アクセス権情報入力ファイル(任意)
説明
JP1/Service Supportに設定するアクセス権情報およびステータスの初期担当者の情報を入力したファイルです。このファイルは,CSV形式で作成する必要があります。このファイルの内容を,JP1/Service Supportに設定するには,jssaclimportコマンドを実行する必要があります。
形式
#コメント文(改行) "システムID","プロセスワークボードID","ユーザー/ロールID種別","ユーザー/ロールID","アクセス権","アクセス権",・・・(改行) "システムID","プロセスワークボードID","ユーザー/ロールID種別","ユーザー/ロールID","アクセス権","アクセス権",・・・(改行) : :
#で始まる行はコメント扱いとなります。
- (凡例)
-
(改行):改行を示す
ファイル名
任意のファイル名を使用します。
格納先フォルダ
jssaclimportコマンドを実行するホストの任意のフォルダ
定義反映時期
jssaclimportコマンドを実行すると,このファイルの内容がJP1/Service Supportに反映されます。
記述内容
次の表に示す順序に従ってアクセス権情報を指定してください。
指定順序 |
項目名 |
設定できる文字 |
設定できるバイト数 |
指定要否 |
---|---|---|---|---|
1 |
システムID |
半角英数字 |
1〜64バイト |
○ |
2 |
プロセスワークボードID |
半角英数字 |
1〜64バイト |
○ |
3 |
ユーザー/ロールID種別 |
「USER」または「ROLE」のどちらか 大文字と小文字は区別しない |
− |
○ |
4 |
ユーザー/ロールID |
半角英数字 |
1〜64バイト |
○ |
5 |
アクセス権※ |
半角英数字 |
− |
△ |
1行でプロセスワークボードに設定できるユーザーまたはロールのアクセス権の情報となります。アクセス権情報の各項目は,「"(ダブルクォーテーション)」で囲み,「,(コンマ)」で区切ります。なお,アクセス権は複数設定できます。アクセス権を複数設定する場合は,「,(コンマ)」で区切ってください。
アクセス権に設定できる値
アクセス権に設定できる値を,次の表に示します。
設定できる値※1 |
説明 |
---|---|
CREATE |
案件に対する「案件の作成」権限 |
EDIT |
案件に対する「案件の編集」権限 |
REFER |
案件に対する「案件の参照」権限 |
DELETE |
案件に対する「案件の削除」権限 |
ESCALATE |
案件に対する「エスカレーション」権限 |
APPROVE |
案件に対する「案件の承認」権限 |
CLOSE |
案件に対する「案件のクローズ」権限 |
ST_INQUIRY※2 |
ステータスが「受付」の案件に対する「案件の編集」権限 |
ST_INQUIRY_DEF※2 |
ステータスが「受付」の案件に対する「案件の編集」権限および「受付」のステータスの初期担当者 |
ST_RESEARCH※2 |
ステータスが「調査中」の案件に対する「案件の編集」権限 |
ST_RESEARCH_DEF※2 |
ステータスが「調査中」の案件に対する「案件の編集」権限および「調査中」のステータスの初期担当者 |
ST_PLANNING※2 |
ステータスが「計画中」の案件に対する「案件の編集」権限 |
ST_PLANNING_DEF※2 |
ステータスが「計画中」の案件に対する「案件の編集」権限および「計画中」のステータスの初期担当者 |
ST_DISCUSSING※2 |
ステータスが「審議中」の案件に対する「案件の編集」権限 |
ST_DISCUSSING_DEF※2 |
ステータスが「審議中」の案件に対する「案件の編集」権限および「審議中」のステータスの初期担当者 |
ST_APPROVED※2 |
ステータスが「承認済み」の案件に対する「案件の編集」権限 |
ST_APPROVED_DEF※2 |
ステータスが「承認済み」の案件に対する「案件の編集」権限および「承認済み」のステータスの初期担当者 |
ST_WAITING※2 |
ステータスが「対応依頼中」の案件に対する「案件の編集」権限 |
ST_WAITING_DEF※2 |
ステータスが「対応依頼中」の案件に対する「案件の編集」権限および「対応依頼中」のステータスの初期担当者 |
ST_REVIEW※2 |
ステータスが「レビュー中」の案件に対する「案件の編集」権限 |
ST_REVIEW_DEF※2 |
ステータスが「レビュー中」の案件に対する「案件の編集」権限および「レビュー中」のステータスの初期担当者 |
ST_CLOSE※2 |
ステータスが「クローズ」の案件に対する「案件の編集」権限 |
ST_CLOSE_DEF※2 |
