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JP1 Version 12 パフォーマンス管理 基本ガイド


2.4.4 ドリルダウンレポートを表示する

Performance Managementでは,あるレポートに対してほかのレポートを関連づけて,ドリルダウンレポートとして表示できます。ドリルダウンレポートを表示すれば,さらに詳細な情報や関連する情報を確認でき,業務システムに起きている問題の原因を詳しく調査できます。

前提条件

表示できるのは,事前にレポートに関連づけられているドリルダウンレポートです。なお,レポートテンプレートの場合は,すでに関連づけが設定されています。

操作手順

  1. レポートを表示する。

  2. レポートの表示項目(フィールド)の,リンクになっている部分をクリックする。

    表示項目(フィールド)に対して関連づけられたドリルダウンレポートが表示されます。

    「System Overview」レポートで[Page Faults/sec]をクリックした場合は,「Page Faults - Top 10 Processes」レポートが表示されます。「Page Faults - Top 10 Processes」レポートでは,ページフォルトが発生した頻度が高いプロセスの上位10個が棒グラフで表示されます。

  3. 表示されたレポートを分析して,問題を調査する。

レポートの分析例

例えば,「Page Faults - Top 10 Processes」レポートから物理メモリーの未使用サイズが減少している原因を調査したい場合,ここでは,上位を占めているプロセス名に着目します。次の図では,プロセス「abcprocess」のページフォルトの頻度が高いことがわかります。このことから,プロセス「abcprocess」が物理メモリー領域を圧迫している原因であると推定できます。

[図データ]