提案定義ファイル(imdd_suggestion_任意の文字列.conf)
機能
提案定義ファイルは,JP1/IM2で使用する提案情報(提案表示条件,提案活性条件,対処アクション)を定義するファイルです。提案定義ファイルのモデルファイル(提案テンプレート)は,JP1/IM2のインストール時に提供されます。
Performance ManagementのIM管理ノード(監視エージェント)に対して表示する提案情報は,適用するPerformance Managementのユースケースごとに提案定義ファイルを作成して定義します。
提案定義ファイルの形式およびファイル権限については,JP1/IM2のマニュアルを参照してください。
ファイル名
■提案定義ファイル
imdd_suggestion_任意の文字列.conf
■提案テンプレート
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ユースケース1の提案定義ファイルのモデルファイル
imdd_suggestion_pfm_cpu_event_ja.conf.model(日本語)
imdd_suggestion_pfm_cpu_event_en.conf.model(英語)
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ユースケース2の提案定義ファイルのモデルファイル
imdd_suggestion_pfm_set_status_of_events_to_processed_ja.conf.model(日本語)
imdd_suggestion_pfm_set_status_of_events_to_processed_en.conf.model(英語)
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ユースケース3の提案定義ファイルのモデルファイル
imdd_suggestion_pfm_suspend_monitoring_ja.conf.model(日本語)
imdd_suggestion_pfm_suspend_monitoring_en.conf.model(英語)
格納先
■提案定義ファイル
提案テンプレートから作成した提案定義ファイルは,任意の場所に格納します。
■提案テンプレート
提案テンプレートは,JP1/IM2のインストール時に次の場所に格納されます。
- Windows
-
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物理ホストの場合
JP1/IM2のインストール先フォルダ\conf\imdd\suggestion\template\ja (日本語用)
JP1/IM2のインストール先フォルダ\conf\imdd\suggestion\template\en (英語用)
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論理ホストの場合
環境ディレクトリ\jp1imm\conf\imdd\suggestion\template\ja (日本語用)
環境ディレクトリ\jp1imm\conf\imdd\suggestion\template\en (英語用)
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- UNIX
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物理ホストの場合
/etc/opt/jp1imm/conf/imdd/suggestion/template/ja (日本語用)
/etc/opt/jp1imm/conf/imdd/suggestion/template/en (英語用)
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論理ホストの場合
環境ディレクトリ/jp1imm/conf/imdd/suggestion/template/ja (日本語用)
環境ディレクトリ/jp1imm/conf/imdd/suggestion/template/en (英語用)
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定義情報の反映時期
提案テンプレートから作成した提案定義ファイルを,JP1/IM2のコマンドを使用して,JP1/IM2のシステムに反映する必要があります。提案定義ファイルをJP1/IM2のシステムに反映するコマンドの詳細については,JP1/IM2のマニュアルまたはドキュメントを参照してください。
提案テンプレート
提案テンプレートは,提案定義ファイルを作成するためのひな形です。Performance Managementのユースケースごとの提案テンプレートの概要を,次に示します。
■ユースケース1の提案テンプレート
ユースケース1の提案テンプレートを使用すると,Performance Managementで監視ホストのCPU使用率の高騰を示すイベントが発行された場合に,提案情報1と提案情報2が提案されるようになります。現在のイベントの状態が自動で判定され,原因のプロセスを特定するレポートの表示,または正常に戻っているイベントの「対処済」への変更が提案されるため,ユーザーはCPUの使用状況やイベントの状態に即した対応ができます。
-
提案情報1
CPU使用率の高騰を示すイベントがある場合,原因のプロセスを特定するためにPerformance Managementのレポートを表示する。
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提案情報2
CPU使用率の高騰を示すイベントが発行されたが,現在はCPU使用率を監視するアラームの状態が正常に戻っている場合,正常に戻っているイベントの対処状況を「対処済」に変更する。
提案情報1と提案情報2の,提案表示条件,提案活性条件,対処アクションを,次の表に示します。
項目 |
提案情報1 |
提案情報2 |
