案件自動入力プロパティファイル（hptl_jp1_imss_pwb_default_setting.properties）
説明
プロセスワークボード単位に，案件の発生日時，開始日時，優先度，作業期限などの値を自動入力するかどうか，また，案件の優先度に自動入力される値を指定します。
hptl_jp1_imss_pwb_default_setting.propertiesファイルは，画面から案件を登録または編集する場合と，メールによる案件登録コマンドから案件を登録する場合に使用されます。
画面で［案件自動入力プロパティファイルの設定値を使用する］チェックボックスをチェックしている場合は，案件自動入力プロパティファイルに設定している値で，案件を登録するときに「発生日時」「開始日時」「優先度」「作業期限」が自動で登録されます。また，案件を編集するときに，案件自動入力プロパティファイルに設定している値で，「優先度」「作業期限」が自動で登録されます。案件自動入力プロパティファイルで自動入力を設定していない項目は，自動で登録されません。
［プロセスワークボード作成］画面または［プロセスワークボード編集］画面からも，案件の自動入力を設定できます。
案件自動入力プロパティファイルには，2種類のファイルがあるため，両ファイルとも同じ設定にしてください。案件登録コマンドで案件を登録する場合のファイルについては，「13. 定義ファイル」の「案件自動入力プロパティファイル（jp1imss_itementry_default.conf）」を参照してください。
- 注意事項
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2種類の案件自動入力プロパティファイルの設定が異なると，案件の登録方法によって，自動で入力される値が異なるのでご注意ください。
形式
hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_auto_priority=案件の優先度の自動入力の可否 hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_priority_YY_ZZ=優先度（重大度と影響度） hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_auto_accrual_date=案件の発生日時の自動入力の可否 hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_auto_start_date=案件の開始日時の自動入力の可否 hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_auto_deadline=案件の作業期限の自動入力の可否 hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_deadline_pri_high=優先度が大至急の場合の加算時間 hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_deadline_pri_middle=優先度が至急の場合の加算時間 hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_deadline_pri_normal=優先度が標準の場合の加算時間 hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_deadline_pri_nothing=優先度が未設定の場合の加算時間 hptl_jp1_imss_auto_deadline_start_time=作業時間の算出方法 ：
上記は，画面用の案件自動入力プロパティファイルの形式です。
ファイル名
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hptl_jp1_imss_pwb_default_setting.properties（画面用）
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hptl_jp1_imss_pwb_default_setting.properties.model（画面用のモデルファイル）※
- 注※
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モデルファイルは案件自動入力プロパティファイルの内容をリセットする場合に利用してください。案件自動入力プロパティファイルを削除し，モデルファイルをコピー，リネームすることで案件自動入力プロパティファイルとして使用できます。
格納先フォルダ
JP1/SSパス\conf\
定義の反映時期
案件の自動入力設定で，案件自動入力プロパティファイルの設定値を使用する場合，次のJP1/Service Supportのサービスを再起動したあと，案件の登録時に反映されます。
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JP1/Service Support - Web Serviceサービス
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JP1/Service Supportサービス
記述内容
次で説明する指定キーが編集できます。なお，指定キーと値は「=（イコール）」でつなぎます。
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指定キー名 |
説明 |
デフォルト値 |
|---|---|---|
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hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_auto_priority※ |
対象のプロセスワークボードで，案件を作成する際に，「案件の優先度」に値を自動入力するかどうかを指定する。
優先度に設定する値は，「重大度」と「影響度」の組み合わせによって異なる。 |
false |
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hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_priority_YY_ZZ※ |
案件の優先度に設定する値を指定する。
優先度は，YY_ZZ（「重大度」と「影響度」の値の組み合わせ）によって決定する。 YY（重大度）には次の整数を指定する。
案件フォームをカスタマイズし，重大度の選択肢コードを追加しても，追加した選択肢コードは優先度を決定する際には使用されない。 ZZ（影響度）には次の整数を指定する。
案件フォームをカスタマイズし，影響度の選択肢コードを追加しても，追加した選択肢コードは優先度を決定する際には使用されない。 |
1_3=high 1_2=high 1_1=high 1_0=middle 2_3=high 2_2=high 2_1=middle 2_0=middle 3_3=high 3_2=middle 3_1=middle 3_0=middle 4_3=middle 4_2=middle 4_1=middle 4_0=normal 5_3=middle 5_2=middle 5_1=normal 5_0=normal 6_3=middle 6_2=normal 6_1=normal 6_0=normal 7_3=normal 7_2=normal 7_1=normal 7_0=nothing 8_3=normal 8_2=normal 8_1=nothing 8_0=nothing 0_3=normal 0_2=nothing 0_1=nothing 0_0=nothing |
