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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


2.10.2 現用系サーバでグループリソースを作成する手順

JP1/IT Desktop Management 2のインストール後は、Windows Server Failover ClusterでJP1/IT Desktop Management 2のグループを作成し、リソースを登録します。リソースを登録する手順を次に示します。

  1. 管理用サーバのグループを作成します。

    Windows Server Failover Clusterにあらかじめ登録されている「Cluster Group」とは別に管理用サーバのグループを作成してください。

  2. 作成したグループに必要なリソースを登録します。

    グループに登録が必要なリソースを次の表に示します。

    リソースの種類

    リソース名

    JP1/IT Desktop Management 2のサービスリソース以外のリソース

    IPアドレスリソース

    ネットワーク名リソース

    共有ディスク(物理ディスク)リソース

    JP1/IT Desktop Management 2のサービスリソース(汎用サービス)

    JP1_ITDM2_DB Service

    JP1_ITDM2_DB Cluster Service

    JP1_ITDM2_Web Container

    JP1_ITDM2_Web Server※1

    JP1_ITDM2_Service

    JP1_ITDM2_Agent Control

    JP1_ITDM2_Relay Manager Service※2

    注※1 Windows Server 2019、Windows Server 2016およびWindows Server 2012の場合はコマンドを実行して、リソースを作成します。

    Administrator権限を持つユーザーで、コマンドプロンプトからPowerShellを起動し、次に示すコマンドを実行してください。

    Get-ClusterResource△"JP1_ITDM2_Web Serverサービスリソースの名前"△|△Set-ClusterParameter△-Name△StartupParameters△-value△""

    (凡例)△:半角スペース

    注※2 複数サーバ構成の統括管理用サーバの場合だけ実施してください。

  3. 現用系サーバを優先サーバに設定します。

  4. JP1/IT Desktop Management 2のサービスリソース以外のリソースをオンライン状態にします。

    JP1/IT Desktop Management 2のサービスリソース(汎用サービス)はオフライン状態のままです。

グループリソースが作成されます。

グループリソースの作成方法の詳細については、またはWindows Server Failover Clusterのマニュアルを参照してください。

以降で、各リソースの設定項目および設定内容を説明します。

JP1/IT Desktop Management 2のサービスリソース以外のリソースの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

  • IPアドレスリソース

  • ネットワーク名リソース

  • 共有ディスク(物理ディスク)リソース

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM2_DB Serviceの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_DB Service

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

「ネットワーク名リソース」および「共有ディスク(物理ディスク)リソース」を設定する。

サービス名

「HiRDBEmbeddedEdition_JE1」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

0(固定)

フェールオーバーの期間(秒)

0(固定)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM2_DB Cluster Serviceの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_DB Cluster Service

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

「JP1_ITDM2_DB Service」のリソースを設定する。

サービス名

「HiRDBClusterService_JE1」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM2_Web Containerの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_Web Container

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

「JP1_ITDM2_DB Cluster Service」のリソースを設定する。

サービス名

「JP1_DTNAVI_WEBCON」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM2_Web Serverの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_Web Server

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

「ネットワーク名リソース」のリソースを設定する。

サービス名

「JP1_DTNAVI_WEBSVR」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM2_Serviceの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_Service

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

「JP1_ITDM2_DB Cluster Service」のリソースを設定する。

サービス名

「JP1_DTNAVI_MGRSRV」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM2_Agent Controlの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_Agent Control

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

「JP1_ITDM2_DB Cluster Service」のリソースを設定する。

サービス名

「JP1_DTNAVI_AGCTRL」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM2_Relay Manager Serviceの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_Relay Manager Service

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

「JP1_ITDM2_DB Cluster Service」のリソースを設定する。

サービス名

「JP1_DTNAVI_RLYMGRSRV」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)