7.2.1 パフォーマンスデータの収集と管理について
Performance Managementのパフォーマンスデータの収集と管理に関するトラブルの対処方法を次に示します。この他の対処方法については,運用ガイドを参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) PFM - RM for Virtual Machineを起動してもパフォーマンスデータが収集されない
監視対象の仮想環境ごとに確認項目と対処方法を説明します。
(a) VMwareの場合
-
VMware上で稼働する仮想マシンの情報を監視する場合,次の項目を確認してください。
-
監視対象の仮想マシン上でvmware-toolsが起動していることを確認してください。
-
VMwareが稼働する物理サーバの時刻を変更したとき,パフォーマンスデータが収集されないことがあります。この場合,mgmt-vmwareサービスを再起動してください。
-
-
PDレコードのStatusフィールドの値がERRORの場合,Reasonフィールドの値を参考に対処してください。対処方法を次の表に示します。
表7‒2 Reasonフィールドの値と対処方法 Reasonフィールドの値
説明
対処
Connection failed
接続先仮想環境への接続に失敗しました。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Type
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・Target Host
・VM_Host
・Security
・Port
・UserID
・Password
-
監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(Target HostおよびVM_Host)で名前解決ができるかどうか確認してください。
-
PFM - RM for Virtual Machineホストに正しい証明書を組み込んでいるかどうか確認してください。PFM - RM for Virtual MachineホストからWindows Updateサイトへの通信ができない環境で,VMwareのデフォルトの証明書を使用する場合は,Windowsの設定を確認してください。詳細については「2.5.1 VMwareの場合」を参照してください。
-
仮想環境側でHTTPS接続を許可しておく必要があります。
仮想環境の通信方式の設定については,VMwareのマニュアルを参照してください。
-
監視対象のセットアップ時にUserIDに指定したユーザーIDに対して,VMwareのロールの「読み取り専用」以上の権限が設定されているかどうか確認してください。確認方法については,VMwareのマニュアルを参照してください。
Authorization failed
接続先仮想環境で認証に失敗しました。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・UserID
・Password
・Domain
Timeout
一定時間内にパフォーマンスデータの収集が終了しませんでした。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Type
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・Target Host
・VM_Host
・Security
・Port
・UserID
・Password
-
監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(Target HostおよびVM_Host)で名前解決ができるかどうか確認してください。
-
証明書を組み込んでいるかどうか確認してください。PFM - RM for Virtual Machineでは,監視対象ごとに証明書を組み込む必要があります。VMwareのデフォルトの証明書を使用する場合は,Windowsの設定を確認してください。詳細については「2.5.1 VMwareの場合」を参照してください。
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
Collection Error
収集エラーが発生しました。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・HostUserID
・HostPassword
・HostDomain
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
-
-
上記以外の場合,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
(b) Hyper-Vの場合
-
PDレコードのStatusフィールドの値がERRORの場合,Reasonフィールドの値を参考に対処してください。対処方法を次の表に示します。
表7‒3 Reasonフィールドの値と対処方法 Reasonフィールドの値
説明
対処
Connection failed
接続先仮想環境への接続に失敗しました。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Type
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・Target Host
・VM_Host
・UserID
・Password
・Domain
-
監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(Target HostおよびVM_Host)で名前解決ができるかどうか確認してください。
-
WMI接続の設定が正しく行われているかどうか確認してください。PFM - RM for Virtual Machineでは,監視対象ごとにWMI接続の設定を行う必要があります。
Authorization failed
接続先仮想環境で認証に失敗しました。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・UserID
・Password
・Domain
Timeout
一定時間内にパフォーマンスデータの収集が終了しませんでした。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Type
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・Target Host
・VM_Host
・UserID
・Password
・Domain
-
監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(Target HostおよびVM_Host)で名前解決ができるかどうか確認してください。
-
WMI接続の設定が正しく行われているかどうか確認してください。PFM - RM for Virtual Machineでは,監視対象ごとにWMI接続の設定を行う必要があります。
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
Collection Error
収集エラーが発生しました。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・HostUserID