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hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_auto_accrual_date※ |
対象のプロセスワークボードで案件を作成する際に，「案件の発生日時」に値を自動入力するかどうかを指定する。
自動入力を設定して［案件作成］画面で案件を作成した場合は，画面を開いた日時が自動的に設定される。 |
false |
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hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_auto_start_date※ |
対象のプロセスワークボードで，案件を作成する際に，「案件の開始日時」に値を自動入力するかどうかを指定する。
自動入力を設定して［案件作成］画面で案件を作成した場合は，画面を開いた日時が自動的に設定される。 |
false |
|
hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_auto_deadline※ |
対象のプロセスワークボードで，案件を作成する際に，「案件の作業期限」に値を自動入力するかどうかを指定する。
自動入力を設定して［案件作成］画面で案件を作成した場合は，画面を開いた日時に加算時間が追加された日時が自動的に設定される。自動入力を設定して［案件編集］画面で案件を編集した場合は，案件の優先度の設定が変更されたときにかぎり，画面を開いた日時，または案件登録日時に加算時間が追加された日時が自動的に設定される。加算される時間は優先度によって異なる。 |
false |
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hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_deadline_pri_high※ |
作業期限を自動入力する場合に加算する時間数を指定する。優先度が「大至急」の場合に，案件の登録日時にこのキーで指定した時間数を加算して作業期限へ自動入力する。0〜8760の半角数字で指定する（単位：時間数）。 |
24 |
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hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_deadline_pri_middle※ |
作業期限を自動入力する場合に加算する時間数を指定する。優先度が「至急」の場合に，案件の登録日時にこのキーで指定した時間数を加算して作業期限へ自動入力する。0〜8760の半角数字で指定する（単位：時間数）。 |
36 |
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hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_deadline_pri_normal※ |
作業期限を自動入力する場合に加算する時間数を指定する。優先度が「標準」の場合に，案件の登録日時にこのキーで指定した時間数を加算して作業期限へ自動入力する。0〜8760の半角数字で指定する（単位：時間数）。 |
48 |
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hptl_jp1_imss_pwb_default_XXXX_deadline_pri_nothing※ |
作業期限を自動入力する場合に加算する時間数を指定する。優先度が設定されていない場合に，案件の登録日時にこのキーで指定した時間数を加算して作業期限へ自動入力する。0〜8760の半角数字で指定する（単位：時間数）。 |
60 |
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hptl_jp1_imss_auto_deadline_start_time |
作業期限を自動入力する計算方法を指定する。
このプロパティのデフォルト値はcreateのため，バージョンアップ前後で動作が変更になる。バージョンアップ前の動作と同様にしたい場合は，このプロパティにopenを設定すること。 |
create |
- 注※
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「XXXX」には次のプロセス名を指定します。
「incident」（インシデント管理）
「problem」（問題管理）
「change」（変更管理）
「release」（リリース管理）
定義例
インシデント管理の案件項目を自動入力する場合の定義例を次に示します。
hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_auto_priority=false hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_priority_1_3=high hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_priority_1_2=high hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_priority_1_1=high hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_priority_1_0=middle hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_priority_2_3=high hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_priority_2_2=high hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_priority_2_1=middle hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_priority_2_0=middle hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_priority_3_3=high hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_priority_3_2=middle hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_auto_accrual_date=false hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_auto_start_date=false hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_auto_deadline=false hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_deadline_pri_high=24 hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_deadline_pri_middle=36 hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_deadline_pri_normal=48 hptl_jp1_imss_pwb_default_incident_deadline_pri_nothing=60 hptl_jp1_imss_auto_deadline_start_time=create ：