Hitachi

JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


3.6 セットアップ時の注意事項

セットアップ時の注意事項について説明します。

SSOをNAT環境で使用する場合

SSOをNAT環境で使用する場合の注意事項について説明します。

・管理マネージャと監視マネージャの間にNATがある場合

分散構成で,管理マネージャと監視マネージャの間にNATを挟むことはできません。

・監視マネージャと監視サーバの間にNATがある場合

監視マネージャと監視サーバの間にNATがある場合,NATを設置する場所によっては,SSOまたはAPMの設定が必要となります。

  • 監視サーバ側にNATがある場合

    監視サーバ側にNATがある場合のシステム構成を次の図に示します。

    図3‒5 監視サーバ側にNATがある場合のシステム構成

    [図データ]

    図のように監視サーバ側にNATがある場合,NATで監視サーバのプライベートIPアドレス(10.1.1.8)をグローバルIPアドレス(172.16.46.8)に変換したり,グローバルIPアドレス(172.16.46.8)をプライベートIPアドレス(10.1.1.8)に変換したりします。

    SSOで監視条件に設定する監視サーバのIPアドレスは,グローバルIPアドレスにしてください。図の場合,監視サーバのIPアドレスは「172.16.46.8」となります。

  • 監視マネージャ側にNATがある場合

    監視マネージャ側にNATがある場合のシステム構成を次の図に示します。

    図3‒6 監視マネージャ側にNATがある場合のシステム構成

    [図データ]

    図のように監視マネージャ側にNATがある場合,NATで監視マネージャのプライベートIPアドレス(10.1.1.5)をグローバルIPアドレス(172.16.46.5)に変換したり,グローバルIPアドレス(172.16.46.5)をプライベートIPアドレス(10.1.1.5)に変換したりします。

    APMが発行するイベントの送信先IPアドレスは,監視マネージャのグローバルIPアドレスにしてください。図の場合,APMが発行するイベントの送信先IPアドレスの設定は次のとおりです。

  {172.16.46.5;10.1.1.5;}

詳細は,「7.4.3 プロキシ定義ファイル(apmproxy.conf)」を参照してください。