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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


2.5.1 監視条件の設定

プロセスおよびサービスの監視条件として,次の項目を設定します。

監視条件は,プロセス監視条件設定ウィンドウ,または監視条件設定コマンド(ssopsset)で設定します。設定した監視条件は,監視条件設定ファイル(SSO内部ファイル)および監視AP設定ファイル(SSO内部ファイル)に登録されます。しきい値は,アプリケーション,プロセス,子プロセスごとに,サービス動作状態のマッピングはサービスごとに設定できます。監視条件を設定する仕組みを,次の図に示します。

図2‒53 監視条件を設定する仕組み

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 監視条件の設定時の注意事項(プロセス監視)

(a) 監視プロセス名が長い場合の注意事項

設定できる監視プロセス名は最大60バイトです。60バイトを超えるプロセスを監視する場合は,ワイルドカードを使用して60バイト以内で指定してください。ワイルドカードとして「*(アスタリスク)」と「?(疑問符)」を指定できます。「*(アスタリスク)」は0個以上の文字の代わり,「?(疑問符)」は1文字の代わりとして使用できます。ただし,APMのバージョンが07-10以前の場合は,プロセス名の先頭および末尾に「*(アスタリスク)」だけ使用できます。

使用例
実際のコマンドライン
/opt/CM2/SSO/bin/ssocolmng -f
監視条件定義
/opt/*/ssocolmng*

(b) 監視プロセス名に「.(ピリオド)」を含む場合の注意事項

次の条件が重なる監視サーバに対するプロセス監視条件設定では,「.(ピリオド)」を含むプロセス名は,「.(ピリオド)」の直前までの文字列を指定してください。ただし,「.(ピリオド)」が先頭にあるプロセス名は,プロセス名の先頭から次の「.(ピリオド)」の直前までの文字列を指定してください。

  • 監視サーバがWindowsの場合

  • APMのバージョンが07-50-01以前の場合

  • プロセス情報の取得にtlistコマンドを使用している場合

上記以外のUNIX版の監視サーバに対するプロセス監視条件設定では,「.(ピリオド)」を含むプロセス名をそのまま指定してください。

(c) 監視サーバがWindowsの場合の監視プロセス名および種別についての注意事項

監視プロセス名の指定には,拡張子(.exeなど)を含まない名称で指定する必要があります。また,コマンドラインでの監視はできないため,監視プロセス種別は実行ファイル名を選択してください。

(d) 監視サーバがUNIXの場合の監視プロセス種別についての注意事項

監視プロセス種別の選択方法を次に示します。

実行ファイル名

psコマンドで-eオプション(APMのバージョンが07-50以降の場合はapmproclistコマンドで-eオプション)を指定したときに表示されるプロセス名を監視プロセス名に設定する場合に指定します。

コマンドライン名

psコマンドで-efオプション(APMのバージョンが07-50以降の場合はapmproclistコマンドで-cオプション)を指定したときに表示されるプロセス名を監視プロセス名に設定する場合に指定します。-eオプションを指定したときに表示されるコマンド名と同じ名称になる場合は実行ファイル名を選択してください。なお,監視サーバがAIXまたはLinuxの場合,プロセスがpsコマンドまたはapmproclistコマンドで"["と"]"で囲まれて表示される状態になっている間は,コマンドラインによるプロセス監視はできません。

(2) 監視条件の設定時の注意事項(サービス監視)

サービス監視は,監視サーバがWindowsで,APMのバージョンが07-10以降の場合に実行できます。監視するWindowsサービス名の指定方法を次に示します。

サービス名
APMのバージョンが07-50以降の場合

apmservlistコマンドで表示されるサービス名を設定します。

APMのバージョンが07-10の場合

[スタート]メニューの[コントロールパネル]−[管理ツール]−[サービス]から監視するサービスを選択してプロパティを表示したときにサービス名に表示される名称を設定します。