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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


3.16 案件の作業状況の管理

JP1/Service Supportでは,次の三つの方法で案件の作業状況を管理できます。

  1. システム視点での案件の集計

  2. プロセス視点での案件の集計

  3. 案件の集計データのファイル出力

1.および2.は,メイン画面(案件状況)で集計結果を確認します。3.は,メイン画面(案件状況)のメニューから表示する[集計データのファイル出力]画面から,CSVファイルをダウンロードします。

なお,管理案件だけを集計,および集計データをファイルに出力できます。保存案件は,集計および集計データをファイルに出力できません。

メイン画面(案件状況)を次の図に示します。

図3‒41 メイン画面(案件状況)

[図データ]

メニュー

「案件状況」,「集計データのファイル出力」および「関連リンク」が表示されます。「案件状況」の下位には,案件を集計する視点の種類と,案件の状況を確認できるシステム名が一覧で表示されます。ここで選択した視点およびシステムの状況が,状況確認に表示されます。なお,「関連リンク」に表示されるリンクの数,表示名,およびURLは,関連リンクプロパティファイルで設定します。関連リンクプロパティファイルの詳細については,「13. 定義ファイル」の「関連リンクプロパティファイル(hptl_jp1_imss_link_setting.properties)」を参照してください。

「集計データのファイル出力」を選択すると,案件の集計データをCSVファイルに出力するための[集計データのファイル出力]画面が表示されます。

「関連リンク」の下位には,登録した連携製品のログイン画面や関連するサイトなどが一覧で表示されます。各リンクを選択すると,リンク先が別画面で表示されます。

状況確認

メニューの「案件状況」で選択した項目に合わせて,システム視点またはプロセス視点で,案件の状況が集計されます。メイン画面(案件状況)を表示したときは,デフォルトではシステム視点の集計結果が表示されます。

状況確認の件数の欄には,現時点での状況が表示されます。前週比と前月比の欄は,あらかじめjsscollectdataコマンドで集計したデータを基に,前日までの状況が表示されます。

作業管理ロールに所属するユーザーでログインした場合,JP1/Service Supportが管理する全プロセスワークボードの案件の状況を確認できます。

そのほかのユーザーでログインした場合,案件の参照権限を持つプロセスワークボードの案件の状況だけ,確認できます。

なお,案件ごとに参照権限を設定している場合,案件の参照権限所有者として設定されていない案件も集計されます。

対象案件一覧

状況確認で選択した項目の対象案件が一覧で表示されます。対象案件一覧に表示できる案件は100件までです。メイン画面(案件状況)を表示したときは,デフォルトでは状況確認の集計結果のうち,最優先の案件(状況確認の表示内容を最上位,左から右の順に検索し,最初に数字が入っている個所の案件)が一覧で表示されます。

なお,案件ごとに参照権限を設定している場合,案件の参照権限所有者として設定されていない案件は表示されません。このため,「状況確認」で表示された案件数と,「対象案件一覧」で表示される案件数が異なります。この場合,「対象案件一覧」のヘッダー部分に「参照権限のない一部の案件を表示できませんでした」が表示されます。

次に,システム視点,プロセス視点それぞれの集計結果から確認できる内容,およびCSVファイルに出力できる内容について説明します。

〈この節の構成〉