Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


3.11.1 アクセス権の種類

プロセスワークボードに設定できるアクセス権の種類を次の図に示します。

図3‒36 プロセスワークボードに設定できるアクセス権の種類

[図データ]

プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザーとプロセスワークボード管理者は,これらのアクセス権に関係なく,案件を操作できます。プロセスワークボードに設定できるアクセス権の詳細について次の表に示します。

表3‒45 設定できるアクセス権一覧

案件の操作権限

アクセス権の内容

案件の作成権限

対象のプロセスワークボードに案件を新規に作成,登録できる権限。

案件の編集権限※1,※2

対象のプロセスワークボードに登録されたすべての案件を編集できる権限。この権限を持つユーザーは,ステータスの案件を「承認済み」,「クローズ」以外のステータスに変更できる。

案件の編集権限は,ステータスごとに設定できる。ステータスごとに設定できるアクセス権を次に示す。

  • 受付:ステータスが「受付」の案件を編集する権限。

  • 計画中:ステータスが「計画中」の案件を編集する権限。

  • 調査中:ステータスが「調査中」の案件を編集する権限。

  • 対応依頼中:ステータスが「対応依頼中」の案件を編集する権限。

  • 審議中:ステータスが「審議中」の案件を編集する権限。

  • 承認済み:ステータスが「承認済み」の案件を編集する権限。

  • レビュー中:ステータスが「レビュー中」の案件を編集する権限。

  • クローズ:ステータスが「クローズ」の案件を編集する権限。

プロセスの種類によって,選択できるステータスは異なる。また,ユーザーが新たに作成したステータスについても,編集権限を設定できる。

また,上記のステータスごとに設定できるアクセス権に,そのステータスの初期担当者を設定できる。ステータスの初期担当者については,「3.11.2 案件の編集とステータス,担当者の関係」を参照のこと。

案件の参照権限

対象のプロセスワークボードに登録されたすべての案件を参照できる権限。この権限を持つとメイン画面(案件一覧)のプロセスワークボード一覧に対象のプロセスワークボードが表示され,そこに登録されている案件を参照できるようになる。

ただし,案件ごとに参照権限を設定している場合,該当する案件に対して参照権限が必要となる。なお,次に示すユーザーは,案件に対して参照権限が設定されていなくても,該当する案件を参照できる。

  • プロセスワークボード管理者

  • プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザー

  • 作業管理ロールに所属するユーザー

案件の削除権限※2

対象のプロセスワークボードに登録されたすべての案件を削除できる権限。

エスカレーション権限※2

ほかのプロセスワークボードから対象のプロセスワークボードに案件をエスカレーションできる権限。

案件の承認権限※2

対象のプロセスワークボードに登録されたすべての案件を承認できる権限。

案件のクローズ権限※2

対象のプロセスワークボードに登録されたすべての案件をクローズできる権限。

注※1

ここで示すステータスは,デフォルトの名称です。ステータスのカスタマイズによって名称が異なる場合があります。ステータスのカスタマイズについては,「3.15 ステータスの管理」を参照してください。

注※2

案件ごとに参照権限を設定しているプロセスワークボードの場合,案件に対して,これらの参照権限が設定されているユーザーを案件の参照権限所有者として設定する必要があります。