レコードの注意事項
レコードを収集する場合の注意事項を次に示します。
- 〈このページの構成〉
システムリソースを変更する場合の性能情報
AIXのDLPAR機能,HP-UXのvPars機能,SolarisのDR機能,またはLinuxのCPUホットプラグの機能を使用してシステムリソースを変更する場合の注意事項を次に示します。
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PFM - Agent for Platformのサービスが起動中・停止中に関わらず,システムリソースを変更した場合,変更前のパフォーマンスデータとの連続性はありません。したがって,変更前と変更後のパフォーマンスデータを,別のパフォーマンスデータとして扱う必要があります。
必要に応じて,システムリソースを変更する前に,Storeデータベースをバックアップし,その後,Storeデータベースをクリアしてから新しいパフォーマンスデータの収集を開始するなどの対処をしてください。Storeデータベースのバックアップ方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,バックアップとリストアについて説明している章を参照してください。
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SolarisのDR機能,またはLinuxのCPUホットプラグの機能の場合は,PFM - Agent for Platformのサービス起動中にシステムリソースを変更した場合,次の表に示すパフォーマンスデータが正しく収集できません。システムリソースを変更する場合には,PFM - Agent for Platformのサービスを停止してから実施してください。変更後に,PFM - Agent for Platformのサービスを起動してください。サービスの停止方法・起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
次の表に,PFM - Agent for Platformのサービス起動中にシステムリソースを変更した場合に,変更の影響を受けるシステムリソースの種類と変更後に正しくレポートを表示するための対処方法を示します。
表9‒9 システムリソースの種類と変更後に正しくレポートを表示するための対処方法 対象レコード
OSおよびシステムリソースの変更機能名
システムリソースの種類
変更後の対処方法
CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)※1
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AIXのDLPAR
-
HP-UXのvPars
-
SolarisのDR
-
LinuxのCPUホットプラグ
CPU
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リアルタイムレポートの場合
レポートを再表示する。
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履歴レポートの場合
表示期間にシステムリソースを変更した日時を含めないように指定する。
Device Detail(PI_DEVD)※1
SolarisのDR
デバイス
Device Summary(PI_DEVS)※1
Network Interface Detail(PI_NIND)※1
LANボード
Network Interface Summary(PI_NINS)※1
System Summary Overview(PI)※2
AIXのDLPAR
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CPU
-
メモリー
HP-UXのvPars
CPU
SolarisのDR
-
CPU
-
メモリー
LinuxのCPUホットプラグ
CPU
- 注※1
-
システムリソースの変更の影響を受けるフィールドは,次に示す以外のフィールドです。
・Interval(INTERVAL)
・Record Time(RECORD_TIME)
・Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)
・Storeデータベースに記録されるときだけ追加されるフィールド
- 注※2
-
システムリソースの変更の影響を受けるフィールドを次の表に示します。
表9‒10 システムリソースの変更の影響を受けるフィールド システムリソースの種類
対象フィールド
CPU
AIXのDLPAR機能,HP-UXのvPars機能,またはSolarisのDR機能を使用してシステムリソースを変更する場合
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Active CPUs(NUMBER_OF_ACTIVE_CPUS)
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CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT)
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Context Switches(CONTEXT_SWITCHES)
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Context Switches/sec(CONTEXT_SWITCHES_PER_SECOND)
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Idle %(IDLE_TIME_PERCENT)
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Interrupts(INTERRUPTS)
-
Interrupts/sec(INTERRUPTS_PER_SECOND)
-
Kernel CPU %(KERNELMODE_PERCENT)
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System Calls(SYSTEM_CALLS)
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System Calls/sec(SYSTEM_CALLS_PER_SECOND)
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Total Kernel-Mode Time(TOTAL_KERNELMODE_TIME)
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Total Idle Time(TOTAL_IDLE_TIME)
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Total User-Mode Time(TOTAL_USERMODE_TIME)
-
Total Wait Time(TOTAL_WAIT_TIME)
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Traps(TRAPS)
-
Traps/sec(TRAPS_PER_SECOND)
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User CPU %(USERMODE_PERCENT)
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Wait %(WAIT_TIME_PERCENT)
LinuxのCPUホットプラグの機能を使用してリソースを変更する場合
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Active CPUs(NUMBER_OF_ACTIVE_CPUS)
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CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT)
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Idle %(IDLE_TIME_PERCENT)
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Kernel CPU %(KERNELMODE_PERCENT)
-
Total Kernel-Mode Time(TOTAL_KERNELMODE_TIME)
-
Total Idle Time(TOTAL_IDLE_TIME)
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Total User-Mode Time(TOTAL_USERMODE_TIME)
-
Total Wait Time(TOTAL_WAIT_TIME)
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User CPU %(USERMODE_PERCENT)
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Wait %(WAIT_TIME_PERCENT)
メモリー
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Alloc Mem %(ALLOCATED_MEMORY_PERCENT)
