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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド


11.5.1 主なトラブルと対処方法

一般的に想定されるトラブルについて,対処方法を説明します。

〈この項の構成〉

(1) JP1/IM - Viewからログインできない場合の対処方法

メッセージの種類によって対処方法が異なります。

KAVB1200-E 接続中に通信エラーが発生しました」メッセージが出力される。
要因

次の要因が考えられます。

  • JP1/IM - Managerが起動されていません。

  • 接続先ホスト名が誤っています。

対処

要因に従って対処してください。

  • JP1/IM - Managerを起動してください。

  • 接続先ホスト名が正しいかどうかを確認してください。

KAVB0104-E ユーザー認証に失敗しました」メッセージが出力される。
要因

接続先に対するユーザー名またはパスワードが誤っています。

対処

接続先に対するユーザー名またはパスワードが正しいかどうかを確認してください。

KAVB0109-E 接続ホストと認証サーバの間で,通信エラーが発生しました」または「KAVB0111-E 認証サーバに接続できません」メッセージが出力される。
要因

接続先ホスト上で設定されている認証サーバが起動されていません。

対処

次のことを確認し,問題点を対処してください。

  • 認証サーバが起動しているか。

  • 接続ホストと認証サーバ間の通信ができるか。

  • 認証サーバの設定が間違っていないか。

KNAN20100-E 指定された接続先ホスト名のアドレスの解決に失敗しました」メッセージが出力される。
要因

次の要因が考えられます。

  • 接続先ホスト名が誤っています。

  • 接続先ホストが起動されていません。

  • 接続先ホストとの通信で障害が発生しています。

対処

要因に従って対処してください。

  • 接続先ホスト名が正しいかどうかを確認してください。

  • 接続先ホストが起動しているかどうかを確認してください。

  • 接続先ホストとの通信に問題はないかどうかを確認してください。

KNAN20101-E 接続中に通信エラーが発生しました」メッセージが出力される。
要因

次の要因が考えられます。

  • 接続先ホスト名が誤っています。

  • 接続先ホストが起動されていません。

  • 接続先ホストとの通信で障害が発生しています。

対処

要因に従って対処してください。

  • 接続先ホスト名が正しいかどうかを確認してください。

  • 接続先ホストが起動しているかどうかを確認してください。

  • 接続先ホストとの通信に問題はないかどうかを確認してください。

KNAN20102-E 接続中に通信エラーが発生しました」メッセージが出力される。
要因

次の要因が考えられます。

  • 接続先ホスト名が誤っています。

  • ポート番号が誤っています。

  • 接続先ホストが起動されていません。

  • 接続先ホストとの通信で障害が発生しています。

対処

要因に従って対処してください。

  • 接続先ホスト名が正しいかどうかを確認してください。

  • ポート番号は使用できる番号どうかを確認してください。

  • 接続先ホストが起動しているかどうかを確認してください。

  • 接続先ホストとの通信に問題はないかどうかを確認してください。

KNAN20103-E データ送信中に,通信エラーが発生しました」メッセージが出力される。
要因

接続ホストと認証サーバの間で,通信エラーが発生しました。

対処

次の内容を確認してから,再実行してください。

  • 接続ホスト名が正しいかどうかを確認してください。

  • 接続ホストが起動しているかどうかを確認してください。

  • 接続ホストとの通信に問題はないかどうかを確認してください。

KNAN20104-E データ受信中に,通信エラーが発生しました」メッセージが出力される。
要因

ホスト接続中に,通信エラーが発生しました。

対処

次を確認してから,再実行してください。

  • 接続先ホスト名が正しいかどうかを確認してください。

  • ポート番号が正しいかどうかを確認してください。

  • 接続先ホストが起動しているかどうかを確認してください。

  • 接続先ホストとの通信に問題はないかどうかを確認してください。

(2) イベントサービスへの接続に失敗する場合の対処方法

要因1

マネージャー上のイベントサービスが起動していないおそれがあります。

対処1

jbs_spmd_statusコマンドでマネージャー上のイベントサービスが起動しているかどうかを確認してください。

起動していない場合は,イベントサービスを起動してください。

要因2

API設定ファイル(api)のserverパラメーターの設定に誤りがあるおそれがあります。

対処2

API設定ファイル(api)のserverパラメーターの設定は,イベントサーバ設定ファイル(conf)のportsパラメーターの設定と一致させてください。

なお,API設定ファイル(api)のserverパラメーターのアドレスやイベント設定ファイル(conf)のportsパラメーターのアドレスにホスト名を指定している場合,IPアドレスの解決はOSの処理に依存するため,意図するIPアドレスで動作しないおそれがあります。

API設定ファイル(api),およびイベントサーバ設定ファイル(conf)については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のAPI設定ファイル(api),およびイベントサーバ設定ファイル(conf)の説明をしている章を参照してください。

要因3

IPv6ホストでJP1/IM - Managerを起動しているおそれがあります。

対処3

JP1/IM - Managerは,IPv6ホストをサポートしていません。監視対象ホストがIPv6ホストの場合は,JP1/IM - ManagerをIPv4・IPv6ホストにインストールしてください。また,各エラーメッセージに従って対処してください。

(3) [イベントコンソール]画面で定義メニューが表示されない場合の対処方法

[イベントコンソール]画面の「オプション」のメニューで定義関連が非活性となる。
要因

JP1資源グループの設定が誤っています。

対処

JP1資源グループの設定で,ログインするJP1ユーザーのJP1資源グループにグループ名「JP1_Console」,権限レベルに「JP1_Console_Admin」または「JP1_Console_Operator」が設定されているか確認してください。

(4) トラップしたJP1イベントのメッセージが文字化けしてしまう場合の対処方法

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

監視するログファイルの文字コードと,[設定ファイル]ページで設定した文字コードが一致していない。

監視するログファイルの文字コードを設定し直し,再度実行してください。

なお,このトラブルは,リモート監視の場合も同様です。

設定した文字コードがエージェントホストでサポートされていない。

JP1/IM - Managerがサポートしている文字コードでも,エージェントホストにインストールされているJP1/Baseのバージョンによっては,設定できない文字コードがあります。エージェントホストにインストールされているJP1/Baseのバージョンを確認し,サポートされている文字コードを設定してください。そのあと,再度実行してください。

(5) コマンド実行ができない場合の対処方法

[コマンド実行]画面で「KAVB0415-E 実行ホスト名に指定された業務グループ,または監視グループが定義されていないため,コマンドが実行できません。(実行ホスト名:実行ホスト名)」メッセージが出力される。
要因

実行ホスト名に指定した業務グループ,または監視グループが定義されていません。

対処

業務グループまたは監視グループを見直してから,コマンドを再実行してください。なお,このメッセージはJP1/Baseのjcocmdshowコマンドでは確認できません。

それでも実行できない場合は,システム管理者に連絡し,業務グループの設定を確認してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0416-E 実行ホスト名に指定されたホストが管理対象でないため,コマンドが実行できません。(実行ホスト名:実行ホスト名)」メッセージが出力される。
要因

実行ホスト名に指定したホストは管理対象ではありません。

対処

ホストを見直してから,コマンドを再実行してください。なお,このメッセージはJP1/Baseのjcocmdshowコマンドでは確認できません。

それでも実行できない場合は,システム管理者に連絡し,業務グループの設定を確認してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0417-E 実行ホスト名に指定された業務グループに対してコマンドを実行する権限がないため,コマンドが実行できません。(実行ホスト名:実行ホスト名)」メッセージが出力される。
要因

実行ホスト名に指定した業務グループに対してコマンドを実行する権限がありません。

対処

業務グループ,または監視グループを見直してから,コマンドを再実行してください。なお,このメッセージはJP1/Baseのjcocmdshowコマンドでは確認できません。

それでも実行できない場合は,システム管理者に連絡し,業務グループの設定を確認してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0418-E 実行ホスト名に指定されたホストに対してコマンドを実行する権限がないため,コマンドが実行できません。(実行ホスト名:実行ホスト名)」メッセージが出力される。
要因

実行ホスト名に指定したホストに対してコマンドを実行する権限がありません。

対処

ホストを見直してから,コマンドを再実行してください。なお,このメッセージはJP1/Baseのjcocmdshowコマンドでは確認できません。

それでも実行できない場合は,システム管理者に連絡し,業務グループの設定を確認してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0419-E 実行ホスト名に指定されたホスト名と同じ名称のホストグループが定義されているため,コマンドが実行できません。(実行ホスト名:実行ホスト名)」メッセージが出力される。
要因

実行先ホスト名に実行ホストと同じ名称のホストグループ名が指定されています。

対処

実行ホスト名に指定したホスト名と同じ名称のホストグループがないか確認してください。ある場合は,ホスト名かホストグループのどちらかの名称を変更してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0422-E 業務グループ,または監視グループにホストが定義されていません。(グループ名:グループ名)」メッセージが出力される。
要因

