1.10 ソフトウェアライセンスを管理する
組織内のコンピュータには、業務で利用するさまざまなソフトウェアがインストールされています。ソフトウェアを使用する場合はソフトウェアライセンスを必要とすることが多く、ソフトウェアライセンスの超過利用を防いだり、効率良くソフトウェアライセンスを利用したりするためには、ソフトウェアライセンスを管理して利用状況を把握する必要があります。
JP1/IT Desktop Management 2を利用すると、次に示すような機能を利用して効率良くソフトウェアライセンスを管理できます。
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所有しているソフトウェアライセンスを台帳のように一覧で把握できる
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パネルやレポートなどのグラフィカルな画面から、ソフトウェアライセンスの利用状況を簡単に把握できる
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ソフトウェアライセンスをコンピュータに割り当てて、許可したとおりに利用されているかどうかを把握できる
ソフトウェアライセンスの管理は、資産画面の[管理ソフトウェア]画面および[ソフトウェアライセンス]画面で実行します。ソフトウェアライセンスを管理するためには、管理ソフトウェア情報とソフトウェアライセンス情報をJP1/IT Desktop Management 2に登録し、ソフトウェアライセンスを管理する流れに沿ってソフトウェアライセンスの利用状況を把握します。ソフトウェアライセンスを管理する流れを次の図に示します。
利用者からソフトウェアの利用申請があったら、申請を確認してソフトウェアを購入します。購入後、管理するソフトウェア名(管理ソフトウェア)を決めてソフトウェアライセンス情報をJP1/IT Desktop Management 2に登録します。このとき、管理ソフトウェア情報も登録します。(図中:1〜3)
ソフトウェアは、利用者に提供する前に、利用する部署に依頼して検収します。検収時にソフトウェアを管理対象のコンピュータにインストールすると、管理用サーバにソフトウェア情報が収集されます。収集されたソフトウェア情報と管理ソフトウェア情報を関連づけます。これによって管理ソフトウェアのインストール状況が把握できるようになります。(図中:4〜5)
その後、利用者からの申請を確認し、ソフトウェアの利用を許可します。利用者のコンピュータにソフトウェアがインストールされると、管理用サーバにソフトウェア情報が収集されてソフトウェアライセンスの利用状況を把握できるようになります。ソフトウェアが不要になった場合は、滅却処理をして廃棄します。(図中:6〜8)
ここでは、次に示す業務でのJP1/IT Desktop Management 2の利用方法を説明しています。
- ソフトウェアを購入する
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従業員の増加や新しいソフトウェアの導入などに伴ってソフトウェアを購入します。購入したソフトウェアの情報をJP1/IT Desktop Management 2に登録して、ソフトウェアライセンスの利用状況を把握できるようにします。
- 余剰ライセンスを有効利用する
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組織内の余剰ライセンスをチェックして、余っていたら必要としているコンピュータに割り当てて有効利用します。
- 許可なく利用されているライセンスを対処する
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許可なく利用されているソフトウェアライセンスをチェックして対処します。
- ソフトウェアライセンスを棚卸する
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組織内のソフトウェアライセンスを棚卸します。
- ソフトウェアライセンスを滅却する
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使用しなくなったソフトウェアを職場から回収し、古いソフトウェアを滅却します。
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