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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


2.4.6 集合縦棒グラフ形式のレポートファイル

集合縦棒グラフ形式のレポート部には,レポート詳細,グラフおよびグラフ凡例表が表示されます。また,設定方法によって,統計情報をあわせて表示できます。次の図に,その例を示します。

図2‒37 HTML形式のレポートファイル(集合縦棒グラフ形式の場合)

[図データ]

レポートファイルで表示される内容について説明します。

〈この項の構成〉

(1) レポート詳細

収集対象サーバ名,サブリソース名,インスタンス名が表示されます。

(2) グラフ凡例表

グラフの表示色と,サブリソース名,またはインスタンス名に対応する凡例が表示されます。サブリソース別表示の場合,列はインスタンスで表示され,インスタンス別表示の場合,列はサブリソースで表示されます。

グラフ凡例表の列数は,グラフ表示詳細設定ウィンドウの[凡例表],またはレポート定義ファイルのgraph_legend_rowキーで指定できます。指定できる値の最大は100です。デフォルトは10です。

(3) グラフ

各サブリソース,およびインスタンスの値を棒グラフ表示します。グラフは,グラフ枠,時刻,目盛,値から構成されています。表示形式は,レポートタイプ設定ウィンドウの[レポートの設定]の指定によって,インスタンス別表示,またはサブリソース別表示のどちらかになります。[レポートの設定]については「5.9.5 レポートタイプ設定ウィンドウ」を参照してください。

なお,グラフの棒にマウスカーソルを合わせると,その棒のサブリソース名とインスタンス名がツールチップで表示されます。ツールチップの内容は,[サブリソース名(インスタンス名)]です。

図2-37にサブリソース別表示のグラフ出力例を,図2-38にインスタンス別表示のグラフ出力例を示します。

図2‒38 グラフ出力例(集合縦棒グラフ形式(サブリソース別表示)の場合)

[図データ]

図2‒39 グラフ出力例(集合縦棒グラフ形式(インスタンス別表示)の場合)

[図データ]

(a) グラフ枠

(b) 時刻

グラフ間隔ごとの時刻をyyyy/mm/dd hh:mm:ssの形式で表示します。

(c) 目盛

  • 目盛は最大値と最小値の差を5等分して表示します。

  • 抽出期間内でグラフ間隔ごとに平均したときの最小値から下端値を算出し,最大値から元に上端値を算出します。

  • 目盛には単位を表示し,値はすべての時間で変化しません。

(d) サブリソース名,またはインスタンス名

レポートタイプ設定ウィンドウの[レポートの設定]のグラフのタイプ,またはレポート定義ファイルのformatキーで指定した表示形式がサブリソース別表示の場合はサブリソース名が表示され,インスタンス別表示の場合はインスタンス名が表示されます。

[レポートの設定]については「5.9.5 レポートタイプ設定ウィンドウ」を,formatキーについては「7.3.21(3) レポート条件の定義内容」を参照してください。

(e) 値

凡例と値で表示されます。値が小数値の場合,小数点第3位で四捨五入されて第2位まで表示されます。値が整数値の場合,小数点「.00」が付与されます。

(4) 統計情報

レポート対象となるデータの各サブリソース,および各インスタンスの,最小値,最大値,平均値を数値で出力できます。最小値および最大値が小数値の場合,小数点第3位で四捨五入されて第2位まで表示されます。値が整数値の場合,小数点「.00」が付与されます。

設定方法は,グラフ表示詳細設定ウィンドウの[統計情報],またはレポート定義ファイルで行います。[統計情報]については「5.9.5(1) グラフ表示詳細設定ウィンドウ」を,graph_statistics_infoキーについては「7.3.21(3) レポート条件の定義内容」を参照してください。デフォルト設定では出力されません。

出力できる統計情報の形式は,レポート出力の四つの表形式のうちから選択できます。グラフ表示の下に表示されます。