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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


5.3.8 運用開始後のサーバの物理ホスト名の変更

ここでは,Performance Managementシステムを構築したあとでPFM - Manager,PFM - Agent,またはPFM - RMをインストールしたサーバの物理ホスト名を変更する場合に必要な,Performance Managementシステムでの作業手順を説明します。

Performance Managementシステムでは,サービスIDを用いてシステムの運用をしています。サービスIDはuname -nコマンドでOSから取得されるホスト名(実ホスト名)を用いています。そのため,PFM - Manager,PFM - Agent,またはPFM - RMをインストールしたサーバで物理ホスト名を変更する場合は,監視ホスト名の設定を確認する必要があります。

PFM - Managerホスト,PFM - Agentホスト,またはPFM - RMホストが現在使用している監視ホスト名の取得方法,および監視ホスト名を確認するには,各ホストで次のコマンドを実行します。hostmodeは監視ホスト名の取得方法を示し,hostnameは監視ホスト名を示します。

jpcconf host hostmode -display
表示例

●監視ホスト名設定機能を使用していない場合

hostmode : uname

hostname : hostA

●監視ホスト名設定機能を使用している場合

hostmode : alias

hostname : aliasA

表5‒15 監視ホスト名の取得方法と監視ホスト名の関係

監視ホスト名の取得方法

監視ホスト名

uname

実ホスト名(uname -nコマンドで取得される値)

alias

エイリアス名

監視ホスト名の取得方法が「alias」と設定されている場合,サーバの物理ホスト名を変更してもPerformance Managementシステムの監視ホスト名はエイリアス名であるため,PFM - Manager,PFM - AgentまたはPFM - RMサーバの物理ホスト名の変更を実施する必要はありません。

監視ホスト名の取得方法が「uname」と設定されている場合は,PFM - Manager,PFM - AgentまたはPFM - RMサーバの物理ホスト名の変更を実施する必要があります。詳細については,「5.3.9 PFM - Managerの物理ホスト名の変更手順」または「5.3.10 PFM - AgentまたはPFM - RMの物理ホスト名の変更手順」を参照してください。

jpcconf host hostmodeコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。

重要
  • jpcconf hostコマンドの実行中に他コマンドを実行しないでください。ほかのコマンドを実行した場合,jpcconf hostコマンドまたは他コマンドの実行に失敗することがあります。

  • PFM - Manager,PFM - AgentまたはPFM - RMサーバの物理ホスト名の変更を実施する前には「5.3.9 PFM - Managerの物理ホスト名の変更手順」または「5.3.10 PFM - AgentまたはPFM - RMの物理ホスト名の変更手順」を実施する必要があります。

  • Performance Managementシステムの監視ホスト名の取得方法をエイリアス名から実ホスト名へ変更する場合は,jpcconf host hostmodeコマンドの実行が必要です。jpcconf host hostmodeコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。