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JP1 Version 12 ネットワーク管理 基本ガイド


3.1.1 ネットワーク監視の種類

JP1ネットワーク管理製品でのネットワーク監視の方法は幾つかあります。ここではマップ画面をベースに運用する方法とリソースを確認する方法を紹介します。

メモ

NEMを使用することで,サーバのリソース監視と同じように,ネットワークスイッチのリソース監視ができます。詳細については,NEMのマニュアルを参照してください。

〈この項の構成〉

(1) トポロジマップでの監視(NNMi)

NNMiでは,検出したネットワーク機器を基に,ネットワーク構成図(トポロジマップ)が自動で生成されます。このため,運用を開始した直後から,ビジュアルにネットワークの状況を把握できます。

[図データ]

トポロジマップでは,アイコンの形で,ルーターやPCなどネットワーク機器の種類がわかります。また,アイコンの色で障害の発生有無などのネットワーク機器の状態を把握できます。ネットワークのレイヤー3トポロジだけでなく,レイヤー2トポロジを表示させて確認できるので,障害発生時の状況の確認や影響範囲の把握が直感的にできます。

(2) リソース監視(SSO)

SSOでは,OS(Windows,Linux)やSNMPをサポートする各種サーバ製品とネットワーク機器のシステムリソース(性能情報,統計情報,稼働情報)やユーザーリソース(ユーザーが独自に定義できるリソース)を収集し,リアルタイムに監視できます。例えば,CPU利用率が90%を超えたらインシデントを発行するなどの監視ができます。

[図データ]

インシデント発行と合わせて,任意のアクションを自動的に実行することもできます。