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JP1 Version 12 ネットワーク管理 基本ガイド


3.1.3 ネットワークの監視を始める

ネットワーク構成のマップ画面(トポロジマップ)を表示してネットワークを監視する方法を紹介します。ネットワークの監視は,NNMiで行います。例えば,運用管理センターなどでは,最も重要なマップを大型ディスプレイに常時表示して監視するなどの運用が行われます。検出の設定をした直後はノードを検出していく過程を参照できます。

前提条件

ネットワークの監視を始める前に,監視業務を行う担当者(オペレーター)をユーザーに登録しておきましょう。

操作手順

  1. NNMiコンソールにアクセスします。

  2. [トポロジマップ]ワークスペース−[ネットワークの概要]をクリックします。

    [図データ]

  3. アイコンの色や詳細から,ノードの状態を確認します。

    マップ上のアイコンを選択すると,画面下の[分析]ペインに詳細が表示されます。[分析]ペインは,[図データ]をクリックすると,表示/非表示を切り替えできます。

    ヒント

    ノードが持つMIB情報を確認したい場合は,nnmsnmpwalk.ovplコマンドを使用して確認できます。

アイコンの色と意味

[設定]ワークスペース−[デバイスのプロファイル]に登録された6,000種類以上のデバイス情報によってデバイスの種類が自動判定されます。デバイスプロファイルが決まると,分類(デバイスのカテゴリ)によって,マップ上でのアイコン形状が決められます。マップでのアイコンの色と意味を次に示します。

アイコンの色

意味

アイコンの色

意味

正常域

危険域

水色

注意域

青色

認識不能

黄色

警戒域

グレー

無効

オレンジ

重要警戒域

ベージュ

ステータスなし

アイコンの詳細については,ヘルプ「使用」の「マップの記号について」のトピックを参照してください。

メモ
メンテナンス中は監視を一時停止したい場合

トポロジマップなどでノードを選択し,[アクション]−[管理モード]−[サービス停止中]にすると,監視や再検出をしなくなります。nnmmanagementmode.ovplコマンドで管理モードをサービス停止中にすると,監視を停止できます。

監視を再開する場合

トポロジマップなどでノードを選択し,[アクション]−[管理モード]−[管理]にすると,監視が再開されます。また,nnmmanagementmode.ovplコマンドで管理モードを管理対象にすると,監視を再開できます。

非管理対象にしたノードを一覧表示する場合

[管理モード]ワークスペース−[管理対象外ノード]を参照します。

ヒント

通常の画面は一定時間操作しないとタイムアウトします。[設定]ワークスペース−[ユーザーインタフェース]−[ユーザーインタフェースの設定]のコンソールタイムアウトでタイムアウト時間を設定できます。デフォルトは18時間です。

なお,URLを指定して開いた画面はタイムアウトしません。監視用としてトポロジマップを常時表示する場合は,URLを指定してください。

  • ネットワークの概要

    http://ホスト名:ポート番号/nnm/launch?cmd=showNetworkOverview

  • ノードグループマップ

    http://ホスト名:ポート番号/nnm/launch?cmd=showNodeGroup&name=ノードグループ名

注※ URLにマルチバイト文字を含める場合はURLエンコードする必要があります。ノードグループの名前を文字コードUTF-8でURLエンコードして記述してください。

(例)重要なノード

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また,トポロジマップとインシデント画面など,複数の画面を開いて監視したい場合は,[図データ](新しいウィンドウでビューを表示)をクリックすると別画面が表示されます。また,URLを入力して画面を開いても複数の画面が表示できます。

ヒント

サインインしたときの初期画面を設定したい場合は,[ユーザーインタフェースの設定]の初期ビューで指定できます。インシデントを見たいときは,「重要な未解決インシデント」,マップを見たいときは,「ネットワークの概要」などのように指定します。なお,ユーザーが作成したノードグループマップも初期ビューにできますが,マップ一覧の最初または最後しか指定できないため,ノードグループマップの設定の[トポロジマップ順序]を調整してください。詳細は,NNMiヘルプ「管理」の「NNMiユーザーインターフェイスの設定」を参照してください。

次の作業

これで,トポロジマップを表示できました。ネットワーク監視を始めましょう。