jssitementrybymail(メールによる案件登録)
機能
特定のメールアドレスに対してユーザーが送信したメールを取得し,メールの主題,本文,メッセージIDなどの情報を基に,案件として登録します。
このコマンドは,JP1/Service Support - Task Serviceサービスからも自動実行できます。
このコマンドを使用するには,事前にプロパティファイルに必要な情報を設定する必要があります。プロパティファイルの詳細については,「13. 定義ファイル」の「メール定義ファイル(jp1imss_mail_setting.conf)」を参照してください。
形式
jssitementrybymail -sys [-mail]
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
JP1/SSパス\bin\
引数
-sys
メールの情報を案件として登録する場合に指定します。この引数は必ず指定してください。
メール通知機能を使用する場合に指定します。
メール通知の実行結果は,ログファイル(jssmailnotification_info数字.log)を参照することで確認できます。数字にはログファイルの面数が入ります。詳細については,「13. 定義ファイル」の「ユーザーログ定義ファイル(jp1mailnotification.conf)」を参照してください。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
取得したすべてのメールの案件登録に成功 |
1 |
取得したすべてのメールの案件登録に成功し,メールに添付されたファイルの保存に失敗したファイルがある |
2 |
取得したすべてのメールのうち,幾つかのメールで案件登録に失敗 |
3 |
取得したすべてのメールのうち,幾つかのメールで案件登録に失敗し,メールに添付されたファイルの保存に失敗したファイルがある |
4 |
取得したすべてのメールの案件登録に失敗 |
5 |
取得したすべてのメールの案件登録に失敗し,メールに添付されたファイルの保存に失敗したファイルがある |
6 |
メールの取得処理以前の処理でエラーが発生した |
7 |
メールサーバにメールが登録されていない状態でコマンドを実行した |
実行時の前提条件
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コマンド実行時のサービスの状態については,「12. コマンド」の「コマンド実行時のサービスの状態」を参照してください。
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jssitementrybymailコマンドは,二つ以上同時に実行できません。
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メールサーバに大量のメールがある状態でjssitementrybymailコマンドを実行すると,マシンに負荷が掛かります。負荷を低くするために,jssitementrybymailコマンドの実行間隔を短く設定してください。
注意事項
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次のどれかに該当する場合は,jssitementrybymailコマンドを実行してもメールは取得されません。
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ユーザーにAdministrator権限がない場合
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コマンド実行時に-sysオプションが指定されていない場合
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関連するプロパティファイルの定義に誤りがある場合
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メールサーバに接続できない場合
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メール全体のサイズが5メガバイトを超える場合(メール全体のサイズには,タイトル,メール本文,メールヘッダー,および添付ファイルのサイズを含む)
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jssitementrybymailコマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどでコマンドの実行を打ち切った場合,メールによる案件の登録に失敗するおそれがあります。このため,コマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどで実行を打ち切らないでください。もし実行を打ち切った場合は,しばらく時間を置いてからコマンドを再実行してください。
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JP1/Service Support - Task Serviceサービスからjssitementrybymailコマンドの実行中に,JP1/Service Support - Task Serviceサービスが停止すると,このコマンドも強制終了します。この場合,メールによる案件登録に失敗するおそれがあるため,JP1/Service Support - Task Serviceサービスを停止しないでください。
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jssitementrybymailコマンドの実行結果をログファイルに出力して確認できます。詳細については,「13. 定義ファイル」の「ユーザーログ定義ファイル(jp1itementrybymail.conf)」を参照してください。
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メールに添付されているファイルの出力に失敗した場合,そのメールの添付ファイルの出力を中止します。また,メールに複数のファイルが添付されている場合,そのうちの一つでもファイルの出力に失敗したら,そのメールに添付されたすべてのファイルを出力しません。
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次のどれかのエラーが発生した場合,案件が登録されているにもかかわらずKNAB26043-Eが発生する場合があります。
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KNAB24003-E
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KNAB24104-E
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KNAB26039-E
KNAB24003-E,KNAB24104-E,KNAB26039-Eのどれかが発生した原因を取り除き,再度メールによる案件登録コマンドを実行すると,KNAB26036-Eが発生する場合があります。これは以前のコマンド実行時に,すでに案件として登録されているため発生しますが,送信されたメールは案件として登録され,メールサーバから削除されるため問題ありません。
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jssitementrybymailコマンドでメールから案件を登録するには,pop3プロトコルをサポートするメールサーバーが必要です。