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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


2.4.5 ヒストグラム形式のレポートファイル

ヒストグラム形式のレポート部には,レポート詳細,ヒストグラム,およびグラフ凡例表が表示されます。次の図に例を示します。

図2‒35 HTML形式のレポートファイル(ヒストグラム形式)

[図データ]

レポートファイルで表示される内容について説明します。

〈この項の構成〉

(1) レポート詳細

収集対象サーバ名,サブリソース名,インスタンス名が表示されます。

(2) グラフ凡例表

グラフの表示色と,サブリソース名,またはインスタンス名に対応する凡例が表示されます。表示する列数は,グラフ表示詳細設定ウィンドウの[凡例表]で指定した値,またはレポート定義ファイルのgraph_legend_rowキーに設定した値になります。表示できる最大列数は100です。デフォルトは10です。

(3) グラフ

データ区間内のデータの個数をグラフに表示します。表示できる項目数は,最大8です。グラフの棒にマウスカーソルを合わせると,その棒のサブリソース名とインスタンス名がツールチップで表示されます。ツールチップの内容は,[サブリソース名(インスタンス名)]です。

次の図に,ヒストグラム形式のグラフ出力例を示します。

図2‒36 グラフ出力例(ヒストグラム形式の場合)

[図データ]

(a) グラフ枠

  • 縦軸は各データ区間内のデータの個数を表します。下端は個数の最小値を表し,上端は個数の最大値を表します。目盛線の位置は,上端と下端を5等分した値となります。

  • 横軸はデータの値を表します。左端がデータの最小値,右端がデータの最大値を表します。

(b) データ区間

データ区間の値は,最大値と最小値の差を,データ区間の個数で割った値となります。データ区間の個数は,レポートタイプ設定ウィンドウの[レポートの設定]で指定します。[レポートの設定]については「5.9.5 レポートタイプ設定ウィンドウ」を参照してください。

(4) 統計情報

レポート対象となるデータの各サブリソース,および各インスタンスの,最小値,最大値,平均値を数値で出力できます。最小値および最大値が小数値の場合,小数点第3位で四捨五入されて第2位まで表示されます。値が整数値の場合,小数点「.00」が付与されます。

設定方法は,グラフ表示詳細設定ウィンドウの[統計情報],またはレポート定義ファイルで行います。[統計情報]については「5.9.5(1) グラフ表示詳細設定ウィンドウ」を,graph_statistics_infoキーについては「7.3.21(3) レポート条件の定義内容」を参照してください。デフォルト設定では出力されません。

出力できる統計情報の形式は,レポート出力の四つの表形式のうちから選択できます。グラフ表示の下に表示されます。