実行ホスト名に指定した業務グループ,または監視グループには,ホストが一つも定義されていません。

対処

指定した業務グループ,または監視グループにホストを定義してください。また,業務グループ,または監視グループのパスの表記を見直してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0423-E 業務グループ,または監視グループが定義されていません。(グループ名:グループ名)」メッセージが出力される。
要因

実行ホスト名に,定義されていない業務グループ,または監視グループが指定されています。

対処

指定した業務グループ,または監視グループを定義してください。また,業務グループ,または監視グループのパスの表記を見直してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB2027-E ユーザー名のユーザ偽装に失敗したため,コマンド実行できません」メッセージが出力される。
要因

ユーザーマッピングの設定が誤っています。

対処

ユーザーマッピングの設定を確認してください。設定されていない場合はユーザーマッピングを設定してください。この設定はWindowsの場合必須です。

なお,マッピング元のサーバ名として指定するホストがDNSを使用している場合,ドメイン名を含めて記述する必要があります。ホスト名が正しくて,偽装に失敗する場合はDNSを使用していないか確認してください。

ユーザーマッピングの設定については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のユーザーマッピングに関する章を参照してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB2031-E ホスト(ホスト名)が管理対象でないため,コマンドが実行できません」メッセージが出力される。
要因

構成定義ファイルの定義に誤りがあります。または,実行ホスト名が解決できません。

対処
  • 構成定義ファイルの定義で構成情報が定義されているか確認してください。

  • 実行ホスト名を解決できるようにしてください。

  • Windowsで物理ホストと論理ホストの両方を起動する環境でこのメッセージが出力される場合は,ネットワークの設定が不足しています。詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のクラスタ運用に関する注意事項(Windows限定の注意事項)の中の,同一ホスト上で物理ホスト環境と論理ホスト環境を構築する場合の項を参照してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB8452-E ログイン中に業務グループによる参照・操作制限機能が有効から無効に変更されたため,実行できません」メッセージが出力される。
要因

JP1/IM - Viewが接続している状態で,業務グループによる参照・操作制限を有効から無効に変更しています。

対処

JP1/IM - Viewを再起動したあと,再ログインしてからコマンドを再実行してください。

DOSプロンプトでの実行結果と[コマンド実行]画面や自動アクションでの実行結果が異なる。
要因

実行するOSユーザーの環境が不正です。

対処

jcocmddefコマンドの-loaduserprofileオプションを有効にしてください。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「8.4.4(3)(c) コマンドを実行するときの環境」,およびマニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章を参照してください。

[コマンド実行内容プレビュー]画面からコマンドを実行すると,KAVB0002-Eのメッセージが表示され,コマンドが中断される。
要因

実行ホスト名または実行コマンドが指定されていません。

対処

実行ホスト名または実行コマンドを指定し,再度コマンドを実行してください。

[コマンド実行内容プレビュー]画面からコマンドを実行すると,KAVB1037-Eのメッセージが表示され,コマンドが中断される。
要因

実行ホスト名,実行コマンド,または環境変数ファイルに指定した値が上限値を超えています。

対処

上限値を超えている項目の値を見直し,再度コマンドを実行してください。

[コマンド実行]画面が起動できなく,KAVB1046-Eのメッセージが表示される。
要因

イベント引き継ぎ情報変換設定ファイルの読み込み時に,I/Oエラーが発生しました。

対処

必要な権限がイベント引き継ぎ情報変換設定ファイルに設定されているか確認し,再度コマンドを実行してください。

それでも実行できない場合は,システム管理者に連絡してください。

(6) イベント情報を引き継げない場合の対処方法

属性値が引き継がれない。また,[コマンド実行内容プレビュー]画面に警告情報が表示される。
要因

変数に対応する属性が,イベントに存在しません。

または,変数に対応する属性値がありません。

対処

指定したイベントおよび変数を指定したコマンドの実行内容を確認し,再度コマンドを実行してください。

[コマンド実行]画面に引き継ぎ対象のイベントが表示されない。
要因

引き継ぎできないメニューまたはボタンをクリックしました。

対処

引き継げるイベントを一つ選択し,引き継ぎできるメニューまたはボタンをクリックしてください。

イベント引き継ぎ情報の特殊文字が変換されない。また,KAVB1040-W,KAVB1041-W,KAVB1042-W,KAVB1043-W,またはKAVB1044-Wのメッセージが表示される。
要因

イベント引き継ぎ情報変換設定ファイルが不正です。

対処

イベント引き継ぎ情報変換設定ファイルを見直し,[コマンド実行]画面を再起動してください。

[コマンド実行内容プレビュー]画面で,切り捨て前の文字がすべて表示されない。また,KAVB1036-Wのメッセージが表示される。
要因

変数を置き換えたあとの切り捨て前の値の文字数が,[コマンド実行内容プレビュー]画面のテキストエリアに表示できる上限値を超えています。

対処

変数を指定しているコマンド実行内容を見直し,再度実行してしてください。

(7) [コマンド]ボタンからコマンドを実行できない場合の対処方法

KAVB1035-Eのメッセージが表示され,コマンドが中断される。
要因

実行するコマンドはイベントを引き継ぐ設定になっていますが,引き継ぎ対象のイベントが指定されていません。

対処

引き継ぐイベントを指定し,再度実行してください。

KAVB0002-Eのメッセージが表示され,コマンドが中断される。
要因

イベント情報を引き継いだあとに,実行ホスト名または実行コマンドの値が空文字になっています。

対処

実行するコマンドに設定している項目の変数名,および引き継ぐイベントが正しいか確認し,再度実行してください。

KAVB1037-Eのメッセージが表示され,コマンドが中断される。
要因

イベント情報を引き継いだあとに,実行ホスト名,実行コマンド,または環境変数ファイルに指定した値が上限値を超えています。

対処

上限値を超えた項目の値を見直し,再度実行してください。

(8) クライアントアプリケーションを起動できない場合の対処方法

KAVB1034-Eのメッセージが[コマンド実行]画面に表示され,コマンドが中断される。

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

コマンドの実行ファイルパスが見つからない。

コマンドラインを見直し,コマンドプロンプトで実行できることを確認してください。そのあと,再度実行してください。

コマンドの実行権限がない。

実行するコマンドに実行権限があるか確認し,コマンドプロンプトで実行できることを確認してください。そのあと,再度実行してください。

コマンドプロセスの起動時に,入出力エラーが発生した。

実行するコマンドがコマンドプロンプトで実行できることを確認し,再度実行してください。

(9) コマンド実行履歴ファイルが壊れている場合の対処方法

電源断によるマシン停止などによってコマンド実行履歴ファイルへの書き込みが中断された場合,自動アクションまたはコマンド実行のコマンド実行履歴ファイルが壊れる場合があります。

その場合,次に示すメッセージが出力されます。

これらのメッセージが出力される場合,次の手順でコマンド実行履歴ファイルの状態を確認してください。

  1. 壊れたおそれのあるファイルを(a)に示す手順で確認する。

  2. 確認の結果,壊れていない場合には各メッセージの対処方法に従って,対処する。

  3. 壊れている場合は,(b)の手順で回復する。

  4. (b)の手順でも回復しない場合は,(c)の手順に従ってコマンド実行履歴ファイルを削除する。

(a) コマンド実行履歴ファイルの確認手順

自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを確認する場合

  • Windowsの場合

    コマンドプロンプトから次のコマンドを実行してください。

    cd Baseパス\log\COMMAND

    (論理ホストの場合:cd 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND

    Jischk -l3 Baseパス\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8

  • UNIXの場合

    次のコマンドを実行してください。

    cd /var/opt/jp1base/log/COMMAND

    (論理ホストの場合:cd 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND

    /opt/jp1base/bin/Jischk -l3 actisamlogv8

コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを確認する場合

  • Windowsの場合

    コマンドプロンプトから次のコマンドを実行してください。

    cd Baseパス\log\COMMAND

    (論理ホストの場合:cd 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND

    Jischk -l3 Baseパス\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8

  • UNIXの場合

    次のコマンドを実行してください。

    cd /var/opt/jp1base/log/COMMAND

    (論理ホストの場合:cd 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND

    /opt/jp1base/bin/Jischk -l3 cmdisamlogv8

Jischkコマンドでファイルの不正が検出されない場合,コマンド実行履歴ファイルは壊れていません。Jischkコマンドでファイルの不正が検出された場合には,(b)に示す手順でコマンド実行履歴ファイルを回復してください。

Jischkコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

(b) コマンド実行履歴ファイルの回復手順

自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを回復する場合

  • Windowsの場合

    次の操作はAdministrators権限で実行してください。また,回復する際には,ACTISAMLOGV8.DRFの約3倍の空き容量が必要です。

    1. JP1/IM - Managerを停止する。

    2. JP1/Baseを停止する。

    3. コマンドプロンプトから次のコマンドを実行し,コマンド実行履歴ファイルを回復する。

      なお,Jiscondコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

      cd Baseパス\log\COMMAND

      (論理ホストの場合:cd 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND

      Jiscond ACTISAMLOGV8

    4. コマンドプロンプトから次のコマンドを実行して,コマンド実行履歴ファイルが正常に回復したことを確認する。

      Jischk -l3 ACTISAMLOGV8

      Jischkコマンドでファイルの不正が検出された場合,コマンド実行履歴ファイルは回復できない状態です。正常に回復できなかった場合,(c)に示す手順で自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを削除してください。

    5. JP1/Baseを起動する。

    6. JP1/IM - Managerを起動する。

  • UNIXの場合

    次の操作はスーパーユーザー権限で実行してください。また,回復する際には,actisamlogv8.DATの約3倍の空き容量が必要です。

    1. JP1/IM - Managerを停止する。

    2. JP1/Baseを停止する。

    3. 次のコマンドを実行し,コマンド実行履歴ファイルを回復する。

      なお,Jiscondコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

      cd /var/opt/jp1base/log/COMMAND

      (論理ホストの場合:cd 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND

      /opt/jp1base/bin/Jiscond actisamlogv8

    4. コマンドプロンプトから次のコマンドを実行して,コマンド実行履歴ファイルが正常に回復したことを確認する。

      /opt/jp1base/bin/Jischk -l3 actisamlogv8

      Jischkコマンドでファイルの不正が検出された場合,コマンド実行履歴ファイルは回復できない状態です。正常に回復できなかった場合,(c)に示す手順で自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを削除してください。

    5. JP1/Baseを起動する。

    6. JP1/IM - Managerを起動する。

コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを回復する場合

  • Windowsの場合

    次の操作はAdministrators権限で実行してください。また,回復する際には,CMDISAMLOGV8.DRFの約3倍の空き容量が必要です。

    1. JP1/IM - Managerを停止する。

    2. JP1/Baseを停止する。

    3. コマンドプロンプトから次のコマンドを実行し,コマンド実行履歴ファイルを回復する。

      Jiscondコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

      cd Baseパス\log\COMMAND

      (論理ホストの場合:cd 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND

      Jiscond CMDISAMLOGV8

    4. コマンドプロンプトから次のコマンドを実行して,コマンド実行履歴ファイルが正常に回復したことを確認する。

      Jischk -l3 CMDISAMLOGV8

      Jischkコマンドでファイルの不正が検出された場合,コマンド実行履歴ファイルは回復できない状態です。正常に回復できなかった場合,(c)に示す手順でコマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを削除してください。

    5. JP1/Baseを起動する。

    6. JP1/IM - Managerを起動する。

  • UNIXの場合

    次の操作はスーパーユーザー権限で実行してください。また,回復する際には,cmdisamlogv8.DATの約3倍の空き容量が必要です。

    1. JP1/IM - Managerを停止する。

    2. JP1/Baseを停止する。

    3. 次のコマンドを実行する。

      cd /var/opt/jp1base/log/COMMAND

      (論理ホストの場合:cd 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND

      /opt/jp1base/bin/Jiscond cmdisamlogv8

    4. コマンドプロンプトから次のコマンドを実行して,コマンド実行履歴ファイルが正常に回復したことを確認する。

      /opt/jp1base/bin/Jischk -l3 cmdisamlogv8

      Jischkコマンドでファイルの不正が検出された場合,コマンド実行履歴ファイルは回復できない状態です。正常に回復できなかった場合,(c)に示す手順でコマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを削除してください。

    5. JP1/Baseを起動する。

    6. JP1/IM - Managerを起動する。

(c) コマンド実行履歴ファイルの削除手順

自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを削除する場合

自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを削除すると,過去の自動アクションによる履歴はすべて失われます。削除することに問題がある場合は,ファイルをバックアップしてください。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。

  1. JP1/IM - Managerを停止する。

  2. JP1/Baseを停止する。

  3. コマンド実行履歴ファイルを削除する。

    正常に回復できなかった次のファイルを削除してください。なお,コマンド実行履歴ファイルについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

    Windowsの場合

    表11‒29 削除対象ファイル格納場所(Windows)

    ファイル名

    ファイル名

    自動アクションのコマンド実行履歴ファイル

    • Baseパス\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.DRF

    • Baseパス\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.K01

    • Baseパス\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.KDF

    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.DRF

    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.K01

    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.KDF

    アクション情報ファイル

    Consoleパス\log\action\actinf.log

    共有フォルダ\jp1cons\log\action\actinf.log

    アクションホスト名格納ファイル

    Consoleパス\log\action\acttxt{1|2}.log

    共有フォルダ\jp1cons\log\action\acttxt{1|2}.log

    UNIXの場合

    表11‒30 削除対象ファイル格納場所(UNIX)

    ファイル名

    ファイル名

    自動アクションのコマンド実行履歴ファイル

    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.DAT

    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.K01

    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.DEF

    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.DAT

    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.K01

    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.DEF

    アクション情報ファイル

    /var/opt/jp1cons/log/action/actinf.log

    共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/actinf.log

    アクションホスト名格納ファイル

    /var/opt/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log

    共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log

  4. JP1/Baseを起動する。

  5. JP1/IM - Managerを起動する。

コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを削除する場合

コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを削除すると,過去のコマンド実行による履歴はすべて失われます。削除することに問題がある場合は,ファイルをバックアップしてください。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。

  1. JP1/IM - Managerを停止する。

  2. JP1/Baseを停止する。

  3. コマンド実行履歴ファイルを削除する。

    正常に回復できなかった次のファイルを削除してください。なお,コマンド実行履歴ファイルについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

    Windowsの場合

    表11‒31 削除対象ファイル格納場所(Windows)

    ファイル名

    ファイル名

    コマンド実行のコマンド実行履歴ファイル

    • Baseパス\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.DRF

    • Baseパス\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.K01

    • Baseパス\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.KDF

    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.DRF

    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.K01

    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.KDF

    UNIXの場合

    表11‒32 削除対象ファイル格納場所(UNIX)

    ファイル名

    ファイル名

    コマンド実行のコマンド実行履歴ファイル

    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.DAT

    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.K01

    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.DEF

    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.DAT

    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.K01

    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.DEF

  4. JP1/Baseを起動する。

  5. JP1/IM - Managerを起動する。

(10) 自動アクションの実行状態が「状態不明」と表示される場合の対処方法

自動アクションの実行結果を保存したファイル(アクション情報ファイル,アクションホスト名格納ファイル,コマンド実行履歴ファイル)に不整合が発生しているおそれがあります。

この場合,実行結果を保存したファイルを削除する必要があります。なお,ファイルを削除すると,過去の自動アクションの実行結果は参照できなくなります。削除することに問題がある場合は,ファイルをバックアップしてください。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。

削除手順を次に示します。

  1. JP1/IM - Managerを停止し,JP1/Baseを停止する。

    クラスタ構成の場合は,クラスタソフトの操作で論理ホストを停止してください。また,停止確認後に共有ディスクを共有ディレクトリにマウントしてください。

  2. アクション情報ファイル,アクションホスト名格納ファイル,およびコマンド実行履歴ファイルを削除する。

    削除ファイルの格納場所は次の表のとおりです。

    Windowsの場合

    表11‒33 削除対象ファイル格納場所(Windows)

    ファイル名

    格納場所

    アクション情報ファイル

    Consoleパス\log\action\actinf.log

    共有フォルダ\jp1cons\log\action\actinf.log

    アクションホスト名格納ファイル

    Consoleパス\log\action\acttxt{1|2}.log

    共有フォルダ\jp1cons\log\action\acttxt{1|2}.log

    コマンド実行履歴ファイル

    Baseパス\log\COMMAND\以下の全ファイル

    共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\以下の全ファイル

    UNIXの場合

    表11‒34 削除対象ファイル格納場所(UNIX)

    ファイル名

    格納場所

    アクション情報ファイル

    /var/opt/jp1cons/log/action/actinf.log

    共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/actinf.log

    アクションホスト名格納ファイル

    /var/opt/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log

    共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log

    コマンド実行履歴ファイル

    /var/opt/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル

    共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル

  3. JP1/Baseを起動し,JP1/IM - Managerを起動する。

    クラスタ構成の場合は,共有ディスクをアンマウントしてから,クラスタソフトの操作で論理ホストを起動してください。

(11) 自動アクションが遅延する場合の対処方法

自動アクションの状態が「実行中」のままになっている。

まず,jcocmdshowコマンドで,コマンドの状態を確認してください。その結果によって,対処方法が異なります。確認して得られた結果ごとに,考えられる要因とその対処方法について次に説明します。