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Alloc Mem Mbytes(ALLOCATED_MEMORY_MBYTES)
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Effective Free Mem %(EFFECTIVE_FREE_MEM_PERCENT)
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Effective Free Mem Mbytes(EFFECTIVE_FREE_MEM_MBYTES)
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Effective Used Mem %(EFFECTIVE_USED_MEM_PERCENT)
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Effective Used Mem Mbytes(EFFECTIVE_USED_MEM_MBYTES)
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Free Mem %(FREE_MEMORY_PERCENT)
-
Free Mem Mbytes(FREE_MEMORY_MBYTES)
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Total Physical Mem Mbytes(TOTAL_MEMORY_MBYTES)
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論理的に分割されたリソースの性能情報
AIXでMicro-Partitioning機能を使用した場合,論理的に分割されたプロセッサごとにレコードが作成されます。このため,物理的には同一のリソースであっても,ほかの論理リソースの性能情報が影響を受けることはありません。なお,PIレコードタイプのシングルインスタンスレコードは,論理リソースを含めたすべてのリソースの合計値が表示されます。
次の表に,Micro-Partitioning機能の影響を受けるレコードおよびフィールドを示します。
レコード名 |
フィールド名 |
---|---|
CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP) |
すべて |
Application Process Interval(PD_APSI) |
CPU %(CPU_PERCENT_USED) |
Application Process Overview(PD_APS) |
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Process Detail(PD) |
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Process Detail Interval(PD_PDI) |
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Program Summary(PD_PGM) |
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System Summary Overview(PI) |
Active CPUs(NUMBER_OF_ACTIVE_CPUS) |
CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT) |
|
Idle %(IDLE_TIME_PERCENT) |
|
Kernel CPU %(KERNELMODE_PERCENT) |
|
Total Idle Time(TOTAL_IDLE_TIME) |
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Total Kernel-Mode Time(TOTAL_KERNELMODE_TIME) |
|
Total User-Mode Time(TOTAL_USERMODE_TIME) |
|
User CPU %(USERMODE_PERCENT) |
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Wait %(WAIT_TIME_PERCENT) |
|
Terminal Summary(PD_TERM) |
CPU %(CPU_PERCENT_USED) |
User Summary(PD_USER) |
|
Workgroup Summary(PI_WGRP) |
データを取得できない場合のレコード生成結果
フィールドに格納するデータを取得できない場合のレコード生成結果について説明します。
- レコードが生成されない
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ODBCキーフィールドとして定義されたフィールドに格納するパフォーマンスデータをPFM - Agent for Platformが収集できない場合,レコードは生成されません。
終了したプロセスに関する情報
終了したプロセスに関する情報の収集機能は使用できません。このため,次に示すフィールドのパフォーマンスデータは収集できません。
レコード名 |
フィールド名 |
---|---|
Process Detail(PD) |
Accounting Flags(ACCOUNTING_FLAGS) |
End Time(END_TIME) |
|
Exit Status(EXIT_STATUS) |
|
Mem Charge(MEMORY_CHARGE) |
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Process Detail Interval(PD_PDI) |
Accounting Flags(ACCOUNTING_FLAGS) |
End Time(END_TIME) |
|
Exit Status(EXIT_STATUS) |
予約レコードについての注意事項
PFM - Web Consoleのレポートウィザードの[新規レポート > フィールド]画面の[レコード]では,予約レコードになっているレコードが表示され,レポートを作成することができますが,予約レコードのレポートを表示することはできません。
また,PFM - Agent for Platform 07-50以前のバージョンからPFM - Agent for Platform 08-00以降にバージョンアップした場合,履歴の収集設定時に,PFM - Agent for Platform 08-00以降では予約レコードになっているレコードが表示され,変更操作も可能になります。この場合,PFM - Agent for Platform 08-00以降で予約レコードになっているレコードを収集対象に設定しても,レコードの収集は行われません。なお,初回の収集時だけ,共通メッセージログに次のメッセージが出力されます。
KAVF10600-W 不正な収集イベントが発生しました (record=レコードID, rc=保守情報)
- メモ
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PFM - Agent for Platform 08-00以降を新規インストールした場合,予約レコードはプロパティ表示されません。
プロセス名をアラームの条件に設定する場合の注意事項
PD_APPレコードやPI_WGRPレコードなどでプロセス名をアラームの条件に設定する場合,アラームの条件の判定対象になる文字列長は,PDレコードで収集できる範囲だけです。例えば,プロセス名が次の例のようにPDレコードで収集できる範囲を超えている場合,アラームの条件に「*xyz」と指定しても,PFM - Agent for Platformは「xyz」の部分を保持していないため,期待する条件判定が行えません。「abc*」のようにPDレコードで収集できる範囲でアラームの条件を設定してください。
- 例
abc...xyz(xyzの部分がPDレコードで収集できる範囲を超えている)
レコードのインスタンスがユニークに識別されない場合の注意事項
PD_UPD,PD_UPDB,PI_UPI,PI_UPIB,PI_XUI1〜PI_XUI5レコードでは,レコードのインスタンスがユニークに識別されない場合,最初のインスタンスを採用します。
各レコードの注意事項
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PD_UPD,PD_UPDB,PI_UPI,PI_UPIB,PI_XUI1,PI_XUI2,PI_XUI3,PI_XUI4,PI_XUI5レコードのUser Time 1フィールドに値を指定しなかった場合,PFM - Web Consoleでは,"1970 01 01 09:00:00"と表示されます。
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PD_UPD,PD_UPDB,PI_UPI,PI_UPIBレコードのUser Long N※フィールドとUser Long Roll N※フィールドは,PFM - Web Consoleでは,小数点以下も表示されますが,指定できる値は整数だけとなります。
- 注※
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Nは任意の数値です。
そのほかの注意事項
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日本語,英語,中国語以外の環境でサポートする文字コードは,ASCIIコードです。そのため,パフォーマンスデータにASCII文字以外がある場合は,正しく表示されません。