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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Platform


付録E.2 ファイアウォールの通過方向

PFM - RM for Platformのファイアウォールの通過方向について説明します。

〈この項の構成〉

(1) ファイアウォールの通過方向の設定

ファイアウォールを挟んでPFM - ManagerとPFM - RM for Platformを配置する場合,PFM - ManagerとPFM - RM for Platformの全サービスのポート番号は固定値で設定してください。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,ファイアウォールの通過方向について説明している個所を参照してください。

(a) 監視対象ホストがWindowsの場合

WMIで使用するポート番号は135/tcp,およびOSによって割り当てられるポート番号です。

注※

WMIは,DCOMを使用しています。DCOMは動的ポート割り当てを使用しているため,DCOMで使用するポートをファイアウォールで通過させる必要があります。

OSによって割り当てられるポート番号の標準的な範囲を次に示します。

  • Windowsの場合:49152〜65535

設定方法については,ファイアウォール製品のマニュアルまたはファイアウォール製品の開発元に確認してください。

なお,ほかのWMIやDCOM要求と分離できないため,ファイアウォール経由での使用には適していません。推奨する構成を次の図に示します。

図E‒1 DCOMで使用するポートをファイアウォールで通過させる構成例

[図データ]

(b) 監視対象ホストがUNIXの場合

PFM - RM for Platformの監視対象の設定で指定したポート番号でファイアウォールを通過させるようにしてください。

なお,監視対象の設定項目であるポート番号に指定できる値を次の表に示します。監視対象の設定項目の詳細については,「3.2.4 UNIX版のセットアップ手順」を参照してください。

表E‒2 監視対象の設定で設定できるポート番号

設定項目

内容

設定できる値

デフォルト値

Port

監視対象ホスト上にあるSSHサーバのポート番号です

1〜65,535

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(2) ファイアウォールの通過方向の設定(ヘルスチェック機能を利用する場合)

ヘルスチェック機能を利用してPFM - RM for Platformで監視対象ホストの稼働状態を監視する場合,ICMP通信がファイアウォールを通過するように設定します。

ファイアウォールの通過方向について次の表に示します。

表E‒3 ファイアウォールの通過方向(PFM - RM for Platformと監視対象ホスト間)

サービス名

通信プロトコル

通過方向

Remote Monitor Collectorサービス

ICMPエコー要求/ICMPエコー応答

PFM - RMホスト←→監視対象ホスト

(凡例)

←→:左項から右項,および右項から左項への通信(コネクション)を開始する方向