「コマンド実行経過時間(ETIME)」が長いコマンドがある場合。

要因

終了しないコマンドまたは時間がかかるコマンドが実行されています。

対処

jcocmddelコマンドで,終了しないコマンドを削除してください。詳細については,「8.1.4 コマンドの実行状態を確認または削除する」およびマニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「8.4.4(6) トラブルシューティング用コマンド」を参照してください。

KAVB2239-E 接続先ホストへのネットワーク接続を確立できませんでした」メッセージが表示される場合。

要因

実行先ホストのJP1/Baseがコマンド実行中に停止しました。

対処

実行先ホストのJP1/Baseを再起動してください。

なお,JP1/Baseを監視する方法として,JP1/Baseのヘルスチェック機能があります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「8.4.8 JP1/Baseのヘルスチェック機能」を参照してください。

「コマンド実行状態(STATUS)」が「Q」となっているコマンドが大量にある場合。

要因

自動アクション実行数が多過ぎます。

対処

実行中の自動アクションを確認して,次を見直してください。

  • 不要な自動アクションが設定されていないか

  • 自動アクションを設定するJP1イベントを絞り込めないか

不要な自動アクションがない場合は,jcocmddefコマンドで,コマンド同時実行数を増やしてください。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「13.7.6 コマンド実行環境の検討」を参照してください。

注※

jcocmdshowコマンド,jcocmddelコマンドおよびjcocmddefコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章を参照してください。

(12) 監視オブジェクトDBが破損している場合の対処方法

KAVB7247-E JP1/IM - CSはJP1/IM - Viewからの操作要求が実行できませんでした(要因:データベースのレコード不正)」,「KAVB7248-E JP1/IM - CSはJP1/IM - Viewからの操作要求が実行できませんでした(要因:データベースの操作不能)」などのメッセージが出力される。
要因

次の要因が考えられます。

  • JP1/IM - Managerの監視オブジェクトDBに論理矛盾が発生している。

対処

次の処置を実行してください。

  1. JP1/IM - Managerを停止する。

  2. 障害調査用に,Scopeパス\databaseフォルダのバックアップをとる。

  3. jcsdbsetup -fコマンドを実行する。

  4. Scopeパス\database\jcshostsフォルダ内のすべてのファイルを削除する。

  5. jcshostsimport -r jcshostsコマンドを実行する。

  6. JP1/IM - Managerを起動する。

(13) 監視オブジェクトDBのロックが解除されない場合の対処方法

監視オブジェクトDBがロックされたままになっている。
要因

次の要因が考えられます。

  • JP1/IM - Managerの監視オブジェクトDBでロック取得に失敗している。

対処

次の処置を実行してください。

  1. jcsmainプロセスが起動していないことを,jco_spmd_statusコマンドで確認する。

  2. Jismlcktrコマンドを実行する。

  3. Scopeパス\database以下のファイルをロックしているプロセスを確認する。

  4. 手順3で確認したプロセスIDに対して,Jislckfree -p PIDコマンドを実行する。

JismlcktrJislckfreeコマンドはJP1/Baseが提供しています。詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドの章を参照してください。

(14) アクション結果の詳細情報(メッセージ)にKAVB5150-Wが表示される場合の対処方法

[アクション結果詳細]画面を表示すると,メッセージ欄に「KAVB5150-W コマンド実行履歴に該当データがありません」と表示される。
要因

コマンド実行履歴ファイル(ISAM)がラップしたおそれがあります。コマンド実行履歴ファイルがラップすると,自動アクションの実行結果が表示されません。

対処

この現象が頻繁に起こる場合には,コマンド実行履歴ファイルのレコード数の上限値を大きくすることを検討してください。レコード数の上限値を大きくすると,ディスク容量も圧迫しますので,その点も考慮に入れてください。

次に手順を示します。

レコード数の上限値を変更する

レコード数の上限値を変更した場合,設定を有効にするためにコマンド実行履歴ファイルを削除する必要があります。コマンド実行履歴ファイルを削除すると,過去の自動アクション,コマンド実行による履歴はすべて失われます。削除することに問題がある場合は,ファイルをバックアップしてください。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。

  1. jcocmddefコマンドで,コマンド実行履歴ファイルのレコード数を変更する。

  2. JP1/IM - Manager,JP1/Baseを停止する。

    クラスタ構成の場合は,クラスタソフトの操作で論理ホストを停止してください。

    また,停止確認後に共有ディスクを共用ディレクトリにマウントしてください。

  3. コマンド実行履歴ファイルを削除する。

    コマンド実行履歴保存ディレクトリ以下の全ファイルが該当します。コマンド実行履歴保存ディレクトリは,デフォルトでは下記のとおりです。

    Windowsの場合

    表11‒35 コマンド実行履歴ファイル格納場所(Windows)

    ファイル名

    格納場所

    コマンド実行履歴ファイル

    Baseパス\log\COMMAND\以下の全ファイル

    共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\以下の全ファイル

    UNIXの場合

    表11‒36 コマンド実行履歴ファイル格納場所(UNIX)

    ファイル名

    格納場所

    コマンド実行履歴ファイル

    /var/opt/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル

    共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル

    なお,コマンド実行履歴ファイルについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

  4. JP1/Base,JP1/IM - Managerを起動する。

    クラスタ構成の場合は,共有ディスクをアンマウントしてから,クラスタソフトの操作で論理ホストを起動してください。

jcocmddefコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章を参照してください。

(15) JP1/IM - Manager,JP1/IM - Viewのどちらかのバージョンが古い場合の対処方法

メッセージの種類によって対処方法が異なります。

「KAVB6060-E 接続先サーバには対応していません」が表示される。

要因

JP1/IM - ViewよりもJP1/IM - Managerが古いバージョン,または監視オブジェクトDBが古いバージョンです。

対処
JP1/IM - ViewよりもJP1/IM - Managerが古いバージョンの場合

次の手順に従って,JP1/IM - Managerをバージョンアップしてください。

  1. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[ツリーを保存]の操作をし,編集した監視ツリーをcsvファイルに保存する。

  2. JP1/IM - ManagerをJP1/IM - Viewと同じバージョンにバージョンアップする。

  3. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[ツリーを開く]の操作をし,保存しておいたcsvファイルを読み込む。

  4. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[サーバのツリーを更新]の操作をし,サーバのツリーを更新する。

JP1/IM - ViewとJP1/IM - Managerが同じバージョンで,監視オブジェクトDBが古いバージョンの場合

次の手順に従って,監視オブジェクトDBをバージョンアップしてください。

  1. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[ツリーの保存]の操作をし,編集した監視ツリーをcsvファイルに保存する。

  2. 監視オブジェクトDBをバージョンアップする。

  3. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[サーバのツリーを開く]の操作をし,保存しておいたcsvファイルを読み込む。

  4. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[サーバのツリーを更新]の操作をし,サーバのツリーを更新する。

監視オブジェクトDBのバージョンアップについては次を参照してください。

  • 物理ホストの場合

    Windows:マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「1.18.4(1) セントラルスコープのバージョンアップコマンドの実行」

    UNIX:マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「2.17.6(2) セントラルスコープのバージョンアップコマンドの実行」

  • 論理ホストの場合

    Windows:マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「7.5 論理ホストのバージョンアップインストール・セットアップ(Windowsの場合)」

    UNIX:マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「8.5 論理ホストのバージョンアップインストール・セットアップ(UNIXの場合)」

JP1/IM - ViewよりもJP1/IM - Managerが新しいバージョンで,監視オブジェクトDBが古いバージョンの場合

次の手順に従って,JP1/IM - Viewをバージョンアップしてください。

  1. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[ツリーの保存]の操作をし,編集した監視ツリーをcsvファイルに保存する。

  2. JP1/IM - Managerをアンインストールする。

  3. JP1/IM - Managerのインストールディレクトリを削除する。

  4. JP1/IM - Viewと同じバージョンのJP1/IM - Managerをインストールする。

  5. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[サーバのツリーを開く]の操作をし,保存しておいたcsvファイルを読み込む。

  6. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[サーバのツリーを更新]の操作をし,サーバのツリーを更新する。

  7. 新しいバージョンのJP1/IM - Managerにバージョンアップする。

  8. JP1/IM - ViewをJP1/IM - Managerと同じバージョンにバージョンアップする。

「KAVB6046-E ユーザー(ユーザー)には操作に必要な管理者権限がありません」のメッセージが表示される。

要因

JP1/IM - ManagerよりもJP1/IM - Viewが古いバージョン,またはJP1/IM - Viewの編集データが古いバージョンです。

対処

次の手順に従って,JP1/IM - Viewをバージョンアップしてください。

  1. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[ツリーを保存]の操作をし,編集した監視ツリーをcsvファイルに保存する。

