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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 運用ガイド


11.3.5 リモートアクションの制御を設定する手順

監視二重化では,エージェントはプライマリーとセカンダリー両方のPFM - Managerにイベントを送信します。イベントはプライマリー,セカンダリーの順に送信されます。ただし,1つのイベントに対して2回リモートアクションを実行する必要がないときなど,実行モードを設定してリモートアクションの実行を制御できます。リモートアクションの詳細については「6.3.2 コマンドを実行するホストの設定」を参照してください。

リモートアクションの実行モードを設定するには,アラームが発行されるPFM - AgentまたはPFM - RMホストのjpccomm.iniファイルの内容を直接編集し,Remote Action Controlラベルに値を指定します。実行モードはすべてのホストで同じ値を設定してください。

リモートアクションの実行モードの説明と指定する値を次の表に示します。

表11‒6 リモートアクションの実行モード

実行モード

Remote Action Controlラベルに指定する値

説明

全実行モード

all

プライマリーおよびセカンダリーに送信されたイベントのリモートアクションが,両方とも実行される。

片側実行モード

one

プライマリーおよびセカンダリーに送信されたイベントのうち,先にイベントの送信に成功したリモートアクションだけが実行される。

プライマリー実行モード

primary

プライマリーに送信されたイベントのリモートアクションだけが実行される。

jpccomm.iniファイルは,次の場所に格納されています。

Windowsの場合

インストール先フォルダ\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/

リモートアクションの実行モードを設定する手順を次に示します。

  1. Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止する。

    Performance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,jpcspm stopコマンドですべて停止してください。

  2. テキストエディターなどで,jpccomm.iniファイルを開く。

  3. リモートアクション制御の実行モードを設定する。

    jpccomm.iniファイル中の[Common Section]セクションで次のラベルの値を変更します。

    Remote Action Control=xxx
    注※

    xxxはall,oneまたはprimaryのどれかを指定します。

  4. jpccomm.iniファイルを保存して閉じる。

  5. jpcspm startコマンドでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。

  6. PFM - Web Consoleを再起動する。