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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


4.2.2 特定のJP1イベントの属性をインシデントとして引き継ぐ

インシデントの登録モードが1または2の場合,特定のJP1イベントの属性をインシデントとして引き継ぐことができます。

インシデントの登録モードが1または2の場合に,JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面から引き継がれる情報を次の表に示します。

表4‒3 JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面から引き継がれる情報(インシデントの登録モードが1または2の場合)

引き継ぎ元の項目

引き継ぎ先の案件項目

イベントDB内通し番号(B.SEQNO)※1

JP1イベントDB通し番号(JIMSD_FORM_IMEVENTNO)

JP1/IM - ViewでログインしているJP1/IM - Managerのホスト名※1

JP1/IM - Managerのホスト名(JIMSD_FORM_IMHOSTNAME)

メッセージ(B.MESSAGE)

概要(JIMSD_FORM_SUMMARY)

JP1/IM - Managerの発生元ホストのマッピングが無効の場合

発行元イベントサーバ名(B.SOURCESERVER)

JP1/IM - Managerの発生元ホストのマッピングが有効の場合

発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)

イベントID(B.IDBASE)※2

重大度(E.SEVERITY)

重大度(JIMSD_FORM_SEVERITYCODE)

プロダクト名(E.PRODUCT_NAME)

プロダクト名(JIMSD_FORM_JP1PRODUCTNAME)

注※1 イベントDB内通し番号(B.SEQNO)およびJP1/IM - ViewでログインしているJP1/IM - Managerのホスト名は,[案件作成]画面に項目が表示されていなくても,案件の情報として情報が引き継がれます。そのほかの項目は,[案件作成]画面に項目が表示されていないと,情報が引き継がれません。

注※2 インシデントの登録モードが1の場合は,イベントID(B.IDBASE)は引き継がれません。

JP1/IM - Viewから案件を登録する場合,引き継ぎ先の案件項目の表示名称を変更していても,情報は引き継がれます。表示名称を変更する場合は,完全に意味の異なる名称に編集しないでください。

重大度(E.SEVERITY)は重大度(JIMSD_FORM_SEVERITYCODE)として引き継ぎます。引き継ぎ元の重大度(E.SEVERITY)と引き継ぎ先の重大度(JIMSD_FORM_SEVERITYCODE)の選択肢コードの関係を次の表に示します。

表4‒4 引き継ぎ元の重大度と引き継ぎ先の重要度の選択肢コードの関係

引き継ぎ元の重大度

引き継ぎ先の重大度の選択肢コード

緊急

1

警戒

2

致命的

3

エラー

4

警告

5

通知

6

情報

7

デバッグ

8

案件フォームをカスタマイズして,重大度(JIMSD_FORM_SEVERITYCODE)の選択肢コードに対応する選択肢コード表示名を変更した場合,重大度(E.SEVERITY)が意図した情報で正しく重大度(JIMSD_FORM_SEVERITYCODE)に引き継がれません。

例えば,選択肢コード「1」に対応する選択肢コード表示名を「情報」と定義した場合,重大度(E.SEVERITY)「緊急」の情報が,重大度(JIMSD_FORM_SEVERITYCODE)「情報」として引き継がれます。