・HostPassword
・HostDomain
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
-
-
上記以外の場合,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
-
監視対象ホストのアプリケーションイベントログを確認して対処してください。
(c) KVMの場合
-
PDレコードのStatusフィールドの値がERRORの場合,Reasonフィールドの値を参考に対処してください。対処方法を次の表に示します。
表7‒4 Reasonフィールドの値と対処方法 Reasonフィールドの値
説明
対処
Connection failed
接続先仮想環境への接続に失敗しました。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Type
・SSH_Type
・SSH_Client
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・Target Host
・VM_Host
・Port
・UserID
・Private_Key_File
-
監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(Target HostおよびVM_Host)で名前解決ができるかどうか確認してください。
-
SSH接続用の設定がされているか確認してください。PFM - RM for Virtual Machineでは監視対象ごとにSSH接続用の設定が必要です。
Authorization failed
接続先仮想環境で認証に失敗しました。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・HostUserID
・HostPassword
・HostDomain
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・UserID
Timeout
一定時間内にパフォーマンスデータの収集が終了しませんでした。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Type
・HostUserID
・HostPassword
・HostDomain
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・Target Host
・VM_Host
・Port
・UserID
・Private_Key_File
-
監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(Target HostおよびVM_Host)で名前解決ができるかどうか確認してください。
-
SSH接続用の設定がされているか確認してください。PFM - RM for Virtual Machineでは監視対象ごとにSSH接続用の設定が必要です。
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
Collection Error
収集エラーが発生しました。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・HostUserID
・HostPassword
・HostDomain
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
-
-
上記以外の場合,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
(d) Docker環境の場合
-
PDレコードのStatusフィールドの値がERRORの場合,Reasonフィールドの値を参考に対処してください。対処方法を次の表に示します。
表7‒5 Reasonフィールドの値と対処方法 Reasonフィールドの値
説明
対処
Connection failed
接続先仮想環境への接続に失敗しました。
-
接続先サーバが起動されているかどうか確認してください。
-
接続先サーバでDocker EngineがTCP接続可能なオプションで起動されているかどうか確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Type
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・Target Host
・VM_Host
・Security
・Port
-
監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(Target HostおよびVM_Host)で名前解決ができるかどうか確認してください。
-
認証局のルート証明書およびクライアント証明書を組み込んでいるかどうか確認してください。詳細については「2.5.4 Docker環境の場合」を参照してください。
-
Portに0以外の正しい値を指定しているか確認してください。
Timeout
一定時間内にパフォーマンスデータの収集が終了しませんでした。
-
接続先サーバが起動されているかどうか確認してください。
-
接続先サーバでDocker EngineがTCP接続可能なオプションで起動されているかどうか確認してください。
-
接続先サーバのDocker環境が使用しているAPIバージョンが1.19以降であることを確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Type
・HostUserID
・HostPassword
・HostDomain
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・Target Host
・VM_Host
・Security
・Port
-
監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(Target HostおよびVM_Host)で名前解決ができるかどうか確認してください。
-
認証局のルート証明書およびクライアント証明書を組み込んでいるかどうか確認してください。詳細については「2.5.4 Docker環境の場合」を参照してください。
-
Portに0以外の正しい値を指定しているか確認してください。
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
Collection Error
収集エラーが発生しました。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・HostUserID
・HostPassword
・HostDomain
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
-
-
上記以外の場合,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
(e) Podmanの場合
-
PDレコードのStatusフィールドの値がERRORの場合,Reasonフィールドの値を参考に対処してください。対処方法を次の表に示します。
表7‒6 Reasonフィールドの値と対処方法 Reasonフィールドの値
説明
対処
Connection failed
接続先仮想環境への接続に失敗しました。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Type
・SSH_Type
・SSH_Client
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・Target Host
・VM_Host
・Port
・UserID
・Private_Key_File
-
監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(Target HostおよびVM_Host)で名前解決ができるかどうか確認してください。
-
SSH接続用の設定がされているか確認してください。PFM - RM for Virtual Machineでは監視対象ごとにSSH接続用の設定が必要です。
Authorization failed
接続先仮想環境で認証に失敗しました。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・HostUserID
・HostPassword
・HostDomain
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・UserID
Timeout
一定時間内にパフォーマンスデータの収集が終了しませんでした。
-
仮想環境のホストが起動されているかどうか確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Type
・HostUserID
・HostPassword
・HostDomain
・SSH_Type
・SSH_Client
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・Target Host
・VM_Host
・Port
・UserID
・Private_Key_File
-
監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(Target HostおよびVM_Host)で名前解決ができるかどうか確認してください。
-
SSH接続用の設定がされているか確認してください。PFM - RM for Virtual Machineでは監視対象ごとにSSH接続用の設定が必要です。
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
Collection Error
収集エラーが発生しました。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・HostUserID
・HostPassword
・HostDomain
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
-
-
上記以外の場合,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
(f) Virtageの場合
-
PDレコードのStatusフィールドの値がERRORの場合,Reasonフィールドの値を参考に対処してください。対処方法を次の表に示します。
表7‒7 Reasonフィールドの値と対処方法 Reasonフィールドの値
説明
対処
Connection failed
接続先仮想環境への接続に失敗しました。
-
HvmShコマンド(HvmSh.exe)がインストール先フォルダ\agt8\plugin\jpcagt5virtage.d\にコピーされているか確認してください。HvmShコマンド(HvmSh.exe)のコピー方法については,「2.5.6 Virtageの場合」を参照してください。
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Host
-
前回パフォーマンスデータを取得したときから,LPARの状態の変更が発生したか,Virtageの構成が変更された可能性があります。この場合,エラーではありません。
詳細については,表7-8の,「メッセージID」がKAVL20201-Wの「対処」を参照してください。
-
要因が判明しない場合は,保守資料とHVMダンプを採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。なお,HVMダンプの採取方法については,BladeSymphony各装置ユーザーズガイドの,HVMダンプ採取コマンドについて説明している個所を参照してください。
Response invalid
サーバから意図しない応答がありました。
-
Virtage,またはHvmShコマンド(HvmSh.exe)が未サポートのバージョンです。VirtageおよびHvmShコマンドのバージョンは「2.1.1(4) 前提プログラム」を参照してください。Virtageのバージョンアップ方法はBladeSymphony各装置ユーザーズガイドの,Virtageバージョンアップ方法について説明している個所を参照してください。HvmShコマンド(HvmSh.exe)の詳細については,「2.5.6 Virtageの場合」を参照してください。
Timeout
一定時間内にパフォーマンスデータの収集が終了しませんでした。
-
Virtageが正常に動作していることを確認してください。
-
インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・VM_Type
-
監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか確認してください。※
・Target Host
・VM_Host
-
Virtageの環境設定で指定したPFM - RM for Virtual MachineのIPアドレスに誤りがないか確認してください。Virtageの環境設定については,「2.5.6 Virtageの場合」を参照してください。
-
ネットワークの状態に問題がないか確認してください。
-
ファイアウォールを挟んでPFM - RM for Virtual MachineとVirtageを配置している場合,ファイアウォールの通過ポートが適切に設定されているか確認してください。ファイアウォールの設定については,「付録D.2(7) PFM - RM for Virtual MachineとVirtageの通信時のファイアウォール通過方向」を参照してください。
-
要因が判明しない場合は,保守資料とHVMダンプを採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。なお,HVMダンプの採取方法については,BladeSymphony各装置ユーザーズガイドの,HVMダンプ採取コマンドについて説明している個所を参照してください。
Collection error
収集エラーが発生しました。
-
作業ファイルのオープンまたは書き込みなどに失敗しているおそれがあります。ディスク容量が不足していないかどうかを確認してください。
-
PFM - RM for Virtual Machineが使用している作業ファイルを開いていないか確認してください。作業ファイルを開いていない場合は,タスクマネージャーでメモリー使用量を確認してください。空きメモリーが不足している場合は,幾つかのアプリケーションを終了して空きメモリーを増やしてください。