  2. JP1/IM - Managerをアンインストールする。

  3. JP1/IM - Managerのインストールディレクトリを削除する。

  4. JP1/IM - Viewと同じバージョンのJP1/IM - Managerをインストールする。

  5. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[ツリーを開く]の操作をし,保存しておいたcsvファイルを読み込む。

  6. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]−[サーバのツリーを更新]の操作をし,サーバのツリーを更新する。

  7. 新しいバージョンのJP1/IM - Managerにバージョンアップする。

  8. JP1/IM - ViewをJP1/IM - Managerと同じバージョンにバージョンアップする。

(16) 相関イベントの発行処理の対象となるJP1イベントが多発した場合の対処方法

システムのメンテナンスなどで,相関イベントの発行処理の対象となるJP1イベントが多発した場合,相関イベントの発行処理が過負荷状態になるおそれがあります。

回避方法は次の二つがあります。

なお,相関イベントの発行処理を休止しても状況回避できない場合だけ,JP1/IM - Managerを停止してください。

相関イベントの発行処理を休止する。

相関イベントの発行処理をいったん休止して,状況が回復したあとで相関イベントの発行処理を再開してください。

手順を次に示します。

  1. jcoegsstopコマンドを実行して,相関イベントの発行処理を休止する。

    jcoegsstopコマンドを実行すると,相関イベント発行サービスが機能停止状態になります。この間に発生したJP1イベントは処理の対象外になります。

    サービスを停止させずに処理だけを停止するため,クラスタ運用している場合にフェールオーバーさせないで運用を継続できます。

  2. 相関イベント発行処理を再開したい場合,jcoegsstartコマンドを実行する。

JP1/IM - Managerを停止する。

JP1/IM - Managerを停止する場合,起動オプションがcoldであれば次に説明する手順を実施する必要はありません。warmの場合だけ実施してください。

手順を次に示します。

  1. 相関イベント発行システムプロファイル(egs_system.conf)を編集して,起動オプションをcoldに変更する。

  2. JP1/IM - Managerを再起動する。

  3. 相関イベント発行システムプロファイル(egs_system.conf)を編集して,起動オプションをwarmに戻す。

  4. jco_spmd_reloadコマンドを実行して,起動オプションの設定を有効にする。

(17) JP1/IM - Viewに相関イベントが表示されない場合の対処方法

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

相関イベントの発行が有効になっていない。

相関イベント発行サービスはオプション機能であり,デフォルトでは起動しません。相関イベント発行サービスの起動設定をしていない場合,jcoimdefコマンドで起動設定をしたあと,JP1/IM - Managerを再起動すると相関イベント発行サービスが起動するようになります。

相関イベントの発行処理が稼働していることを確認するには,JP1/IM - Managerを再起動したあと,jcoegsstatusコマンドを実行して,相関イベント発行サービスが相関稼働状態(RUNNING)になっていることを確認してください。

相関イベント発行定義が定義されていない。

相関イベント発行サービスは,相関イベント発行定義に従って相関イベントを発行します。相関イベント発行定義はデフォルトでは定義されていないため,相関イベントは発行されません。

相関イベント発行定義ファイルを作成したあと,jcoegschangeコマンドを実行して,相関イベント発行サービスに相関イベント発行定義を反映してください。反映した相関イベント発行定義はjcoegsstatusコマンドで確認できます。

相関イベントがフィルタリングされている。

相関イベントがイベント取得フィルター,ユーザーフィルター,重要イベントフィルターおよび表示フィルターのフィルタリング対象になっていないかどうか確認してください。

相関イベントは通常のJP1イベントと同様に,イベント取得フィルター,ユーザーフィルター,重要イベントフィルターおよび表示フィルターの対象になります。また,重大度が定義されていないイベントは,イベント取得フィルターによってフィルタリングされます(デフォルト設定の場合)。

反映した相関イベント発行定義が破損している。

統合トレースログに次のメッセージが出力される場合,jcoegschangeコマンドで相関イベント発行サービスに反映した相関イベント発行定義が壊れたおそれがあります。

  • 「KAJV2246-E 相関イベント発行定義保存ファイルが壊れているため定義不正が検出されました。 行番号:行番号 不正内容:不正内容

このメッセージが出力された場合,jcoegschangeコマンドを実行して,再度相関イベント発行定義を反映してください。

(18) JP1/IM - Viewでログインしたあと,JP1/IM - Viewの画面が表示されない場合の対処方法

JP1/IM - Viewでログインしたあと,JP1/IM - Viewの画面が表示されない。なお,タスクバーには,JP1/IM - Viewのタスクバーボタンが表示されている。

要因

次の操作をすると,JP1/IM - Viewでログインしたあとに画面が表示されません。

  • 仮想画面構成によって,JP1/IM - Viewが表示されていない画面領域を表示した状態で,JP1/IM - Viewを終了する。

注※

メモリー上にディスプレイ画面以上のデスクトップを持ち,分割したそれぞれの領域を仮想的に一つのデスクトップとして表示することで複数のデスクトップを画面を切り替えて使用できる構成のことをいいます。

仮想デスクトップともいいます。

対処

次のどれかの方法で対処してください。

対処1
  1. [Alt]+[Tab]キーを押してJP1/IM - Viewを選択する。

  2. タスクバーから「重ねて表示」を選択し,すべての画面を重ねて表示する。

  3. JP1/IM - Viewやそのほかの画面の表示位置およびサイズを変更する。

対処2
  1. [Alt]+[Tab]キーを押してJP1/IM - Viewを選択する。

  2. タスクバーから「上下に並べて表示」を選択し,すべての画面を上下に並べて表示する。

  3. JP1/IM - Viewやそのほかの画面の表示位置およびサイズを変更する。

対処3
  1. [Alt]+[Tab]キーを押してJP1/IM - Viewを選択する。

  2. タスクバーから「左右に並べて表示」を選択し,すべての画面を左右に並べて表示する。

  3. JP1/IM - Viewやそのほかの画面の表示位置およびサイズを変更する。

対処4
  1. [Alt]+[Tab]キーを押してJP1/IM - Viewを選択する。

  2. JP1/IM - Viewのコンテキストメニューから「移動」を選択し,カーソルキーで位置を調整する。

  3. 表示された画面またはその画面の枠の位置を決定したら,リターンキーを押す。

対処5
  1. [Alt]+[Tab]キーを押してJP1/IM - Viewを選択する。

  2. JP1/IM - Viewのコンテキストメニューから「最大化」を選択し,画面を最大化した状態でいったんログアウトする。

  3. 再ログインしたあと,画面の表示位置およびサイズを変更する。

(19) コマンド実行,自動アクションで実行したバッチファイルが正常終了しない場合(Windows限定)の対処方法

要因

次の条件を満たす場合,バッチファイルの処理が中断され,バッチファイルが正常に処理されません。

  • コマンド実行先に指定したホストのOSがWindows2000である。

  • バッチファイルでFOR /Fコマンドを使用している。

  • FOR /Fコマンドの実行後,標準エラー出力への出力をしている。

対処

次のどちらかの方法で対処してください。

  • FOR /Fコマンドを使用しない。

  • FOR /Fコマンド実行後に標準エラー出力への出力をしない。

(20) 追加共通除外条件を設定できない場合の対処方法

KAVB1155-Eのメッセージが表示され,追加共通除外条件を登録できない。
要因

[共通除外条件で除外]メニューから[共通除外条件設定(拡張)]画面を表示しようとしたとき,または追加共通除外条件を登録しようとしたとき,すでに共通除外条件の定義件数が上限に達しています。

対処

不要な共通除外条件群を削除してください。

KAVB1163-Eのメッセージが表示され,追加共通除外条件を登録できない。
要因

次の要因が考えられます。

  • イベント取得フィルターが互換モードで動作している,または共通除外条件の動作モードが基本モードで動作しています。

  • 定義ファイルに誤りがあります。

  • イベント取得フィルターの切り替えに失敗しました。

対処

要因に従って対処してください

  • JP1/IM - Managerの共通除外条件の動作モードが拡張になっていない場合は,JP1/IM - Managerの共通除外条件の動作モードを確認し,拡張モードにしてください。そのあと,JP1/IM - Viewを再起動してから,再度実行してください。

  • JP1/IM - Managerを停止し,共通除外条件の動作モードをいったん基本モードに変更してから,再度拡張モードに変更して共通除外条件(拡張)定義を初期化してください。

