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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


案件自動入力プロパティファイル(jp1imss_itementry_default.conf)

〈このページの構成〉

説明

案件登録コマンドを実行する場合に,プロセスワークボード単位に,案件の発生日時,開始日時,優先度,作業期限などの値を自動入力するかどうか,また,案件の優先度に自動入力される値を指定します。

jp1imss_itementry_default.confファイルは,案件登録コマンドで案件を登録する場合,および案件編集コマンドから案件を編集する場合に使用されます。案件編集コマンドで案件を編集する場合は,「優先度」「作業期限」が自動で登録されます。

案件自動入力プロパティファイルには,2種類のファイルがあるため,両ファイルとも同じ設定にしてください。画面から案件を登録する場合と,メールによる案件登録コマンドで案件を登録する場合のファイルについては,「13. 定義ファイル」の「案件自動入力プロパティファイル(hptl_jp1_imss_pwb_default_setting.properties)」を参照してください。

注意事項

2種類の案件自動入力プロパティファイルの設定が異なると,案件の登録方法によって,自動で入力される値が異なるのでご注意ください。

形式

XXXX_auto_accrual_date=案件の発生日時の自動入力の可否
XXXX_auto_start_date=案件の開始日時の自動入力の可否
XXXX_auto_priority=案件の優先度の自動入力の可否
XXXX_priority_YY_ZZ=優先度(重大度と影響度)
XXXX_auto_deadline=案件の作業期限の自動入力の可否
XXXX_deadline_pri_high=優先度が大至急の場合の加算時間
XXXX_deadline_pri_middle=優先度が至急の場合の加算時間
XXXX_deadline_pri_normal=優先度が標準の場合の加算時間
XXXX_deadline_pri_nothing=優先度が未設定の場合の加算時間
 : 

上記は,コマンド用の案件自動入力プロパティファイルの形式です。

ファイル名

格納先フォルダ

JP1/SSパス\conf\command\

定義の反映時期

案件の自動入力設定で,案件自動入力プロパティファイルの設定値を使用する場合は,案件登録時に定義内容が反映されます。

表13‒15 案件自動入力プロパティファイルで設定できる指定キー一覧(コマンド用)

指定キー名

説明

デフォルト値

XXXX_auto_accrual_date

対象のプロセスワークボードで案件を作成する際に,「案件の発生日時」に値を自動入力するかどうかを指定する。

  • false:設定しない

  • true:設定する

自動入力を設定した場合は,コマンドが実行された日時が自動的に設定される。

false

XXXX_auto_start_date

対象のプロセスワークボードで,案件を作成する際に,「案件の開始日時」に値を自動入力するかどうかを指定する。

  • false:設定しない

  • true:設定する

自動入力を設定した場合は,コマンドが実行された日時が自動的に設定される。

false

XXXX_auto_priority

対象のプロセスワークボードで,案件を作成する際に,「案件の優先度」に値を自動入力するかどうかを指定する。

  • false:設定しない

  • true:設定する

優先度に設定する値は,「重大度」と「影響度」の組み合わせによって異なる。

false

XXXX_priority_YY_ZZ

案件の優先度に設定する値を指定する。

  • 3:大至急

  • 2:至急

  • 1:標準

  • 0:未設定(なし)

優先度は,YY_ZZ(「重大度」と「影響度」の値の組み合わせ)によって決定する。

YY(重大度)には次の整数を指定する。

  • 1:緊急

  • 2:警戒

  • 3:致命的

  • 4:エラー

  • 5:警告

  • 6:通知

  • 7:情報

  • 8:デバッグ

  • 0:未設定

ZZ(影響度)には次の整数を指定する。

  • 3:大

  • 2:中

  • 1:小

  • 0:未設定

1_3=3

1_2=3

1_1=3

1_0=2

2_3=3

2_2=3

2_1=2

2_0=2

3_3=3

3_2=2

3_1=2

3_0=2

4_3=2

4_2=2

4_1=2

4_0=1

5_3=2

5_2=2

5_1=1

5_0=1

6_3=2

6_2=1

6_1=1

6_0=1

7_3=1

7_2=1

7_1=1

7_0=0

8_3=1

8_2=1

8_1=0

8_0=0

0_3=1

0_2=0

0_1=0

0_0=0

XXXX_auto_deadline

対象のプロセスワークボードで,案件を作成する際に,「案件の作業期限」に値を自動入力するかどうかを指定する。

  • false:設定しない

  • true:設定する

自動入力を設定した場合は,コマンド実行日時に加算時間が追加された日時が,自動的に設定される。加算される時間は優先度によって異なる。

false

XXXX_deadline_pri_high

作業期限を自動入力する場合に加算する時間数を指定する。優先度が「大至急」の場合に,案件の登録日時にこのキーで指定した時間数を加算して作業期限へ自動入力する。0〜8760の半角数字で指定する(単位:時間数)。

24

XXXX_deadline_pri_middle

作業期限を自動入力する場合に加算する時間数を指定する。優先度が「至急」の場合に,案件の登録日時にこのキーで指定した時間数を加算して作業期限へ自動入力する。0〜8760の半角数字で指定する(単位:時間数)。

36

XXXX_deadline_pri_normal

作業期限を自動入力する場合に加算する時間数を指定する。優先度が「標準」の場合に,案件の登録日時にこのキーで指定した時間数を加算して作業期限へ自動入力する。0〜8760の半角数字で指定する(単位:時間数)。

48

XXXX_deadline_pri_nothing

作業期限を自動入力する場合に加算する時間数を指定する。優先度が設定されていない場合に,案件の登録日時にこのキーで指定した時間数を加算して作業期限へ自動入力する。0〜8760の半角数字で指定する(単位:時間数)。

60

注※

XXXX」には次のプロセス名を指定します。

「incident」(インシデント管理)

「problem」(問題管理)

「change」(変更管理)

「release」(リリース管理)

注意事項

定義例

変更管理の案件項目を自動入力する場合の定義例を次に示します。

change_auto_accrual_date=false
change_auto_start_date=false
change_auto_priority=true
change_priority_1_3=3
change_priority_1_2=3
change_priority_1_1=3
change_priority_1_0=2
change_priority_2_3=3
change_priority_2_2=3
change_priority_2_1=2
change_priority_2_0=2
change_priority_3_3=3
change_priority_3_2=2
change_auto_deadline=true
change_deadline_pri_high=24
change_deadline_pri_middle=36
change_deadline_pri_normal=48
change_deadline_pri_nothing=60
: