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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


付録G.43 nnmrestore.ovpl

このコマンドは,nnmbackup.ovplコマンドで作成されたバックアップをリストアします。

SYNOPSIS

nnmrestore.ovpl [-?|-h|-help] [-force] [-lic] [-partial] -source <directory>

DESCRIPTION

nnmrestore.ovplコマンドは,NNMiに対する主要リストアコマンドして機能します。このコマンドは,バックアップファイルで保存された状態にNNMiをリストアするため,nnmbackup.ovplコマンドで実行された以前のNNMiバックアップを使用します。リストアの範囲は,バックアップの内容と,指定されたコマンドライン引数により決まります。バックアップ内に存在しているデータのみがリストアの対象です。

nnmbackup.ovplコマンドを使用してNNMiのバックアップを作成し,次にnnmrestore.ovplコマンドを使用してデータベースレコードを別のNNMi管理サーバーに配置する場合は,どちらのNNMi管理サーバーも同種のオペレーティングシステムと同一バージョンのNNMiがインストールされ,同一のパッチレベルが適用されている必要があります。バックアップデータをあるNNMi管理サーバーから別のNNMi管理サーバーに配置するということは,どちらのサーバーも同一のデータベースUUIDを持つことを意味します。グローバルネットワーク管理機能を使用する場合は,2台目のNNMi管理サーバーにNNMiをリストアした場合,元のNNMi管理サーバーからNNMiをアンインストールしてください。

このコマンドは,次の状況を検出します。

ソースディレクトリには,指定のリストア動作に要求されるファイルのすべてが単一のtarファイルとして指定されています。ソースがtarファイルの場合,このtarファイルは現在の作業ディレクトリで一時フォルダとして展開されます。この一時フォルダは,リストア完了後に削除されます。

リストア動作を完了するには,必ずNNMiを停止する必要があります。-forceオプションを指定すると,このコマンドはNNMiを停止します。当初のバックアップがオンラインバックアップであったとソースフォルダに存在するファイルに表示されている場合,リストア動作はnmsdbmgrプロセスを起動し, 組み込みデータベースが利用できるかどうかを確認します。つまり,オンラインバックアップからリストアするには,-forceオプションの使用が絶対条件であることを意味しています。

nnmrestore.ovplコマンドを実行するには,Windowsシステムの管理者またはLinuxシステムのrootとしてログオンする必要があります。

Parameters

nnmrestore.ovplコマンドは,次のオプションをサポートします。

-force

このオプションを指定すると,このコマンドは,リストア手順が実行される前にNNMiを停止します。 また,リストアが準拠しているバックアップのタイプをリストアする必要がある場合,このコマンドはnmsdbmgrプロセスを起動します。このオプションは,オンラインバックアップからリストアする場合に必要です。

-lic

このオプションを指定すると,このコマンドによりライセンス情報がリストアされます。同じシステムでバックアップが作成されたことが確認された場合にのみ,このコマンドでライセンス情報がリストアされるということに注意が必要です。

-partial

このオプションを指定しないと,データベースおよび対応するSSL証明書がリストアされます。 システムからシステムへのリストアの場合,nnm.keystorennm.truststoreが対象のシステムのものとマージされます。 マージはターゲットシステムに存在しない,バックアップに格納されたすべての証明書エイリアスを統合します。例外として,両方のストアにFQDNの自己証明書が存在する場合,ターゲットシステムのキーエイリアスは削除され,バックアップのものと入れ替えられます。証明書がマージまたはリストアされる前に,バックアップが作成され,同じディレクトリに格納されます。名前は *.backupになります。

-partialオプションを指定すると,データベースおよび対応するSSL証明書がリストアされません。これは,設定ファイルのみをリストアする場合に便利です。

-source <directory>

-sourceオプションの引数には,nnmbackup.ovplコマンドで取得した,バックアップデータのディレクトリまたはtarファイルを指定してください。ユーザーが指定するソースがtarファイルの場合,このtarファイルは現在の作業ディレクトリで一時フォルダとして展開されます。この一時フォルダは,リストア完了時に削除されます。

-?|-h|-help

コマンドの使用方法を表示します。

EXAMPLES

以前のバックアップをリストアするには:

#./nnmrestore.ovpl -source /tmp/bak/config

-force オプションを指定してリストアするには:

#./nnmrestore.ovpl -force -source /tmp/bak/all

-partialオプションを使用して,データベース,SSL証明書,およびライセンスを除くすべてのバックアップデータをリストアするには:

#./nnmrestore.ovpl -partial -source /tmp/bak/all

-licオプションを使用して,ローカルシステムのライセンス情報を含め,すべてをリストアするには:

#./nnmrestore.ovpl -lic -source /tmp/bak/all

AUTHOR

nnmrestore.ovpl was developed by Micro Focus.

SEE ALSO

nnmbackup.ovpl.