  • マネージャーの統合トレースログにKAVB4003-Iのメッセージが出力されていることを確認してから,再度実行してください。KAVB4003-Iのメッセージが出力されていなく統合監視DBを使用している場合は,jimdbstatusコマンドを実行し,IMデータベースサービスの状態を確認してください。IMデータベースサービスが稼働中になったことを確認し,統合トレースログにKAVB4003-Iのメッセージが出力されてから,再度実行してください。

なお,その他の要因の場合は,ファイルディスクリプタなどのOSのリソース不足がほかに発生していないかを確認してください。

  • Windowsの場合:Windowsイベントログ

  • UNIXの場合:シスログ(syslog)

発生していない場合は,資料採取ツールで資料を採取し,システム管理者に連絡してください。

KAVB1157-Eのメッセージが表示され,追加共通除外条件を登録できない。
要因

[共通除外条件で除外]メニューから[共通除外条件設定(拡張)]画面を表示しようとした,または追加共通除外条件を登録しようとしたとき,すでに共通除外条件のフィルターサイズが上限に達しています。

対処

不要な共通除外条件群を削除,またはフィルターの上限サイズに収まるように条件群を定義してください。

KAVB0256-Eのメッセージが表示され,追加共通除外条件を登録できない。
要因

追加共通除外条件を登録しようとしたとき,指定した共通除外条件群名がすでに存在しています。

対処

重複しない共通除外条件群名を指定し,再度実行してください。

KAVB1153-Eのメッセージがログに出力され,[共通除外条件で除外]メニューから[共通除外条件設定(拡張)]画面を表示したときの[イベント条件]に共通除外条件自動入力定義ファイルで設定した属性の条件が自動的に表示されない。
要因

共通除外条件自動入力定義ファイルが存在しません。

対処

次を確認してください。

  • 共通除外条件自動入力定義ファイルが存在するかどうか。

  • 共通除外条件自動入力定義ファイルにアクセス権があるかどうか。

そのあと,jco_spmd_reloadコマンドを実行するか,JP1/IM - Managerを再起動し,共通除外条件自動入力定義ファイルを再度読み込んでください。

KAVB1154-Wのメッセージがログに出力され,[共通除外条件で除外]メニューから[共通除外条件設定(拡張)]画面を表示したときの[イベント条件]に自動設定した条件が表示されない。
要因

共通除外条件自動入力定義ファイルの読み込みに失敗しています。

対処

OSのリソース不足が発生していないかどうかを確認してください。

  • Windowsの場合:Windowsイベントログ

  • UNIXの場合:syslog

OSのリソース不足が発生していない場合は,資料採取ツールで資料を採取し,システム管理者に連絡してください。

KAVB1158-Wのメッセージがログに出力され,[共通除外条件で除外]メニューから[共通除外条件設定(拡張)]画面を表示したときの[イベント条件]に自動設定した条件が表示されない。
要因

共通除外条件自動入力定義ファイルに,定義が入力されていません。

対処

共通除外条件自動入力定義ファイルに属性名を指定し,jco_spmd_reloadコマンドを実行するか,JP1/IM - Managerを再起動し,共通除外条件自動入力定義ファイルを再度読み込んでください。

KAVB1159-WまたはKAVB1160-Wのメッセージがログに出力され,[共通除外条件で除外]メニューから[共通除外条件設定(拡張)]画面を表示したときの[イベント条件]に自動設定した条件が表示されない。
要因

次の要因が考えられます。

  • 共通除外条件自動入力定義ファイルに,無効な属性名が定義されています。

  • 共通除外条件自動入力定義ファイルに,属性名が重複して定義されています。

対処

共通除外条件自動入力定義ファイルに正しい属性名を定義し,jco_spmd_reloadコマンドを実行するか,JP1/IM - Managerを再起動し,共通除外条件自動入力定義ファイルを再度読み込んでください。

KAVB1161-Wのメッセージがログに出力され,[共通除外条件設定(拡張)]画面の[共通除外条件群名]がすべて表示されない。
要因

共通除外条件自動入力定義ファイルで定義した共通除外条件群名が40バイトを超えています。

対処

共通除外条件自動入力定義ファイルの共通除外条件群名を40バイト以下で定義し,jco_spmd_reloadコマンドを実行するか,JP1/IM - Managerを再起動し,共通除外条件自動入力定義ファイルを再度読み込んでください。

KAVB1162-Wのメッセージがログに出力され,[共通除外条件設定(拡張)]画面の[共通除外条件群名]が正しく表示されない。
要因

共通除外条件自動入力定義ファイルの共通除外条件群名に指定できない文字が使用されています。

対処

共通除外条件自動入力定義ファイルの共通除外条件群名を見直し,jco_spmd_reloadコマンドを実行するか,JP1/IM - Managerを再起動し,共通除外条件自動入力定義ファイルを再度読み込んでください。

(21) JP1/IM - Manager(セントラルスコープ)が受信したJP1イベントの処理が遅延する場合の対処方法

要因

状態変更条件設定の個別条件設定で,属性値に指定した文字列(ホスト名またはIPアドレス)の名前解決ができていないおそれがあります。

対処

名前解決に失敗したホスト名は,次のログファイルに出力されます。

Windowsの場合

Scopeパス\log\jcsmain_trace{1|2|3}.log

UNIXの場合

/var/opt/jp1scope/log/jcsmain_trace{1|2|3}.log

注※

JP1/Baseのログファイルトラップ機能の監視対象にはしないでください。

名前解決に失敗した場合,上記ログファイル内に,次のメッセージが出力されます。

・・・fs_jcsHostsAccessPtr->getHostByName() is failed. (host = 名前解決に失敗したホスト名,jp1error = 2001)・・・

または,

・・・fs_jcsHostsAccessPtr->getHostByAddr() is failed. (host = 名前解決に失敗したIPアドレス,jp1error = 2001)・・・

これを確認の上,個別条件の条件として[ホスト名比較]を設定し,次に示すどれかの方法で属性値に指定したホスト名またはIPアドレスの名前解決ができるようにしてください。

  • 個別条件の属性値に指定したホスト名またはIPアドレスをホスト情報DBに登録する。

  • 個別条件の属性値に指定したホスト名またはIPアドレスをJP1/Baseのjp1hosts情報またはjp1hosts2情報に登録する。

  • 個別条件の属性値に指定したホスト名またはIPアドレスをhostsやDNSなどに登録する。

(22) 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されない場合の対処方法

要因

次の要因が考えられます。

  • 応答待ちイベント管理機能が無効となっている。

    jcoimdefコマンドの-reseventオプションの指定がOFFとなっているおそれがあります。

  • 応答待ちイベントが発行されていない。

  • 応答待ちイベントは発行されているが,JP1/IM - Managerでフィルタリングされている。

対処

応答待ちイベント管理機能を有効が無効となっている場合は,jcoimdefコマンドの-reseventオプションの指定をONにしてください。

また,次の手順で要因を切り分けて対処してください。

  1. JP1/IM - ManagerホストのイベントDBに応答待ちイベントが登録されていることを確認する。

    管理者ユーザーなど,ユーザーフィルターが設定されていないJP1ユーザーでイベント検索し,応答待ちイベントがイベントDBに登録されていることを確認します。

    登録されていない場合は,手順2の方法で調査します。

    登録されている場合は,JP1/IM - Managerのフィルター(イベント取得フィルター,またはユーザーフィルター)でフィルタリングされているため,フィルター条件を見直してください。

  2. BJEXまたはJP1/ASホストのログを確認し,BJEXのエラー,JP1/ASのエラー,または通信エラーが発生していないことを確認する。

    エラーメッセージが出力されている場合は,そのメッセージの対処方法に従って対処してください。BJEXまたはJP1/ASのセットアップ時の誤りや通信エラーが考えられます。

(23) 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されるが,応答待ちイベントとして表示されない(種別の矢印アイコンが表示されない,応答入力できない)場合の対処方法

要因

次の要因が考えられます。

  • 応答待ちイベント管理機能が無効となっている。

    jcoimdefコマンドの-reseventオプションの指定がOFFとなっているおそれがあります。

  • BJEXまたはJP1/ASの設定で,JP1/IM - Managerのホスト名の指定が間違っている。

    ホスト名ではなくIPアドレスが指定されているおそれがあります。

  • BJEXまたはJP1/ASで設定したJP1/IM - Managerのホスト以外のホストに転送している応答待ちイベントである。

対処

要因に従って対処してください。

  • 応答待ちイベント管理機能を有効にする。

    jcoimdefコマンドの-reseventオプションの指定をONにしてください。

  • BJEXまたはJP1/ASの設定で,正しいJP1/IM - Managerのホスト名を指定する。

  • 応答待ちイベントに応答する場合は,BJEXまたはJP1/ASで設定したJP1/IM - Managerホストに対してログインする。

(24) [イベントコンソール]画面にJP1イベントが表示されない場合の対処方法

要因

フィルターの除外条件,有効な共通除外条件に,条件が何も設定されていない条件群があるため,すべてのJP1イベントが除外されています。

対処

拡張モードの共通除外条件を使用している場合,共通除外履歴ファイルを参照し,共通除外条件によってJP1イベントが取得対象外にされていないかを確認してください。JP1イベントが除外されている場合は,共通除外条件を見直してください。

