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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


案件検索用の案件フォーム定義ファイル(任意)

〈このページの構成〉

説明

メイン画面(案件一覧)のプロセスワークボード一覧で,最上位の[プロセスワークボード]やシステムを選択した際の[案件共通項目検索条件指定]画面に表示される案件の項目を定義するファイルです。また,[案件検索結果一覧]画面からCSVファイルを出力するときに,選択肢コードを表示名に変換するために使用します。JP1/Service Supportに定義を反映すると,それ以降,最上位の[プロセスワークボード]やシステム選択時に検索条件として表示される案件の項目が,このファイルで定義した項目に変わります。

各プロセス用の案件フォーム定義ファイルをカスタマイズしたときや検索で使用する案件の項目を減らしたいときにカスタマイズしてください。各プロセス用の案件フォーム定義ファイルの詳細については,「13. 定義ファイル」の「案件フォーム定義ファイル(任意)」を参照してください。

デフォルトで提供されている案件検索用の案件フォーム定義ファイルを次の表に示します。これらのファイルの内容を参考に定義ファイルを作成,カスタマイズしてください。

表13‒13 デフォルトで提供されている案件検索用の案件フォーム定義ファイル

ファイル名

説明

JP1/SSパス\itemform\jssdefault.xml

案件検索用の案件フォーム定義ファイル

JP1/SSパス\itemform\jssdefault.xml.model

案件検索用の案件フォーム定義ファイルのモデルファイル

形式

<!-- xmlの宣言 -->
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
 
<!-- 案件フォーム定義 -->
<form-def xmlns="http://www.hitachi.co.jp/jp1/im-ss/jimss_form-1.0">
 <fid>JIMSD_FORM_MASTER</fid>
 <fname value="案件フォーム名" />
 <description>コメント</description>
 
<!-- 表示項目 -->
 <display-def>
  <position>
   <row><col fiid="項目ID" /></row>
   <row><col fiid="項目ID" /><col fiid="項目ID" /></row>
   <row><col fiid="項目ID" /></row>
    :
  </position>
 </display-def>
 
<!-- 項目情報 -->
 <item-def>
  <item-text fiid="項目ID" search="true" >
   <label labelname="表示名" />
  </item-text>
    :
  <item-code fiid="項目ID" search="true" >
   <label labelname="表示名" />
   <options>
    <option value="0"></option>
    <option value="1">選択肢コード表示名</option>
    <option value="2">選択肢コード表示名</option>
    <option value="3">選択肢コード表示名</option>
   </options>
  </item-code>
    :
 </item-def>
</form-def>

「<!--」「-->」で囲んだ内容は,コメント扱いとなります。

ファイル名

任意のファイル名を使用します。

格納先フォルダ

jssformdefコマンドを実行するホストの任意のフォルダ

定義の反映時期

jssformdefコマンドで案件フォーム定義ファイルの内容を反映したあとに有効になります。

記述内容

ここで説明しないパラメーターについては,変更しないでください。

xmlの宣言

ファイルの先頭行に次の宣言文を定義します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>

案件フォーム定義

次の4行を定義(<description>タグだけは省略可能)したあと,表示項目項目情報をそれぞれ定義します。また,ファイルの最後の行に</form-def>を定義します。

<form-def xmlns="http://www.hitachi.co.jp/jp1/im-ss/jimss_form-1.0">
  <fid>案件フォームID</fid>
  <fname value="案件フォーム名" />
  <description>コメント</description>

次に各タグで指定する値について説明します。

案件フォームID

案件検索用の案件フォームに指定できる案件フォームIDは,JIMSD_FORM_MASTERです。これ以外は指定できません。

案件フォーム名

案件フォーム名を255バイト以内で指定します。デフォルトは「マスター表示項目」です。

コメント

案件フォームに対するコメントを1,024バイト以内で指定します。デフォルトは「案件検索用の案件フォーム」です。

なお,案件フォームID,案件フォーム名,コメントに指定した内容は,[案件フォームの管理]画面,[案件フォームの詳細情報]画面で確認できます。

表示項目

画面に表示する案件の項目を定義します。

<position>タグと</position>タグの間に次の形で項目を定義します。

<row><col fiid="項目ID" /></row>
<row><col fiid="項目ID" /><col fiid="項目ID" /></row>
<row><col fiid="項目ID" /></row>
 : 

<row>タグと</row>タグで一つの行を表しています。タグ内には,一つまたは二つの<col>タグを指定できます。<col>タグには表示する案件項目の項目IDを指定します。各プロセス用の案件フォームで定義した項目をすべて定義します。なお,各プロセス用の案件フォームと異なり,記載順序は関係ありません。

項目IDの詳細については,「13. 定義ファイル」の「案件フォーム定義ファイル(任意)」を参照してください。

項目情報

項目の属性を定義します。各プロセス用の案件フォームで定義した項目をすべて定義します。項目の属性の詳細については,「13. 定義ファイル」の「案件フォーム定義ファイル(任意)」を参照してください。なお,定義の際には,「fiid="項目ID"」のあとに「search="true"」または「search="false"」を追記します。「search="true"」を追記した項目は,案件を検索する際に画面表示されます。「search="false"」を追記した項目は,案件を検索する際に画面表示されません。

指定例
<item-text fiid="JIMSD_FORM_SUMMARY" search="true" >
 <label labelname="概要" />
</item-text>

注意事項

定義例

定義例1

各プロセス用の案件フォーム定義ファイルで案件の項目「案件種別」に表示順序「4」,選択肢コード「情報」を追加した場合の,案件検索用の案件フォームでの定義例を次に示します。なお,この例では,案件の項目「案件種別」に関係する部分だけを抜き出しています。

<item-code fiid="JIMSD_FORM_ITEMCATEGORYCODE" search="true" >
 <label labelname="案件種別" />
 <options>
  <option value="0"></option>
  <option value="1">問い合わせ</option>
  <option value="2">障害</option>
  <option value="3">顧客要望</option>
  <option value="4">情報</option>
 </options>
</item-code>

定義例2

インシデント管理プロセス用の案件フォーム定義ファイルにテキスト入力(4,096バイト)の案件の項目「覚書」を追加した場合の,案件検索用の案件フォームでの定義例を次に示します。なお,この例では,案件の項目「覚書」に関係する部分だけを抜き出しています。

<!-- 表示項目 -->
 <row><col fiid="JIMSD_FORM_USERTEXT01" /></row>
 
<!-- 項目情報 -->
<item-text fiid="JIMSD_FORM_USERTEXT01" search="true" type="textarea" >
 <label labelname="覚書" />
</item-text>