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---|---|---|---|
提案表示条件 |
ノード |
PFM - Agent for Platformのパフォーマンスデータに対応するIM管理ノード |
PFM - Agent for Platformのパフォーマンスデータに対応するIM管理ノード |
ユーザー権限 |
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Performance Managementの管理ユーザー(JP1ユーザーの操作権限:JP1_PFM_Admin) |
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提案活性条件 |
CPU使用率を監視するアラームの状態が,現在,警告または異常である。 |
次の2つの条件を満たしている。
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対処アクション |
CPU使用率の高いプロセス一覧のレポートを表示する。 |
CPU使用率の高騰を示すイベントの対処状況を「対処済」に変更する。 注意事項
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■ユースケース2の提案テンプレート
ユースケース2の提案テンプレートを使用すると,Performance Managementで発行されたイベントのアラームやエージェントの状態が正常に戻っている場合に,提案情報3が提案されるようになります。正常に戻っているイベントが自動で判断され,ユーザーは正常に戻っているイベントの対処状況を一括で「対処済」に変更できるため,ユーザーの操作ミスを無くし,操作に掛かる時間も削減できます。
-
提案情報3
Performance Managementのアラームイベントまたはエージェントの状態変更イベントが発行されたが,現在はアラームまたはエージェントの状態が正常に戻っている場合,正常に戻っているイベントの対処状況を一括で「対処済」に変更する。
提案情報3の提案表示条件,提案活性条件,対処アクションを,次の表に示します。
項目 |
提案情報3 |
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---|---|---|
提案表示条件 |
ノード |
Performance Managementの次の構成要素に対応するIM管理ノード
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ユーザー権限 |
Performance Managementの管理ユーザー(JP1ユーザーの操作権限:JP1_PFM_Admin) |
|
提案活性条件 |
次の2つの条件を満たしている。
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対処アクション |
現在,正常に戻っているアラームイベントおよびエージェントの状態変更イベントの対処状況を「対処済」に変更する。 注意事項
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■ユースケース3の提案テンプレート
ユースケース2の提案テンプレートを使用すると,Performance Managementで監視ホストのメンテナンス中にイベントが多数発行された場合に,提案情報4と提案情報5が提案されるようになります。メンテナンス中のイベントの発行数が自動で判断され,メンテナンス中の監視の一時停止,およびメンテナンス終了後の再開が提案されるため,ユーザーが監視を一時停止せずにホストのメンテナンスを実施してしまった場合に,JP1/IM2の画面から対象ホストの監視を一時停止できます。また,メンテナンス終了後に,JP1/IM2の画面から監視を再開できます。
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提案情報4
Performance Managementの監視ホストのメンテナンス中にイベントが多数発行された場合,メンテナンス中は監視を一時停止してJP1イベントが発行されないようにする。
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提案情報5
Performance Managementの監視ホストの監視状態が一時停止中である場合,メンテナンス終了後に監視を再開する。
提案情報4と提案情報5の,提案表示条件,提案活性条件,対処アクションを,次の表に示します。
項目 |
提案情報4 |
提案情報5 |
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---|---|---|---|
提案表示条件 |
ノード |
Performance Managementの次の構成要素に対応するIM管理ノード
|
Performance Managementの次の構成要素に対応するIM管理ノード
|
ユーザー権限 |
Performance Managementの管理ユーザー(JP1ユーザーの操作権限:JP1_PFM_Admin) |
Performance Managementの管理ユーザー(JP1ユーザーの操作権限:JP1_PFM_Admin) |
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提案活性条件 |
ホストの監視状態が一時停止中でない,かつ,次のどれかの条件を満たしている。
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ホストの監視状態が一時停止中である。 |
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対処アクション |
ホストの監視をホスト単位で一時停止する。 注意事項
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ホストの監視をホスト単位で再開する。 |