4.6.5 案件を一括操作する
選択した案件のステータスを,一括で「承認済み」または「クローズ」に変更できます。この操作は,メイン画面(案件一覧)または[案件検索結果一覧]画面から実行できます。なお,案件の一括操作は,あらかじめ設定が必要です。案件を一括操作するために必要な設定については,マニュアル「JP1/Service Support 構築・運用ガイド」の案件の一括操作の説明を参照してください。
この操作ができるのは,次のユーザーです。
-
プロセスワークボード管理者
-
対象となるプロセスワークボードの案件の編集権限を持つユーザー※
-
対象となるプロセスワークボードの案件のステータスを「承認済み」または「クローズ」に編集する権限を持つユーザー
-
対象となるプロセスワークボード管理ロールに所属しているユーザー
- 注※
-
対象となるプロセスワークボードに対して案件ごとに参照権限を設定している場合,案件ごとの参照権限所有者として登録されている案件だけを操作できます。
なお,保存案件は一括で操作できません。
(1) メイン画面(案件一覧)から操作する
メイン画面(案件一覧)から案件のステータスを一括で変更する手順を,次に示します。
-
メイン画面(案件一覧)のメニューから[表示]−[自分が担当者の案件]または[処理中の案件]を選択する。
案件をフィルタリングして,メイン画面(案件一覧)の案件一覧に表示します。
-
メイン画面(案件一覧)の案件プレビューまたは[案件参照]画面で,一括操作してよい案件かどうかを確認する。
-
メイン画面(案件一覧)の案件一覧で,該当する案件のチェックボックスをチェックする。
ページをまたいで案件のチェックボックスをチェックしないでください。ページ単位でチェックしてください。
-
メニューから[一括操作]−[承認]または[クローズ]を選択する。
案件が一括で変更され,[一括操作結果一覧]画面が表示されます。
ステータスを「承認済み」に変更する場合は,[承認]を,「クローズ」に変更する場合は[クローズ]を選択してください。
-
[一括操作結果一覧]画面で,実行結果を確認する。
-
[一括操作結果一覧]画面で,編集に失敗した案件に対して再実行する。
手順5で,編集に失敗した案件がなかった場合,この手順は不要です。
-
メニューから[閉じる]を選択する。
[一括操作結果一覧]画面が閉じます。
(2) [案件検索結果一覧]画面から操作する
[案件検索結果一覧]画面から案件のステータスを一括で変更する手順を,次に示します。
-
メイン画面(案件一覧)のメニューから[アクション]−[案件の検索]を選択する。
[案件共通項目検索条件指定]画面または[案件検索条件指定]画面が表示されます。検索対象として,変更したいステータスを指定します。また,必要に応じて検索条件を追加してください。
-
[検索]ボタンをクリックする。
[案件検索結果一覧]画面が表示されます。
-
[案件参照]画面で,一括操作してよい案件かどうかを確認する。
-
[案件検索結果一覧]画面で,該当する案件のチェックボックスをチェックする。
-
メニューから[一括操作]−[承認]または[クローズ]を選択する。
案件が一括で変更され,[一括操作結果一覧]画面が表示されます。
ステータスを「承認済み」に変更する場合は[承認]を,「クローズ」に変更する場合は[クローズ]を選択してください。
-
[一括操作結果一覧]画面で,実行結果を確認する。
-
[一括操作結果一覧]画面で,編集に失敗した案件に対して再実行する。
手順6で,編集に失敗した案件がなかった場合,この手順は不要です。
-
メニューから[閉じる]を選択する。
[一括操作結果一覧]画面が閉じます。
(3) 案件の一括操作の結果を確認する
[一括操作結果一覧]画面の見方,および実行結果の確認と対処について説明します。[一括操作結果一覧]画面を次の図に示します。
(a) 表示順序
[一括操作結果一覧]画面に表示される案件は,案件IDの昇順で表示されます。
(b) 表示件数
一括操作結果は,100件まで表示できます。
(c) アンカーをクリックすると表示される項目
[一括操作結果一覧]画面には,アンカーをクリックすると情報が表示される項目があります。情報が表示される項目について,次に示します。
- タイトル
-
案件のタイトルをクリックすると,クリックした案件の[案件参照]画面が表示されます。
- 担当者
-
担当者のユーザー名またはロール名をクリックすると,担当者の[ユーザーの詳細情報]画面または[ロールの詳細情報]画面が表示されます。
(d) 案件の一括操作の実行結果の確認と対処