拡張モードの共通除外条件を使用していない場合,または拡張モードの共通除外条件を見直しても回復しない場合は,次のフィルターの除外条件,および基本モードの有効な共通除外条件を見直してください。

  • イベント取得フィルター

  • ユーザーフィルター

  • 重要イベントフィルター

  • 表示フィルター

(25) [イベントコンソール]画面にJP1イベントが遅延して表示される場合の対処方法

要因

次の要因が考えられます。

  • イベント条件(フィルター条件,自動アクションの実行条件,相関イベント発行条件のイベント属性条件,重大度変更機能のイベント条件,事象発生元ホストのマッピング機能のイベント条件)で正規表現を使用している場合,JP1イベント受信時のマッチング処理に時間が掛かっていることが考えられます。

    注※

    次のフィルターの通過条件,除外条件,または,有効な共通除外条件を指します。

    ・イベント取得フィルター

    ・ユーザーフィルター

    ・重要イベントフィルター

  • 自動アクション環境定義でイベント発行元ホスト名の取得方法を「local」に設定している場合,自動アクションのマッチング処理で,イベント属性中の「発行元IPアドレス」からホスト名の逆引きに時間が掛かっていることが考えられます。

  • セントラルスコープを使用している場合,[イベントコンソール]画面にJP1イベントが遅延して表示される要因として,状態変更条件設定の個別条件設定で,属性値に指定した文字列(ホスト名またはIPアドレス)の名前解決ができていない,または監視ノードの状態変更条件で,マッチング処理に時間が掛かっていることが考えられます。

  • API設定ファイル(api)のserverパラメーターの設定に誤りがあり,ポートの不足によってJP1/IM - Managerのイベント受信で通信エラーが多発していることが考えられます。

対処

要因に従って対処してください。

  • イベント条件(フィルター条件,自動アクションの実行条件,相関イベント発行条件のイベント属性条件,重大度変更機能のイベント条件,または事象発生元ホストのマッピング機能のイベント条件)で正規表現を使用している場合は,正規表現を見直したあと,JP1/IM - Managerを再起動してください。また,セントラルスコープを使用している場合,監視ノードの状態変更条件をイベント条件として使用しているときも,正規表現を見直したあと,JP1/IM - Managerを再起動してください。

    注※

    次のフィルターの通過条件,除外条件,または,有効な共通除外条件を指します。

    ・イベント取得フィルター

    ・ユーザーフィルター

    ・重要イベントフィルター

    すべての文字にマッチする「.*」など,再帰的にマッチングされる正規表現を多用している場合,マッチング処理に時間が掛かることがあります。詳細はマニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「付録G.4 正規表現を使用する際のヒント」を参照してください。

  • 自動アクション環境定義でイベント発行元ホスト名の取得方法を「local」に設定している場合,イベント属性中の「発行元IPアドレス」からホスト名への解決をします。このホスト名の逆引きに時間が掛からないようにするために,OSのhostsファイルの設定を見直す,またはイベント発行元ホスト名の取得方法を「remote」に設定してから,JP1/IM - Managerを再起動してください。イベント発行元ホスト名の取得方法の詳細は,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「自動アクション環境定義ファイル(action.conf.update)」(2. 定義ファイル)を参照してください。OSのhostsの設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「13.4.1 ホスト名とIPアドレス」を参照してください。

  • セントラルスコープを使用している場合は,今まで述べた対処のほかに,状態変更条件設定の個別条件設定で,属性値に指定した文字列(ホスト名またはIPアドレス)が遅延なく名前解決できるかを確認してください。詳細は「11.5.1(21) JP1/IM - Manager(セントラルスコープ)が受信したJP1イベントの処理が遅延する場合の対処方法」を参照してください。

    また,監視オブジェクトの状態変更条件をメモリーに常駐させる機能を使用すると,監視オブジェクトの状態変更のマッチング処理が短縮されます。メモリー所要量を見積もった上,十分なメモリーが確保できる場合は,この機能の設定をお勧めします。監視オブジェクトの状態変更条件をメモリーに常駐させる機能の詳細は,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「5.2.3 状態変更条件」を参照してください。

  • API設定ファイル(api)のserverパラメーターの通信タイプがcloseになっている場合,JP1/IM - Managerがイベントを1件受信するたびに一時ポートを一つ使用するため,一時ポートの不足が発生し,通信エラーやイベント受信の遅延が発生するおそれがあります。JP1/IM - Managerが接続するイベントサーバについて,API設定ファイル(api)のserverパラメーターの通信タイプを必ずkeep-aliveにしてください。

(26) 対処状況が変更できない場合の対処方法

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

イベントコンソールとセントラルコンソール・ビューアーの接続が確立しない。または,イベントコンソールとjcochstatコマンドの接続が確立しない。

マネージャー上のイベントコンソールが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態である,ネットワークの設定に誤りがあるというおそれがあります。

  • 対処

    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベントコンソールサービスが起動しているか確認し,再度対処状況を変更します。

    または,pingコマンドなどを使用してログインしているホストが正常に稼働しているか確認し,再度対処状況を変更します。

指定したイベントが変更できないイベントだった。
  • 対処

    イベントDB内通し番号の指定を見直し,再度対処状況を変更します。

イベントコンソールサービスとイベントサービスの接続が確立しない。
  • 対処

    イベントサービスが起動しているか確認し,再度対処状況を変更します。

イベントコンソールサービスとイベント基盤サービスの接続が確立しない。

イベント基盤サービスが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。

  • 対処

    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベント基盤サービスが起動しているか確認し,再度対処状況を変更します。

イベント基盤サービスとIMデータベースサービスの接続が確立しない。

IMデータベースサービスが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。

  • 対処

    IMデータベースサービスを起動後,再度対処状況を変更します。

(27) イベント検索が実行できない場合の対処方法

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

イベントコンソールとビューアーの接続が確立しない。

マネージャー上のイベントコンソールが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっている,ネットワークの設定に誤りがあるというおそれがあります。

  • 対処

    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベントコンソールサービスが起動しているか確認し,イベント検索を再実行します。

    または,pingコマンドを使用してログインしているホストが正常に稼働しているか確認し,イベント検索を再実行します。

イベント基盤サービスとイベントコンソールサービスの接続が確立しない。

イベント基盤サービスが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。

  • 対処

    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベント基盤サービスが起動しているか確認し,イベント検索を再実行します。

イベント基盤サービスと統合監視DBの接続が確立しない。

統合監視DBが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。

  • 対処

    統合監視DBを起動後,イベント検索を再実行します。

イベントコンソールサービスとイベントサービスの接続が確立しない。

検索先ホストのイベントサービスが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっている,ネットワークの設定に誤りがあるというおそれがあります。

  • 対処

    jevstatコマンドを実行して検索先ホスト上のイベントサービスが起動しているか確認し,再度検索します。jevstatコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

    または,マネージャーホスト上でpingコマンドなどを使用して検索先ホストが正常に稼働しているか確認し,再度検索します。

サポートしていない条件でJP1イベントを検索した。

バージョン06-00以前のJP1/Baseのイベントサービスに対して,サポートしていない条件(「を含む」,「を含まない」,「正規表現」の指定,または対処状況の複数指定)でJP1イベントを検索しました。または,バージョン06-51以前のJP1/Baseのイベントサービスに対して,サポートしていない条件(「正規表現」の指定)でJP1イベントを検索しました。

  • 対処

    「を含む」,「を含まない」,「正規表現」を選択していないか,対処状況を複数選択していないかを確認後,再度検索します。

イベント検索実行時,指定した正規表現が間違っている。
  • 対処

    指定した正規表現を確認後,再度検索します。

除外条件を指定してイベント検索を実行した時,検索ホストのJP1/Baseのバージョンが08-11以前だった。
  • 対処

    イベント検索の実行先に指定したホストの,JP1/Baseのバージョンを確認し,08-11以前の場合は除外条件を使用しないでイベント検索をします。

(28) メモ情報が設定できない場合の対処方法

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

イベントコンソールとセントラルコンソール・ビューアーの接続が確立しない。

マネージャー上のイベントコンソールが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態である,ネットワークの設定が誤っているというおそれがあります。

  • 対処

    イベントコンソールサービス,またはホストが正常に稼働しているか確認し,メモ情報を設定します。

    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベントコンソールサービスが起動しているか確認し,再度メモ情報を設定します。

