Hitachi

JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


3.5.14 AIXにおける注意事項

〈この項の構成〉

(1) 自動停止スクリプトの設定

APMをインストールしたあと,/etc/rc.shutdownファイルを編集してAPMを自動で停止するスクリプトを追加します。

スクリプトの追加方法を次に示します。スーパーユーザで実行してください。

/etc/rc.shutdownファイルの編集

etc/rc.shutdownファイルをエディタで開き,次の3行を追加します。他製品との停止順を考慮する必要はないため,任意の位置に追加してください。

追加する行
if [ -x /usr/CM2/APM/bin/apmstop ]; then
     /usr/CM2/APM/bin/apmstop
fi

なお,/etc/rc.shutdownファイルが存在しない場合は,上記の内容のファイルを作成します。その際,次に示す三つのコマンドを実行して,/etc/rc.shutdownファイルの属性を設定してください。

/etc/rc.shutdownファイルの属性を設定するコマンド
chmod 550 /etc/rc.shutdown
chown root /etc/rc.shutdown
chgrp shutdown /etc/rc.shutdown
APMのアンインストール時

APMをアンインストールしたあと,/etc/rc.shutdownファイルの編集で追加した3行を削除してください。

(2) 環境変数PSALLOC/NODISCLAIMについて

AIXではOSでメモリ不足が生じるとSIGKILLが発行され,プロセスが終了することがあります。

本現象を回避するには,APMを起動するユーザの環境変数にPSALLOC=earlyを設定し,設定後JP1/Extensible SNMP Agent※1とAPMのプロセスを起動してください。なお,環境変数PSALLOCにearlyを設定する場合には,同時に環境変数NODISCLAIM=trueを設定してください。

設定する場合は/usr/CM2/APM/bin/apmstartコマンドに追記※2してください。

以下に例を示します。

            :
            :
ATH=$PATH:/opt/CM2/APM/bin:/usr/CM2/APM/bin:/bin
export PATH
 
PSALLOC=early
export PSALLOC
NODISCLAIM=true
export NODISCLAIM
 
#
# snmp port is not read from /etc/services
#
            :
            :
注※1

JP1/Extensible SNMP Agentでの設定方法については,マニュアル「JP1/Extensible SNMP Agent」を参照してください。

注※2

apmstartコマンドに環境変数の設定を追記する場合は,apmstartコマンドの冒頭部分に追記してください。

(3) Migrationインストール時の注意事項

MigrationによりOSのバージョンアップを行う場合,OSのバージョンアップ前に,導入済みのAPMは削除してください。

上記製品のインストールはOSのバージョンアップ後に,また設定などは再度行うようお願いします。