[一括操作結果一覧]画面に表示された実行結果は,[編集結果],[JP1イベント],および[送信メール]に表示されます。それぞれに表示された実行結果と対処について説明します。
[編集結果]の実行結果と対処
[編集結果]の実行結果と対処を,次の表に示します。
項番 |
実行結果※1 |
説明 |
対処 |
---|---|---|---|
1 |
成功 |
案件の編集が成功した場合に表示される。 |
対処不要。 |
2 |
案件削除 |
次のどちらかの状態の場合に表示される。
|
対処不要。 |
3 |
案件保存※2 |
対象の案件が保存案件の場合に表示される。保存案件は編集できないため,エラーとなる。 |
対処不要。 |
4 |
編集回数上限超過 |
編集回数が上限に達した場合に表示される。 |
対象の案件の内容を新規案件として登録してから,再度一括操作する。 |
5 |
権限不正 |
案件を編集するための権限がない場合に表示される。 |
次に示す方法で対処したあと,再度一括操作する。
|
6 |
状態不正 |
プロセスワークボードのステータスが案件を編集できない状態になっている場合に表示される。 |
メイン画面(案件一覧)を再表示して,プロセスワークボードが運用中であることを確認してから,再度一括操作する。プロセスワークボードが運用中になっていない場合は,JP1/Service Supportの運用管理者に連絡して,プロセスワークボードの状態の変更を依頼する。 |
7 |
案件編集中 |
ほかのユーザーが案件を編集している場合に表示される。 |
ほかのユーザーが編集を終えたことを確認したあと,再度一括操作する。 |
8 |
遷移不正 |
次のどちらかの場合に表示される。
|
次に示す方法で対処したあと,再度一括操作する。
|
9 |
担当者不正 |
次のどちらかの場合に表示される。
|
次に示す方法で対処したあと,再度一括操作する。
|
10 |
必須項目未設定 |
案件で入力が必須となっている項目が入力されていない場合に表示される。 |
案件で入力が必須となっている項目を見直してから,再度一括操作する。 |
11 |
その他 |
データベースのアクセスエラーなどが発生した場合に表示される。 |
JP1/Service Supportの運用管理者に連絡する。 |
[JP1イベント]の実行結果と対処
[JP1イベント]の実行結果と対処を,次の表に示します。
項番 |
実行結果 |
説明 |
対処 |
---|---|---|---|
1 |
成功 |
JP1イベントの発行に成功した。 |
対処不要。 |
2 |
失敗 |
JP1イベントの発行に失敗した。 |
JP1イベント発行機能用ログファイルを参照して,JP1イベントの発行に失敗した原因を取り除いてから,再度一括操作する。 |
3 |
− |
JP1イベントを発行しない案件。 |
対処不要。 |
[送信メール]の実行結果
[送信メール]の実行結果と対処を,次の表に示します。
項番 |
実行結果 |
説明 |
対処 |
---|---|---|---|
1 |
成功 |
メールの送信に成功した。 |
対処不要。 |
2 |
失敗 |
メールの送信に失敗した。 |
JP1/Service Supportの運用管理者に連絡する。 |
3 |
− |
メールを送信しない案件。次に示す場合はメールを送信しない。
|
対処不要。 |
(4) [一括操作結果一覧]画面での操作
[一括操作結果一覧]画面での操作を次に示します。
(a) メニュー
- [再実行]
-
[一括操作結果一覧]画面のチェックボックスでチェックした案件の一括操作を再度実行できます。
- [閉じる]
-
[一括操作結果一覧]画面を閉じます。
(b) 右クリックメニュー
特定の表示項目を右クリックすると,右クリックメニューが表示されます。右クリックメニューが表示される項目を次の表に示します。
選択項目 |
右クリック メニュー |
説明 |
---|---|---|
案件のタイトル |
案件の参照 |
選択した案件の[案件参照]画面が表示される。 |
履歴の表示 |
選択した案件の[履歴の表示]画面が表示される。 |
|
進捗の表示 |
選択した案件の[進捗表示]画面が表示される。 |
|
作業状況の表示 |
選択した案件の[作業状況の表示]画面が表示される。 |
|
詳細情報 |
選択した担当者の[ユーザーの詳細情報]画面または[ロールの詳細情報]画面が表示される。 |
|
担当者 |
ロール一覧 |
担当者がユーザー名の場合,ユーザーが所属するロールの[ロール一覧]画面が表示される。 |
メンバー一覧 |
担当者がロール名の場合,ロールの[メンバー一覧]画面が表示される。 |