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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


5.2.2 対象システム,プロセスワークボードの設計

管理の対象とするシステムをJP1/Service Supportの画面を使って定義します。また,その対象システム下に適切なプロセスを設定します。

5.2 対象システム,プロセスの決定と体制作り」を例に設定すると,メイン画面(案件一覧)のプロセスワークボード一覧では,次のようなツリー構造となります。

[プロセスワークボード]
 └システム名
   ├インシデント管理
   ├問題管理
   ├変更管理
   └リリース管理
 
注※ システム名およびプロセス名(プロセス表示名)には,ユーザーが任意の名称を付けられます。
注意事項
  • 対象システム,プロセスワークボードを作成する,またはプロセス表示名を編集するには,プロセスワークボード管理ロール権限が必要です。

  • 対象システムのシステムID,システム名は,ユーザーが管理しやすい名称を付けてください。

    システムID:半角英数字で64文字以内

    システム名:制御文字(0x00〜0x1Fと0x7F)以外の文字で128文字以内の半角英数字または約40文字以内の全角文字列

  • プロセスワークボードのプロセスワークボードIDは,案件IDにも利用されます。このため,ユーザーが管理しやすい名称を付けてください。

    プロセスワークボードID:半角英数字で64文字以内

  • (削除待ち)の状態のものを含めて,対象システムの上限数は200です。対象システム下に設定できるプロセスワークボードの上限数は4です。上限数を超えないよう設計してください。

  • 一つの対象システム下に同じプロセスは配置できません。

    例えば,インシデント管理プロセスを1次サポート,2次サポートのような形で分けて管理したい場合には,次に示すように,該当する対象システムをJP1/Service Support上で二つ定義してください。

[プロセスワークボード]
 ├販売システム
 │ ├インシデント管理
 │ ├問題管理
 │ ├変更管理
 │ └リリース管理
 └販売システム(2次サポート用)
   └インシデント管理
  • プロセス表示名は,ユーザーが管理しやすい名称を付けてください。

    プロセスの表示名:制御文字(0x00〜0x1Fと0x7F)以外の文字で128文字以内の半角英数字または約40文字以内の全角文字列

    なお,プロセス表示名がシステムプロパティファイルのhptl_jp1_imss_process_name_display_charactersに指定された文字数を超えた場合,JP1/Service Supportの画面に表示されるプロセス名が省略されることがあります。詳細については,「13. 定義ファイル」の「システムプロパティファイル(hptl_jp1_imss_main_setting.properties)」を参照してください。

  • カスタマイズした案件フォームを複数登録して,プロセスワークボードごとに使い分けることもできます。案件フォームのカスタマイズも含めて検討してください。案件フォームのカスタマイズについては,「9.9 案件フォームのカスタマイズ」を参照してください。