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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)


レコードの注意事項

レコードを収集する場合の注意事項を次に示します。

〈このページの構成〉

システムリソースを変更する場合の性能情報

AIXのDLPAR機能,HP-UXのvPars機能,SolarisのDR機能,またはLinuxのCPUホットプラグの機能を使用してシステムリソースを変更する場合の注意事項を次に示します。

論理的に分割されたリソースの性能情報

AIXでMicro-Partitioning機能を使用した場合,論理的に分割されたプロセッサごとにレコードが作成されます。このため,物理的には同一のリソースであっても,ほかの論理リソースの性能情報が影響を受けることはありません。なお,PIレコードタイプのシングルインスタンスレコードは,論理リソースを含めたすべてのリソースの合計値が表示されます。

次の表に,Micro-Partitioning機能の影響を受けるレコードおよびフィールドを示します。

表9‒11 Micro-Partitioning機能の影響を受けるレコードおよびフィールド

レコード名

フィールド名

CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)

すべて

Application Process Interval(PD_APSI)

CPU %(CPU_PERCENT_USED)

Application Process Overview(PD_APS)

Process Detail(PD)

Process Detail Interval(PD_PDI)

Program Summary(PD_PGM)

System Summary Overview(PI)

Active CPUs(NUMBER_OF_ACTIVE_CPUS)

CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT)

Idle %(IDLE_TIME_PERCENT)

Kernel CPU %(KERNELMODE_PERCENT)

Total Idle Time(TOTAL_IDLE_TIME)

Total Kernel-Mode Time(TOTAL_KERNELMODE_TIME)

Total User-Mode Time(TOTAL_USERMODE_TIME)

User CPU %(USERMODE_PERCENT)

Wait %(WAIT_TIME_PERCENT)

Terminal Summary(PD_TERM)

CPU %(CPU_PERCENT_USED)

User Summary(PD_USER)

Workgroup Summary(PI_WGRP)

データを取得できない場合のレコード生成結果

フィールドに格納するデータを取得できない場合のレコード生成結果について説明します。

レコードが生成されない

ODBCキーフィールドとして定義されたフィールドに格納するパフォーマンスデータをPFM - Agent for Platformが収集できない場合,レコードは生成されません。

終了したプロセスに関する情報

終了したプロセスに関する情報の収集機能は使用できません。このため,次に示すフィールドのパフォーマンスデータは収集できません。

表9‒12 パフォーマンスデータが収集できないフィールド

レコード名

フィールド名

Process Detail(PD)

Accounting Flags(ACCOUNTING_FLAGS)

End Time(END_TIME)

Exit Status(EXIT_STATUS)

Mem Charge(MEMORY_CHARGE)

Process Detail Interval(PD_PDI)

Accounting Flags(ACCOUNTING_FLAGS)

End Time(END_TIME)

Exit Status(EXIT_STATUS)

予約レコードについての注意事項

PFM - Web Consoleのレポートウィザードの[新規レポート > フィールド]画面の[レコード]では,予約レコードになっているレコードが表示され,レポートを作成することができますが,予約レコードのレポートを表示することはできません。

また,PFM - Agent for Platform 07-50以前のバージョンからPFM - Agent for Platform 08-00以降にバージョンアップした場合,履歴の収集設定時に,PFM - Agent for Platform 08-00以降では予約レコードになっているレコードが表示され,変更操作も可能になります。この場合,PFM - Agent for Platform 08-00以降で予約レコードになっているレコードを収集対象に設定しても,レコードの収集は行われません。なお,初回の収集時だけ,共通メッセージログに次のメッセージが出力されます。

KAVF10600-W 不正な収集イベントが発生しました (record=レコードID, rc=保守情報)

メモ

PFM - Agent for Platform 08-00以降を新規インストールした場合,予約レコードはプロパティ表示されません。

プロセス名をアラームの条件に設定する場合の注意事項

PD_APPレコードやPI_WGRPレコードなどでプロセス名をアラームの条件に設定する場合,アラームの条件の判定対象になる文字列長は,PDレコードで収集できる範囲だけです。例えば,プロセス名が次の例のようにPDレコードで収集できる範囲を超えている場合,アラームの条件に「*xyz」と指定しても,PFM - Agent for Platformは「xyz」の部分を保持していないため,期待する条件判定が行えません。「abc*」のようにPDレコードで収集できる範囲でアラームの条件を設定してください。

abc...xyz(xyzの部分がPDレコードで収集できる範囲を超えている)

レコードのインスタンスがユニークに識別されない場合の注意事項

PD_UPD,PD_UPDB,PI_UPI,PI_UPIB,PI_XUI1〜PI_XUI5レコードでは,レコードのインスタンスがユニークに識別されない場合,最初のインスタンスを採用します。

各レコードの注意事項

そのほかの注意事項