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JP1 Version 12 パフォーマンス管理 基本ガイド


2.4.3 アラームに関連づけられているレポートを表示する

各監視エージェントの[アラームの状態の表示]画面から,そのアラームに関連づけられているレポートを表示できます。アラームの状態が「警告」または「異常」だった場合は,該当するアラームに関連づけられているレポートを表示して,原因の調査に役立てます。

前提条件

表示できるのは,事前にアラームに関連づけられているレポートです。なお,アラームテンプレートの場合は,すでに関連づけが設定されています。

操作手順

  1. 対象となる監視エージェントを選択して,[アラームの状態の表示]をクリックする。

    監視エージェントにバインドされているアラームテーブルが表示されて,アラームの状態を確認できます。

    [図データ]

  2. 「警告」または「異常」となっているアラームの左側にあるアイコン([図データ])をクリックする。

    アラームに関連づけられているレポートが表示されます。

    アラーム「Available Mbytes」の場合は,「System Overview」レポートが表示されます。

    メモ

    アラームの定義内容によって,表示されるレポートの形式は異なります。レポートの表示形式には表,一覧,およびグラフがあります。また,グラフには次の8種類があります。

    • 集合縦棒グラフ

    • 積み上げ縦棒グラフ

    • 集合横棒グラフ

    • 積み上げ横棒グラフ

    • 円グラフ

    • 折れ線グラフ

    • 面グラフ

    • 積み上げ面グラフ

  3. 表示されたレポートを分析して,問題の原因を調査する。

レポートの分析例

例えば,「System Overview」レポートから物理メモリーの未使用サイズが減少している原因を調査したい場合,物理メモリーに関係しそうな表示項目を見ていきます。ここでは,「Page Faults/sec」に着目します。この値は,1秒につきページフォルトが発生した数の割合を示します。

次の図では,現在ページフォルトが多い状態であることが読みとれます。このことが,物理メモリー領域が圧迫されていることに関係していると推測できます。

[図データ]

次の作業

問題の原因を特定できなかった場合は,ドリルダウンレポートを表示してさらに調査します。

関連項目