5.3.3 Performance Managementシステムでの監視ホスト名の設定および変更
Performance Managementシステムでは,サービスIDを用いてシステムの運用をしています。サービスIDはuname -nコマンドでOSから取得されるホスト名(実ホスト名)を用いています。そのため,PFM - Manager,PFM - Agent,またはPFM - RMをインストールしたサーバで物理ホスト名を変更する場合は,「5.3.8 運用開始後のサーバの物理ホスト名の変更」の実施が必要となります。
これを回避したい場合は,監視ホスト名設定機能を使用することで,uname -nコマンドで取得されるホスト名に依存しない任意のホスト名(エイリアス名)を用いて,サービスIDを作成でき,物理ホスト名の変更が不要となります。したがって,サーバのホスト名が変更されることがある環境や,同じ実ホスト名を持つホストが複数ある環境では,監視ホスト名設定機能を使用してください。
なお,Performance ManagementシステムのサービスIDに使用されるホスト名を監視ホスト名と呼びます。
- メモ
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監視ホスト名設定機能を使用していない場合に,uname -nコマンドで取得されるホスト名が「HostA」であるホストにPFM - Agent for Platform(UNIX)をインストールした場合,Agent CollectorのサービスIDは「UA1HostA」となります。なお,プロダクト名表示機能を使用する場合は,「HostA<UNIX>」となります。
監視ホスト名設定機能を使用して,ホスト名を「aliasA」としたホストにPFM - Agent for Platform(UNIX)をインストールした場合,Agent CollectorのサービスIDは「UA1aliasA」となります。なお,プロダクト名表示機能を使用する場合は,「aliasA<UNIX>」となります。
PFM - Managerホスト,PFM - Agentホスト,またはPFM - RMホストが現在使用している監視ホスト名の取得方法,および監視ホスト名を確認するには,各ホストで次のコマンドを実行します。hostmodeは監視ホスト名の取得方法を示し,hostnameは監視ホスト名を示します。
jpcconf host hostmode -display
- 表示例
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●監視ホスト名設定機能を使用していない場合
hostmode : uname
hostname : hostA
●監視ホスト名設定機能を使用している場合
hostmode : alias
hostname : aliasA
表5‒12 監視ホスト名の取得方法と監視ホスト名の関係 監視ホスト名の取得方法
監視ホスト名
uname
実ホスト名(uname -nコマンドで取得される値)
alias
エイリアス名
監視ホスト名にエイリアス名を設定する場合,jpcconf host hostmodeコマンドを実行して,監視ホスト名の取得方法をhostnameまたはaliasに設定する必要があります。
jpcconf host hostmodeコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- 注意
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jpcconf hostコマンドの実行中に他コマンドを実行しないでください。ほかのコマンドを実行した場合,jpcconf hostコマンドまたは他コマンドの実行に失敗することがあります。