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JP1 Version 12 パフォーマンス管理 基本ガイド


3.5 レポートを活用した業務システムの傾向の分析について

Performance Managementで作成したレポートの内容から業務システムの傾向を分析し,業務システムの将来計画に役立てましょう。

ここでは,複数システムの物理メモリーの空き容量を示す「Memory Available Trend (Multi-Agent)」レポートを例に,レポートの内容から業務システムの傾向を読み取る際の観点を紹介します。

長期的に値が徐々に変化していないか

長期的に見てフィールドの値が徐々に増加したり減少したりしていないかという観点で確認します。例えば,次に示す図のように,週単位で見た場合は値が安定していても,月単位で見た場合に値が徐々に減少している場合は,近い将来にメモリーの増設などの対処が必要だとわかります。

[図データ]

値が余裕のある状態で安定していないか

フィールドの値が余裕のある状態で安定していないかという観点で確認します。例えば,次に示す図のように,物理メモリーの空き容量が多い状態が1か月間続いている場合は,該当サーバを削減できないか検討します。

[図データ]

このような観点でレポートを確認することで,ITリソースを最適化するために必要な情報が得られます。Performance Managementのレポートを活用することで,勘に頼らない業務システムの将来計画を実現できます。