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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


3.17.2 ロール管理

JP1/Service Supportのロール管理機能では,JP1/Service Supportを操作する際に利用できるロールの情報と,そのロールに所属するユーザーを管理します。

ロールには,システムロールユーザー作成ロールの2種類があります。

〈この項の構成〉

(1) システムロール

システムロールとは,システム管理者向けに用意されたロールです。システムロールのロールIDは変更できません。また,システムロールは,ユーザー作成ロールと異なり削除できません。

システムロールを次の表に示します。

表3‒57 システムロール一覧

システムロール種別

(ロールID)

説明

ユーザー管理ロール

(_jp1user)

このロールに所属するユーザーは,次の権限を持つ。

  • ユーザー情報の追加,編集,削除

  • ユーザー作成ロールの作成,編集,削除

  • ロールへの所属ユーザーの追加,削除

プロセスワークボード管理ロール

(_jp1ITsystem)

このロールに所属するユーザーは,次の権限を持つ。

  • 対象システムの作成,編集,削除

  • 対象システム下へのプロセスワークボードの追加,編集,削除

  • プロセスワークボードへのユーザーのアクセス権限設定

  • プロセスワークボードで管理する案件に対するすべての操作

  • プロセスワークボードに登録された案件のステータスのカスタマイズ

作業管理ロール

(_jp1workmgr)

このロールに所属するユーザーは,次の権限を持つ。

  • 全プロセスワークボードに対する案件の集計結果の確認

なお,jp1adminユーザーは,システムロールすべてに所属しているため,これらのロールから削除することはできません。

(2) ユーザー作成ロール

ユーザー作成ロールとは,プロセスワークボードを管理する際の,作業分担,役割に応じてユーザーが任意に作成,定義できるロールのことです。

(a) ユーザー作成ロールの定義情報

ユーザー作成ロールとして定義できる情報を次の表に示します。

表3‒58 ユーザー作成ロールとして定義できる情報

項目

説明

ロールID

ロールを識別するためのID

ロール名

ロールの表示名

コメント

ロールの補足情報

(b) ユーザー作成ロールの追加,編集,削除

ユーザー作成ロールは,JP1/Service Supportの画面を使って追加,編集,削除できます。ただし,ユーザー作成ロールを追加,編集,削除する場合には,ユーザー管理ロールと呼ばれるロール権限が必要となります。

ユーザー作成ロールの追加,編集,削除で使用する画面を次の表に示します。

表3‒59 ユーザー作成ロールの追加,編集,削除で使用する画面

目的

画面名

ユーザー作成ロールの追加

[ロール作成]画面([ロール管理]画面から呼び出す)

ユーザー作成ロールの編集

[ロール編集]画面([ロール管理]画面から呼び出す)

ユーザー作成ロールの削除

[ロール管理]画面

設定の詳細については,「9.3 ロールの作成」を参照してください。

(3) ロールとユーザーのマッピング

システムロール,およびユーザー作成ロールは,[ロール管理]画面に表示されます。この画面上で各ロールに対し,所属ユーザーを割り当てていくことでロールとユーザーのマッピングができます。なお,ユーザーは,複数のロールに所属できます。

ロールとユーザーのマッピングを次の図に示します。

図3‒47 ロールとユーザーのマッピング

[図データ]

図中の番号に従って説明します。

  1. ロールとユーザーをマッピングする場合,[ロール管理]画面の上部フレームでユーザーの割り当てを行うロールを選択します。選択すると,[ロール管理]画面の下部フレームにマッピングされているユーザーが一覧表示されます。

  2. メニューから[アクション]−[メンバー追加]を選択し,[ユーザー選択]画面を呼び出します。

  3. [ユーザー選択]画面で該当ロールに割り当てるユーザーを選択し,メニューから[設定]を選択すると,[ロール管理]画面の下部フレームにその設定が反映されます。

(4) ロール情報の確認

JP1/Service Supportに登録されたロールの情報は,次の画面で確認できます。

これらの画面は,メイン画面(案件一覧)の案件一覧や[案件参照]画面などに表示されるロール名をクリックすることで表示できます。