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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)


CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)

〈このページの構成〉

機能

CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードには,プロセッサの使用状況についての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータが格納されます。パフォーマンスデータを収集するごとに,1つのプロセッサにつき1件のレコードが作成されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。

AIX環境のsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集する運用の場合,表示される数値が異なるフィールドがあります。AIX環境のsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集する運用で各フィールドに表示される値については,「2.3.23 AIX環境でsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスを監視する運用」を参照してください。

注意
  • PFM - Agent for Platformのサービス起動中に,AIXのDLPAR機能,HP-UXのvPars機能,SolarisのDR機能,またはLinuxのCPUホットプラグの機能を使用してシステムリソースを変更した場合に,正しく収集できないパフォーマンスデータがあります。変更の影響を受けるシステムリソースの種類と変更後に正しくレポートを表示するための対処方法を次の表に示します。

    システムリソースの種類

    レポートの種類

    変更後の対処方法

    CPU

    リアルタイム

    レポートを再表示する。

    履歴

    表示期間にシステムリソースを変更した日時を含めないように指定する。

    システムリソースの変更の影響を受けるフィールドは,次に示す以外のフィールドです。

    ・Interval(INTERVAL)

    ・Record Time(RECORD_TIME)

    ・Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)

    ・Storeデータベースに記録されるときだけ追加されるフィールド

    なお,システムリソースを変更する場合の注意事項の詳細は,「レコードの注意事項」の「システムリソースを変更する場合の性能情報」を参照してください。

  • AIXでは,CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP) レコードのStatusフィールドは,稼働中のCPUが非稼働へ変更された場合,収集間隔内で稼働していた時間が存在するため,変更された次の収集時に「Online」と表示します。その後,CPUの状態が変更されなかった場合は,さらに次の収集時に「Offline」と表示します。

  • Solarisの非Global Zone環境で収集を行った場合,Boot Timeフィールドの値が正しく表示されないことがあります。

    (表示例)1970 01 01 06:00:00

デフォルト値および変更できる値

項目

デフォルト値

変更可否

Collection Interval

60

Collection Offset

0

Log

No

LOGIF

空白

Over 10 Sec Collection Time

Yes

×

Realtime Report Data Collection Mode

Reschedule

注※

指定できる値は,0〜32,767秒(Collection Intervalで指定した値の範囲内)です。これは,複数のデータを収集する場合に,一度にデータの収集処理が実行されると負荷が集中するので,収集処理の負荷を分散するために使用します。なお,データ収集の記録時間は,Collection Offsetの値に関係なく,Collection Intervalと同様の時間となります。

Collection Offsetの値を変更する場合は,収集処理の負荷を考慮した上で値を指定してください。

ODBCキーフィールド

PI_CPUP_LOGICAL_PROCESSOR_ID

ライフタイム

なし

レコードサイズ

フィールド

PFM-View名

(PFM-Manager名)

説明

要約

形式

デルタ

サポート対象外

データソース

Boot Time(SYSTEM_BOOT_TIME)

最後のブート時刻。

COPY

time_t

No

CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT)

プロセッサごとのCPU使用率(%)。

%

float

No

((PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME) / (PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME + PROCESSOR_IDLE_TIME + PROCESSOR_WAIT_TIME)) * 100

sarコマンドの出力結果を収集する場合は,%sys列+%usr列

Context Switches(PROCESSOR_CONTEXT_SWITCHES)

コンテキストスイッチが実行された回数。

AVG

ulong

Yes

HP-UX,

Linux

Context Switches/sec(PROCESSOR_CONTEXT_SWITCHES_PER_SECOND)

コンテキストスイッチが実行された頻度(1秒当たりの回数)。

R

float

Yes

HP-UX,

Linux

PROCESSOR_CONTEXT_SWITCHES / INTERVAL

Idle %(PROCESSOR_IDLE_PERCENT)