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
-
-
共通メッセージログに次のメッセージが出力されている場合,メッセージIDに応じて対処してください。対処方法を次の表に示します。
表7‒8 メッセージIDと対処方法 メッセージID
説明
対処
KAVL20201-W
監視対象の仮想環境に接続できません。
メッセージテキスト中のメッセージが,message=<Virtage(インスタンス名) Connect failed.>の場合
-
HvmShコマンド(HvmSh.exe)がインストール先フォルダ\agt8\plugin\jpcagt5virtage.d\にコピーされているか確認してください。HvmShコマンド(HvmSh.exe)のコピー方法については,「2.5.6 Virtageの場合」を参照してください。
-
タスクマネージャーでメモリー使用量を確認してください。空きメモリーが不足している場合は,幾つかのアプリケーションを終了して空きメモリーを増やしてください。
-
問題が解決しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している個所を参照してください。
- メッセージテキスト中のメッセージが,message=<Virtage(インスタンス名) No data. レコードタイプ>の場合
-
「5. レコード」を参照して,レコードタイプがVirtageでサポートされるレコードかどうか確認してください。
-
サポート対象外のレコードの場合,パフォーマンスデータは収集できません。収集しないように設定してください。
-
サポート対象のレコードの場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
-
メッセージテキスト中のメッセージが,message=<Virtage(インスタンス名) Connect failed. Return:終了コード>の場合
-
終了コードが0x01000000,0x11000000,0xFFFFFFFFのとき
「2.1.1 (4)前提プログラム」の章を参考に,使用しているVirtageフォームウェア,HvmShコマンド(HvmSh.exe)のバージョンの整合性を確認してください。
Virtageのバージョン入れ替えについては,BladeSymphony各装置ユーザーズガイドの,Virtageバージョンアップ方法について説明している個所を参照してください。
-
終了コードが上記以外のとき
終了コードを基に,マニュアル「HvmShコマンド ユーザーズガイド」の,エラーメッセージについて説明している個所に記載されている対処方法を参照してください。
要因が判明しない場合は,保守資料とHVMダンプを採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。HVMダンプの採取方法については,BladeSymphony各装置ユーザーズガイドの,HVMダンプ採取コマンドについて説明している個所を参照してください。
KAVL20203-W
収集プロセスのログの初期化に失敗しました。
メッセージテキスト中のメッセージで,message=<Virtage(インスタンス名) Log failed. 詳細情報>に示される詳細情報を確認してください。
-
詳細情報が「(Initialization error=%d)」または「(Level setting error=%d)」の場合
作業ファイルのオープンまたは書き込みなどに失敗しているおそれがあります。ディスク容量が不足していないかどうかを確認してください。ディスク容量に問題がない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
-
詳細情報が上記以外の場合
タスクマネージャーでメモリー使用量を確認してください。空きメモリーが不足している場合は,幾つかのアプリケーションを終了して空きメモリーを増やしてください。空きメモリーが不足していない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
KAVL20204-W
収集プロセスの初期化に失敗しました。
メッセージテキスト中のメッセージが,message=<Virtage(インスタンス名) Initialization failed. Param error=詳細情報>の場合
-
詳細情報が「VM_Host」のときは,次の項目を確認してください。
・監視対象の設定項目のうち,「VM_Host」にIPアドレスを指定した場合,そのIPアドレスが正しいか。
・監視対象の設定項目のうち,「VM_Host」にホスト名を指定した場合,そのホスト名を名前解決できるか。
-
詳細情報が上記以外のときは,タスクマネージャーでメモリー使用量を確認してください。空きメモリーが不足している場合は,幾つかのアプリケーションを終了して空きメモリーを増やしてください。
-
問題が解決しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
メッセージテキスト中のメッセージが,message=<Virtage(インスタンス名) Initialization failed.>の場合
-
PFM - RM for Virtual Machineが使用する作業ファイルを開いていないか確認してください。また,ディスク容量が不足していないか確認してください。
問題が解決しないときは,タスクマネージャーでメモリー使用量を確認してください。空きメモリーが不足している場合は,幾つかのアプリケーションを終了して空きメモリーを増やしてください。
-
要因が判明しない場合は,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
-
-
上記以外の場合,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。保守資料の採取方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
(2) Record TimeとSampling Timeの時刻が大きく異なる
Sampling Timeは,監視対象の仮想環境の時刻であるため,通常の運用では若干のずれが生じます。時刻のずれが大きく,運用上問題となる場合には,次の項目を確認してください。
-
PFM - RMホストと監視対象の仮想環境で,設定されている時刻が異なっているかどうか
時刻が異なっている場合,両者の時刻を一致させる必要があります。時刻設定の変更は,PFM - RMホストのOSおよび仮想環境ソフトウェアの注意事項を把握した上で実施してください。
-
VMwareとの通信にSSL/TLSを使用する場合,証明書が正しく組み込まれているかどうか
証明書が正しく組み込まれていないと,情報の収集が遅延することがあります。「2.5.1 VMwareの場合」を参照して,PFM - RMホストに証明書を正しく組み込んでください。また,VMwareへの証明書の組み込み方法については,VMwareのマニュアルを参照してください。
-
Docker環境との通信にSSL/TLSを使用する場合,証明書が正しく組み込まれているかどうか
証明書が正しく組み込まれていないと,情報の収集が遅延することがあります。「2.5.4 Docker環境の場合」を参照して,PFM - RMホストに証明書を正しく組み込んでください。