ステータスが「クローズ」の案件に対する「案件の編集」権限および「クローズ」のステータスの初期担当者 |
ST_USER01〜ST_USER40※2 |
「拡張ステータス01」〜「拡張ステータス40」のステータスが設定された案件に対する「案件の編集」権限 |
ST_USER01_DEF〜ST_USER40_DEF※2 |
「拡張ステータス01」〜「拡張ステータス40」のステータスが設定された案件に対する「案件の編集」権限および「拡張ステータス01」〜「拡張ステータス40」のステータスの初期担当者 |
対象のプロセスワークボードのユーザーまたはロールに設定されたアクセス権を削除する場合は,アクセス権の項目に何も設定しないでください。この場合,対象のプロセスワークボードのユーザーまたはロールに設定されたアクセス権がすべて削除されます。アクセス権の追加または変更(アクセス権の一部の削除を含む)をする場合は,変更後のアクセス権をすべて設定してください。なお,アクセス権の項目に「""」が存在する場合,「""」は無視されます。
また,対象のプロセスワークボードのステータスに対するアクセス権を設定する場合,同一のステータスに設定できるステータスの初期担当者は,1ユーザーまたは1ロールです。
注意事項
-
アクセス権情報入力ファイルは,1,000,000行を上限とします。ただし,コメント行は1行と数えません。1,000,000行を超えるアクセス権情報を設定する場合,アクセス権情報入力ファイルを分割して実行してください。
-
同じアクセス権を複数設定した場合,エラーとなります。
-
「システムID」,「プロセスワークボードID」,「ユーザー/ロールID種別」,および「ユーザー/ロールID」が同じ行が複数存在する場合,最後に設定した行が有効となります。
-
同一ステータスに対してステータスごとのアクセス権(例:ST_INQUIRY)とステータスごとのアクセス権と初期担当者(例:ST_INQUIRY_DEF)を同じ行に設定した場合,エラーとなります。
-
アクセス権情報入力ファイルの1行に60項目以上指定した場合,59番目の項目までが登録されます。
-
アクセス権情報入力ファイルは,JP1/Service Supportがインストールされているマシンのシステムロケールに応じた文字コードで作成または編集してください。使用できる文字コードを次に示します。
-
日本語環境の場合:MS932
-
英語環境の場合:ISO-8859-1
-
中国語環境の場合:GB18030
-
定義例
定義例1
- アクセス権の新規追加
-
システムID「system0001」,プロセスワークボードID「pwb0001」に対して,ユーザー「user0001」とロール「role0001」にアクセス権を新規に追加する場合の定義例を,次に示します。
"system0001","pwb0001","USER","user0001","CREATE","REFER","ST_INQUIRY_DEF" "system0001","pwb0001","ROLE","role0001","REFER","CLOSE","ST_APPROVED","ST_CLOSE"
この例の場合,次に示すアクセス権を新規に登録します。
-
「user0001」に設定するアクセス権
案件の作成権限,案件の参照権限,ステータスが受付の案件の編集権限およびステータスが受付の初期担当者
-
「role0001」に設定するアクセス権
案件の参照権限,案件のクローズ権限,ステータスが承認済みの案件の編集権限,ステータスがクローズの案件の編集権限,
-
定義例2
- アクセス権の変更
-
システムID「system0001」,プロセスワークボードID「pwb0001」に対して,ユーザー「user0002」に設定されているアクセス権を変更する場合の定義例を,次に示します。
"system0001","pwb0001","USER","user0002","REFER","CLOSE"
この例の場合,次に示すアクセス権を変更します。
-
「user0002」に設定されているアクセス権(変更前)
案件の作成権限,案件の参照権限
-
「user0002」の変更後のアクセス権
案件の参照権限,案件のクローズ権限
-
定義例3
- アクセス権の削除
-
システムID「system0001」,プロセスワークボードID「pwb0001」に対して,ユーザー「user0003」に設定されているアクセス権を削除する場合の定義例を,次に示します。
"system0001","pwb0001","USER","user0003"
この例の場合,次に示すアクセス権を削除します。
-
「user0003」に設定されているアクセス権(変更前)
案件の作成権限,案件の参照権限,ステータスが受付の案件の編集権限およびステータスが受付の初期担当者
-
変更後の「user0003」のアクセス権
なし
-