13.2.7 リモート監視機能に関するトラブルシューティング
リモート監視に関するトラブルの対処方法を次に示します。
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システムログ情報の抽出およびCCMSアラート情報の抽出では，前回収集したレコードの収集時刻より後に発生した情報だけを抽出しています。この場合，PFM - Agent for Enterprise ApplicationsをインストールしたホストとSAPシステムのシステム時刻にずれが生じた場合，次の表に示す現象が発生します。
表13‒2 SAPシステム時刻の遅延状況と発生する現象 機能
PFM - Agent for Enterprise Applicationsのシステム時刻よりSAPシステム時刻が進んでいる場合
PFM - Agent for Enterprise Applicationsのシステム時刻よりSAPシステム時刻が遅れている場合
システムログ情報の抽出
抽出される
エラーメッセージKAVF14222-Eを出力し，システムログ情報の抽出に失敗する
CCMSアラート情報の抽出
CCMSアラート情報が正しく抽出されない
このような現象が発生した場合には，収集基点時間の設定をしてください。
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SAPシステムの時刻遅延がSHIFTEXTRACTTIMEを超えた場合，次の現象が発生することがあります。
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メッセージKAVF14222-Eが出力される
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CCMSアラート情報が正しく抽出されない
これらの現象が発生した場合は，SAPシステムの時刻遅延を測定して，十分余裕を持ったSHIFTEXTRACTTIMEを設定してください。SAPシステムの時刻遅延の測定は，OSが提供する機能などを使用してください。詳細はOSのマニュアルを参照してください。
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PFM - Agent for Enterprise Applicationsの稼働ホストとSAPシステムのタイムゾーンが異なる場合では，SAPTIMEZONEOFFSETを設定しないでシステムログ情報抽出機能を実行すると，各ホストのタイムゾーンに基づくローカル時刻の差によって，次のどちらかの現象が発生します。
- PFM - Agent for Enterprise Applicationsの稼働ホストのタイムゾーンに基づくローカル時刻がSAPシステムより進んでいる場合
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エラーメッセージKAVF14222-Eが出力され，システムログ情報の抽出が常に失敗します。
- SAPシステムのタイムゾーンに基づくローカル時刻がPFM - Agent for Enterprise Applicationsの稼働ホストより進んでいる場合
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抽出されるシステムログ情報が，常に古い時刻範囲の情報となり，抽出時点で発生している最新のシステムログ情報を抽出できません。