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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


3.5.15 Linuxにおける注意事項

〈この項の構成〉

(1) /etc/hostsファイルの定義について

Red Hat Linuxをインストールすると,/etc/hostsファイルに自ノード(この定義例ではlinux01)のIPアドレスに対してループバックアドレス:127.0.0.1が定義されている場合があります。以下に定義例を示します。

[図データ]

自ノードがループバックアドレスで定義されていた場合,APMによるプロセス監視において,上位マネージャに通知するイベントの発行元アドレスが「127.0.0.1」などの不正な値となります。そのため,マネージャ側では,どのホストからイベントが来たのか認識不能となり,正常にプロセス状態を監視することができません。APMを使用する環境では,自ノードに対しては「127.0.0.1」ではなく自IPアドレス(本例では172.16.49.18)を定義してください。以下に定義例を示します。

[図データ]

なお,イベント通知発行元アドレス定義ファイル(apmaddr.conf)にてイベント通知の発行元のIPアドレスを設定している場合は,本対応は不要となります。イベント通知発行元アドレス定義ファイル(apmaddr.conf)については,「7.4.4 イベント通知発行元アドレス定義ファイル(apmaddr.conf)」を参照してください。

(2) ファイアウォールの設定について

Red Hat Linuxへのインストール時,ファイアウォール「高」または「中」を選択した場合はマネージャからSNMPメッセージを受信するポートの通信を許可するように設定してください。標準ではSNMPメッセージを22161/udpポートで受信します。よって22161/udpポートを通信可能とするように設定してください。