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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


9.16.10 シングルサインオンするための環境設定

JP1/Service Supportが特定のJP1製品と連携する場合,その特定のJP1製品にシングルサインオンする必要があります。特定のJP1製品にシングルサインオンするには,JP1/Baseの認証機能を利用する必要があります。

〈この項の構成〉

(1) JP1/Service Supportでの設定

JP1/Service Supportが特定のJP1製品と連携する場合,特定のJP1製品にシングルサインオンするための設定を,次に示します。

(a) 認証方法の切り替え

jsschauthorityserver(認証サーバ切り替え)コマンドを実行し,「5.15 認証方法の検討」で検討した認証方法に変更します。すでに検討した認証方法に変更している場合は,このコマンドを実行する必要はありません。

jsschauthorityserverコマンドについては,「12. コマンド」の「jsschauthorityserver(認証サーバ切り替え)」を参照してください。

(b) 環境を設定する

次に示す環境設定が必要です。

  • JP1製品連携設定プロパティファイル(hptl_jp1_imss_jp1product_cooperation_setting.properties)

    指定キー「hptl_jp1_imss_jp1product_cooperation_flag」に,「true」を設定します。

    指定キー「hptl_jp1_imss_jp1product_cooperation_userlist」に,特定のJP1製品にシングルサインオンするユーザーのユーザーIDを設定します。

    指定キー「hptl_jp1_imss_information_search_userid」に,事前に登録されている情報検索用のユーザーIDを設定します。

    なお,JP1/Service Supportのユーザー認証の方法によって,設定が異なります。

    JP1製品連携設定プロパティファイル(hptl_jp1_imss_jp1product_cooperation_setting.properties)の詳細については,「13. 定義ファイル」の「JP1製品連携設定プロパティファイル(hptl_jp1_imss_jp1product_cooperation_setting.properties)」を参照してください。

  • システムプロパティファイル(hptl_jp1_imss_main_setting.properties)

    指定キー「hptl_jp1_imss_jp1base_virtual_hostname」に,論理ホスト名を設定します。この指定キーは,JP1/Service Supportと同じサーバにあるJP1/Baseが論理ホスト環境の場合に指定します。物理ホスト環境の場合は,デフォルト値を指定します。

    システムプロパティファイル(hptl_jp1_imss_main_setting.properties)の詳細については,「13. 定義ファイル」の「システムプロパティファイル(hptl_jp1_imss_main_setting.properties)」を参照してください。

(2) JP1/Baseでの認証設定

JP1/Baseの認証サーバに,特定のJP1製品にシングルサインオンするユーザーのユーザーIDを登録します。

JP1/Base側の設定については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。