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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


1.2.2 過去の事例を基にした素早い回避策の提示を支援

過去に発生した案件の対処事例を参照することで,障害要因の一次切り分けや対処方法の調査に掛かる時間を短縮でき,障害や問い合わせに対し,素早く対処できます。

過去の対処事例を基にした案件の対処例を次の図に示します。

図1‒6 過去の対処事例を基にした案件の対処例

[図データ]

障害連絡を受けた場合,作業履歴として残すため,必ずJP1/Service Supportに登録します。登録後,調査を開始し,類似案件が過去に発生していないか検索します。JP1/Service Supportでは,案件の発生日時や優先度,担当者の作業状況など,案件のさまざまな属性を条件に指定して,検索条件に一致する案件だけを表示できます。

検索した結果,類似案件があった場合は,そのときの対処事例を参考に今回の対処を作成します。また,関連案件として類似案件を追記します。JP1/Service Supportでの作成完了後,回避策を連絡者に提示し,対処してもらいます。