Hitachi

JP1 Version 12 ネットワーク管理 基本ガイド


3.1.2 ポーリングとは

ポーリングとは,SNMPやICMP(Ping)を使ってネットワークの検出や監視を周期的に行うことです。NNMiは,SNMPやICMPプロトコルに基づいたポーリングによって,検出したネットワーク機器を監視します。ネットワーク機器の状態だけでなく,ファン・電源・電圧など,ネットワーク機器のコンポーネントの状態も対象としているため,幅広い障害監視を実現できます。

ポーリングは,周期(秒,分,時間,日単位)を設定することで,自動で定期的に実行されます。障害を解決した直後など,すぐにポーリングしたいときは手動でも実施できます。ネットワーク機器ごと,ノードグループごとなど,複数の範囲に対して,それぞれ異なるポーリングの条件を設定できるため,監視対象の重要度ごとにポーリングの実施周期を変えるなどの運用ができます。

メモ

ポーリングには大きく分けて2種類があります。

  • 検出のためのポーリング

  • 監視のためのポーリング

実質的にはこの2種類ですが,目的や状況によって次のように表記されています。

検出のためのポーリング

  • 検出ポーリング

    [アクション]メニュー−[ポーリング]−[設定のポーリング]で即時ポーリングできます。

  • 再検出ポーリング(検出済みのノードを構成変更がないか定期的に再検出するポーリング)

  • 設定ポーリング(設定を検出するためのポーリング)

  • 発見ポーリング(ノードを発見するためのポーリング)

監視のためのポーリング

  • ステータスポーリング(ステータスを監視するためのポーリング)

    [アクション]メニュー−[ポーリング]−[ステータスのポーリング]で即時ポーリングできます。

  • 状態ポーリング(状態を監視するためのポーリング)

  • 障害ポーリング(障害が発生していないか監視するためのポーリング)

  • デマンドポーリング(手動操作などを契機に即時に監視を行うポーリング)