフトウェアの利用者から利用中止の申請を受けたら、該当するソフトウェアライセンスを滅却してもよいかどうかを判断する必要があります。利用状況や減価償却状況などを確認して、不要なソフトウェアライセンスの滅却を決定します。

1.ソフトウェアのインストール数を確認する

滅却対象のソフトウェアライセンスを利用している人がいないことを確認します。資産画面の[ソフトウェアライセンス状況]画面で、該当するソフトウェアの[ライセンス消費数]を確認してください。消費数が「0」以外の場合は、ほかにソフトウェアの利用者がいるため、ソフトウェアライセンスの滅却を中止します。なお、利用中止の申請をした利用者のコンピュータからは、対象のソフトウェアがアンインストールされているものとします。

2.減価償却が完了していることを確認する

滅却対象のソフトウェアライセンスの減価償却が完了していることを確認します。資産画面の[ソフトウェアライセンス]画面の[契約情報]タブを選択して、ソフトウェアライセンスに対応する契約を表示します。契約の[総額]と[契約日]などを参考に、減価償却が完了していることを確認してください。

3.ほかにソフトウェアを利用したい人がいないことを確認する

利用者にソフトウェアライセンスの滅却予定をメールで通知し、ほかにソフトウェアを利用したい人がいないことを確認します。利用希望者がいた場合は、ソフトウェアライセンスを希望者のコンピュータに割り当てます。

すべての確認が完了したら、不要と判断したソフトウェアライセンスだけを滅却します。

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(2) ソフトウェアライセンスを滅却して反映する流れ

ソフトウェアライセンスを必要ないと判断した場合、ソフトウェアライセンスを滅却します。媒体を処分したあと、該当ソフトウェアがインストールされているコンピュータが残っていないかどうかを確認します。確認が完了したらソフトウェアライセンス情報を最新の状態にメンテナンスします。

1.ソフトウェアの媒体を処分する

ソフトウェアの再利用を防ぐため、媒体を処分します。CD/DVDであれば表面に傷を付けたり、専用の装置で粉砕したりして内容を読み込めないようにしてください。

2.ソフトウェアのアンインストールを確認する

媒体を処分したら、滅却を決定したあとにインストールされたソフトウェアがないことを確認します。資産画面の[ソフトウェアライセンス状況]画面の[インストール済みコンピュータ]タブで、該当ソフトウェアをインストールしているコンピュータがないことを確認してください。インストールしているコンピュータがあった場合、コンピュータの利用者に該当ソフトウェアをアンインストールするように指示します。

3.ソフトウェアライセンス状態をメンテナンスする

ソフトウェアのアンインストールを確認したら、ソフトウェアライセンス情報を最新の状態にメンテナンスします。資産画面の[ソフトウェアライセンス]画面で、該当するソフトウェアライセンスの[ライセンス状態]を「使用中」から「滅却」に変更します。

ソフトウェアライセンスの滅却とJP1/IT Desktop Management 2への反映が完了します。

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