Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


付録G.44 nnmrestoreembdb.ovpl

このコマンドは,nnmbackupembdb.ovplコマンドで作成されたバックアップをリストアします。

SYNOPSIS

nnmrestoreembdb.ovpl [-?|-h|-help] [-force] -source <backup file>

DESCRIPTION

nnmrestoreembdb.ovplコマンドを使用すると,NNMi組み込みデータベースの完全なバックアップを復元することができます。 復元を行うときに必要なバックアップファイルは,nnmbackupembdb.ovplコマンドを使用して作成されます。

nnmbackupembdb.ovplコマンドを使用してNNMi組み込みデータベースのバックアップを作成し,次にnnmrestoreembdb.ovplコマンドを使用して組み込みデータベースレコードを別のNNMi管理サーバーに配置する場合は,どちらのNNMi管理サーバーも同種のオペレーティングシステムと同一バージョンのNNMiがインストールされ,同一のパッチレベルが適用されている必要があります。

nnmrestoreembdb.ovplコマンドを実行する前に,nnmresetembdb.ovplコマンドを実行して組み込みデータベースを空にしておくことを推奨します。 データベースを空にしておかなかった場合は,復元中にこのコマンドが自動的に実行されますが,もしもこのコマンドが失敗すると復元も失敗します。

このコマンドは,-forceオプション指定時を除いて,NNMiの起動中に実行しないでください。このコマンドを実行するときに起動してよい(していなければならない)のはnmsdbmgrプロセスだけです。

このコマンドを実行するには,Windowsシステムの管理者またはLinuxシステムのrootとしてログインする必要があります。

Parameters

-source <backup file>

バックアップの復元元とするファイル名。nnmbackupembdb.ovplコマンドで作成したファイルを指定します。

-force

このオプションを指定した場合,起動中のNNMiを停止してnmsdbmgrプロセスを開始します。

-?|-h|-help

コマンドの使用方法を表示します。

EXAMPLES

このスクリプトは,バックアップからの回復が必要な場合に,データベースの完全な回復を実行するときに使用できます。

次のメッセージが表示されます。

# nnmrestoreembdb.ovpl -source /backups/nnm-bak-20070929064743.pgd

警告: NNMの実行中にこのコマンドを実行すると、
         アクティブセッションにエラーが発生することがあります。このコマンド (ovstart nmsdbmgr) の実行時に、
         nmsdbmgrプロセスのみが実行していることを確認してください。
データベースの全復元の実行を今すぐ開始してもよいですか? [n]
y
組み込みデータベースの全復元を実行しています...
データベース nnm の復元と統計情報の分析が正常に完了しました。

NNM組み込みデータベースは、/backups/nnm-bak-20070929064743.pgd から正常に復元されました。
#

AUTHOR

nnmrestoreembdb.ovpl was developed by Micro Focus.

FILES

nnmrestoreembdb.ovplは,次のディレクトリにあります。

SEE ALSO

ovstart, ovstop, ovstatus, nmsdbmgr, nnmbackupembdb.ovpl.