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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


付録C.3 PFM - ManagerとPFM - Web ConsoleおよびJP1/SLMの通信で使用するホスト名の設定

PFM - ManagerホストとPFM - Web ConsoleホストおよびJP1/SLMホスト間でIPアドレス変換(NAT変換)がされている場合,またはPFM - ManagerホストとPFM - Web ConsoleホストおよびJP1/SLMホスト間で複数のIPアドレスが使用されている場合,PFM - ManagerとPFM - Web ConsoleおよびJP1/SLMで通信できなくなることがあります。

PFM - ManagerとPFM - Web ConsoleおよびJP1/SLMで通信するためには,通信で使用するホスト名の設定が必要です。ホスト名の設定方法は,次の条件によって異なります。

注※

IPアドレスが複数使用されている場合,ホスト名で最初に解決されるIPアドレスになります。

PFM - ManagerとPFM - Web ConsoleおよびJP1/SLMの通信で使用するホスト名の設定方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) PFM - Managerホストで使用しているIPアドレスが,PFM - Web ConsoleホストおよびJP1/SLMホストからは通信できないIPアドレスである場合

PFM - ManagerホストのView Serverサービス起動情報ファイル(jpcvsvr.ini)に,次のようにPFM - Managerのホスト名またはIPアドレスを設定したあと,PFM - Managerを再起動してください。

java.rmi.server.hostname=PFM - Managerのホスト名またはIPアドレス(PFM - Web ConsoleホストおよびJP1/SLMホストから通信できるもの)

View Serverサービス起動情報ファイル(jpcvsvr.ini)の詳細については,「View Serverサービス起動情報ファイル(jpcvsvr.ini」を参照してください。

PFM - Web ConsoleおよびJP1/SLMは,設定されたPFM - Managerのホスト名またはIPアドレスを使用してPFM - Managerに接続します。ホスト名を設定した場合,そのホスト名はPFM - Manager内部の通信にも使用されるため,このホスト名はPFM - Managerホスト上でも有効である必要があります。

(2) PFM - Web Consoleホストで使用しているIPアドレスが,PFM - Managerホストからは通信できないIPアドレスである場合

PFM - Web Consoleホストの初期設定ファイル(config.xml)でPFM - Web Consoleのホスト名を設定したあと,PFM - Web Consoleを起動している場合は再起動してください。項目を次に示します。

表C‒13 ホスト名またはIPアドレスの設定項目

内容

設定項目

設定できる値

デフォルト値

PFM - Web ConsoleがPFM - Managerと接続するときのコールバック先として使用するホスト名またはIPアドレス

ownHost

ホスト名の場合

・ 数字0-9

・ .(ピリオド)

・ -(ハイフン)

・ 英字A-Z,a-z

長さは1〜255バイトで,先頭文字は英数字だけ指定できる。

IPアドレスの場合

・ 0.0.0.0〜255.255.255.255

PFM - Web ConsoleホストのIPアドレス

注※

不正な値を指定または指定を省略すると,デフォルトが設定されます。

初期設定ファイル(config.xml)の設定を有効にするには,PFM - Web Consoleの再起動が必要です。また,指定された以外の個所を変更すると,PFM - Web Consoleが正常に動作しない場合がありますので,注意してください。

PFM - Managerは,設定されたPFM - Web Consoleホスト名を使用してPFM - Web Consoleと接続します。

設定例を次に示します。

[図データ]