アイドル状態だった時間の割合(%)。

%

float

No

PROCESSOR_IDLE_TIME / (PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME + PROCESSOR_IDLE_TIME + PROCESSOR_WAIT_TIME) * 100

sarコマンドの出力結果を収集する場合は,%idle

Idle Time(PROCESSOR_IDLE_TIME)

アイドル状態だった時間(秒単位)。

AVG

utime

Yes

Interrupts(PROCESSOR_INTERRUPTS)

割り込みが発生した回数。

AVG

ulong

Yes

HP-UX,

AIX

Interrupts/sec(PROCESSOR_INTERRUPTS_PER_SECOND)

割り込みが発生した頻度(1秒当たりの回数)。

R

float

Yes

HP-UX,

AIX

PROCESSOR_INTERRUPTS / INTERVAL

Interval(INTERVAL)

CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードが格納されたインターバル時間(秒単位)。

COPY

ulong

Yes

リアルタイムでデルタ値のチェックを外した場合RECORD_TIME - 最後のブート時刻

その他の場合RECORD_TIME - 前のレコード時刻

Processor ID(LOGICAL_PROCESSOR_ID)

プロセッサの識別子。

COPY

string(12)

No

sarコマンドの出力結果を収集しない場合は,該当しない

sarコマンドの出力結果を収集する場合は,cpu列

Record Time(RECORD_TIME)

レコードが作成された時刻(グリニッジ標準時)。

COPY

time_t

No

Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)

レコード種別。常に「CPUP」。

COPY

char(8)

No

Status(PROCESSOR_STATUS)

プロセッサの状態。

COPY

string(12)

No

Sys Calls/sec(PROCESSOR_SYSTEM_CALLS_PER_SECOND)

システムコールが発行された頻度(1秒当たりの回数)。

R

float

Yes

HP-UX,

Linux

PROCESSOR_SYSTEM_CALLS / INTERVAL

System %(PROCESSOR_SYSTEM_PERCENT)

カーネルモードで動作した時間の割合(%)。

%

float

No

PROCESSOR_SYSTEM_TIME / (PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME + PROCESSOR_IDLE_TIME + PROCESSOR_WAIT_TIME) * 100

sarコマンドの出力結果を収集する場合は,%sys列

System Calls(PROCESSOR_SYSTEM_CALLS)

システムコールが発行された回数。

AVG

ulong

Yes

HP-UX,

Linux

System Time(PROCESSOR_SYSTEM_TIME)

カーネルモードで動作した時間(秒単位)。

AVG

utime

Yes

Traps(PROCESSOR_TRAPS)

トラップが実行された回数。

AVG

ulong

Yes

HP-UX,

AIX,

Linux

Traps/sec(PROCESSOR_TRAPS_PER_SECOND)

トラップが実行された頻度(1秒当たりの回数)。

R

float

Yes

HP-UX,

AIX,

Linux

PROCESSOR_TRAPS / INTERVAL

Type(PROCESSOR_TYPE)

プロセッサの説明。

COPY

string(40)

No

Up Time(SYSTEM_UP_TIME)

最後にブートされてからの時間。

COPY

string(20)

No

RECORD_TIME - SYSTEM_BOOT_TIME

User %(PROCESSOR_USER_PERCENT)

ユーザーモードで動作した時間の割合(%)。

%

float

No

PROCESSOR_USER_TIME / (PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME + PROCESSOR_IDLE_TIME + PROCESSOR_WAIT_TIME) * 100

sarコマンドの出力結果を収集する場合は,%usr列

User Time(PROCESSOR_USER_TIME)

ユーザーモードで動作した時間(秒単位)。

AVG

utime

Yes

Wait %(PROCESSOR_WAIT_PERCENT)

I/O待ちの状態だった時間の割合(%)。

%

float

No

Solaris

PROCESSOR_WAIT_TIME / (PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME + PROCESSOR_IDLE_TIME + PROCESSOR_WAIT_TIME) * 100

sarコマンドの出力結果を収集する場合は,%wio列

Wait Time(PROCESSOR_WAIT_TIME)

I/O待ちの状態だった時間(秒単位)。

AVG

utime

Yes

Solaris