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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


2.5 プロセスおよびサービス監視機能

プロセス・サービス監視機能は,監視サーバ上で動作するあらゆるプロセスおよびWindowsサービスの動作状態を監視する機能です。監視しているプロセスおよびサービスの動作状態によって,アプリケーションが正常に動作しているかどうかを判断します。プロセスに親子関係がある場合は,親子関係を意識して監視することもできます。なお,プロセスおよびサービスを監視する場合,監視対象プロセスおよびサービスが動作するサーバ(監視サーバ)上にエージェント製品であるAPMが必要です。SSOがプロセスおよびサービスを監視する流れを,次の図に示します。

図2‒52 SSOがプロセスおよびサービスを監視する流れ

[図データ]

  1. 監視条件設定

    SSOからAPMに監視条件を設定します。

  2. 監視プロセス・サービスの定期監視

    1で設定した条件に従って,APMがプロセス・サービスを定期的に監視します。

  3. 監視プロセス・サービスの状態変更イベント通知

    2の定期監視で,監視プロセス・サービスの停止など状態の変化を検知すると,APMは状態変更イベントを発行します。APMが発行するイベントの種類については,「付録J.3 APMが発行するイベント」を参照してください。

  4. 監視プロセス,サービス,アプリケーションの状態決定

    3でAPMから通知されたイベントに基づいて,SSOはプロセス・サービスおよびアプリケーションの状態を決定します。

  5. イベント発行

    状態の決定後,SSOはイベント(インシデント)を発行します。発行したイベントは,NNMiのインシデントビューに表示されます。SSOが発行するイベントの種類については,「付録J.1(2) プロセスおよびサービス監視でのイベント」を参照してください。

なお,SNMPプロトコルを使用してAPMに監視条件を設定しているため,監視マネージャとエージェントのSetコミュニティ名を一致させる必要があります。

監視するプロセス名のプロセス種別の設定は,監視対象サーバがUNIXである場合は,実行ファイル名またはコマンドライン名を選択します。監視対象サーバがWindowsである場合は,実行ファイル名を選択してください。

ここでは,プロセスおよびサービス監視機能の詳細について説明します。

〈この節の構成〉