    または,pingコマンドなどを使用してログインしているホストが正常に稼働しているか確認し,再度メモ情報を設定します。

イベントコンソールサービスとイベント基盤サービスの接続が確立しない。

イベント基盤サービスが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。

  • 対処

    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベント基盤サービスが起動しているか確認し,再度メモ情報を設定します。

イベント基盤サービスと統合監視DBの接続が確立しない。

統合監視DBが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。

  • 対処

    統合監視DBを起動後,再度メモ情報を設定します。

(29) IMデータベースが終了できない場合の対処方法

要因

接続中のJP1/IM - Managerプロセスが存在します。

対処

JP1/IM - Managerが起動しているかどうか確認します。起動している場合,JP1/IM - Managerを終了してからIMデータベースを終了します。

(30) IMデータベースに接続できない場合の対処方法

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

IMデータベースを使用する設定になっていない。
  • 対処

    jcoimdefコマンドのオプションを指定せずに使用して,「S_DB」の設定値がONになっているか確認してください。jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoimdef(1. コマンド)を参照してください。

IMデータベースが起動していない。
  • 対処

    IMデータベースが起動していることを確認してください。

ポート番号が正しく設定されていない。
  • 対処

    指定したポート番号が次のポート番号と重複していないかどうか確認してください。

    ・ほかの論理ホストのセットアップで指定したポート番号

    servicesファイルに記載されているポート番号

    ・ほかの製品の組み込みHiRDBで使用しているポート番号

    ・ほかの製品,OSなどが使用する一時ポート番号

非クラスタシステムの論理ホストをセットアップしたときに,オプション-cに「standby」を指定している。
  • 対処

    非クラスタシステムの論理ホストをセットアップする場合,jcfdbsetupまたはjcodbsetupコマンドの-cオプションに「online」を指定してください。

(31) JP1/IM - Managerがアンインストールできない場合の対処方法

「KAVB9940-E 物理ホストのIMデータベースサービスがアンセットアップされていません」メッセージまたは「KAVB9941-E 論理ホストのIMデータベースサービスがアンセットアップされていません」メッセージが出力される。

要因

IMデータベースがアンセットアップされていません。

対処

統合監視DBとIM構成管理DBがアンセットアップされていることを確認してください。

(32) IMデータベースをセットアップしたときに,ポート番号不正のエラーメッセージが出力される場合の対処方法

「KNAN11044-E ポート番号が重複しています」メッセージが出力される。

要因

指定したポート番号が,ほかで使用しているポート番号と重複しています。

対処

指定したポート番号が次のポート番号と重複していないかどうか確認してください。

  • ほかの論理ホストのセットアップで指定したポート番号

  • servicesファイルに記載されているポート番号

  • ほかの製品の組み込みHiRDBで使用しているポート番号

  • ほかの製品,OSなどが使用する一時ポート番号

(33) IMデータベースのセットアップに失敗する場合の対処方法

「KNAN11084-E DBファイルシステム領域の作成に失敗しました」メッセージが出力される。

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

IMDBDIR,SHAREDBDIRに指定したパスのファイルシステムがラージファイルに対応していない。
  • 対処

    対象のOSでラージファイル設定を有効にしてください。

カーネルパラメーターが適切に設定されていない。
  • 対処

    カーネルパラメーターが正しく設定されているか確認してください。カーネルパラメーターの詳細は,JP1/IM - Managerのリリースノートを参照してください。

LOGICALHOSTNAMEやONLINEHOSTNAMEに正しいホスト名を指定していない。
  • 対処

    次の項目を確認してください。

    LOGICALHOSTNAMEONLINEHOSTNAMEに指定したホスト名が適切かどうか

    ・データベース関連のコマンドの-hオプションに指定したホスト名が適切かどうか

    hostsファイルに指定したホスト名が記載されているかどうか,およびホスト名の重複がないかどうか

    ・指定したホスト名に対応するIPアドレスが適切かどうか,およびIPアドレスの重複がないかどうか

(34) IMデータベースのセットアップでセットアップ情報ファイルが不正と出力される場合の対処方法

次のメッセージが出力される。

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

指定されていない必須項目と値がある。
  • 対処

    セットアップ情報ファイルおよびクラスタ情報ファイルを確認し,必須項目をすべて指定してください。

項目名に正しい文字列が指定されていない。
  • 対処

    セットアップ情報ファイルおよびクラスタ情報ファイルを確認し,必須項目をすべて指定してください。

値に正しい値が指定されていない。
  • 対処

    指定できる値であるかどうか確認し,修正してください。

”=”の前後に不要な空白文字が入っている。
  • 対処

    =”の前後などに不要な空白文字がないかどうか確認し,ある場合それを削除してください。

(35) IMデータベースを起動できない,またはデータベース関連のコマンドが実行できない場合の対処方法

データベース関連のコマンドを実行するときに,「KNAN11037-E IMデータベースサービスのデータ格納ディレクトリにアクセスできません」メッセージまたは「KNAN11143-E IMデータベースサービスの構成が不正です」メッセージが出力される。

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

UNIXの場合,IMデータベースのインストールディレクトリやデータ格納ディレクトリがアンマウントされている。
  • 対処

    ディレクトリにアクセスできるかどうか確認し,アクセスできない場合はマウントしてください。

ホスト名が変更されている。
  • 対処

    ホスト名を一度以前のホスト名に戻してから,IMデータベースのホスト名を変更する手順に従って,ホスト名を変更してください。

IMデータベースが,他製品で使用しているポート番号と重複したものを使用している。
  • 対処

    指定したポート番号が次のポート番号と重複していないかどうか確認してください。

    ・ほかの論理ホストのセットアップで指定したポート番号

    servicesファイルに記載されているポート番号

    ・ほかの製品の組み込みHiRDBで使用しているポート番号

    ・ほかの製品,OSなどが使用する一時ポート番号

(36) IM構成管理でシステムの階層構成の反映に失敗した場合の対処方法

要因

次の要因が考えられます。

  • システムの階層構成を反映する次のホストのJP1/Baseが起動していません。

    ・一括配布方式の場合

     システムの階層構成に含まれているすべてのホスト

    ・差分配布方式の場合

     システムの階層構成の変更対象のホストとその上位のマネージャーホスト

  • システムの階層構成を反映するホストが,すでに別のシステムの階層構成に含まれています。

  • 統合マネージャー,中継マネージャー,エージェント間で名前解決ができません。

対処

要因に従って対処してください。

  • システムの階層構成の反映が失敗した次のホストのJP1/Baseが起動しているか確認したあと,再実行してください。

    ・一括配布方式の場合

     システムの階層構成に含まれているすべてのホスト

    ・差分配布方式の場合

     システムの階層構成の変更対象のホストとその上位のマネージャーホスト

  • システムの階層構成の反映が失敗したホスト上で,jbsrt_getコマンドを実行し,別のシステムの階層構成に含まれていないか確認してください。別のシステムの階層構成に含まれていた場合,そのシステムの階層構成から削除および反映したあとに,再実行してください。

  • 各ホスト間で,ホスト名の名前解決ができているかどうか確認してください。名前解決されてない場合は,名前解決されるように設定を変更したあとに,再実行してください。

(37) IM構成管理でログファイルトラップ動作定義ファイルの取得に失敗した場合の対処方法

要因

ログファイルトラップ動作定義ファイルは,エージェント内でユニークにする必要があります。同一の設定ファイルで複数のログファイルトラップを起動している,または異なるディレクトリであっても,同一の名称の動作定義ファイルでログファイルトラップを起動しているおそれがあります。

対処

次の手順で対処してください。

  1. エージェント上で,ログファイルトラップを停止する。

  2. ログファイルトラップ動作定義ファイル名をエージェント内でユニークな名称になるように設定し,再度ログファイルトラップ機能を起動する。

  3. IM構成管理・ビューアーの[プロファイル表示/編集]画面で,[操作]メニューから[プロファイルツリー再構築]を選択して,プロファイルツリーを再構築する。

(38) JP1/IM - Viewから起動中のログファイルトラップがすべて表示されない場合の対処方法

要因

次の要因が考えられます。

  • ログファイルトラップ機能を起動したあとに,プロファイルツリーの再構築を実行していません。

    [プロファイル表示/編集]画面の起動後,プロファイルツリーの再構築後,またはプロファイルの一括収集後に,ログファイルトラップが起動または再起動されたおそれがあります。

  • ログファイルトラップを起動するときに指定した動作定義ファイルが,JP1Baseパス\conf配下にありません。

対処

要因に従って対処してください。

  • 最新のプロファイルリストを収集する必要があります。IM構成管理・ビューアーの[プロファイル表示/編集]画面で,[操作]メニューから[プロファイルツリー再構築]を選択して,プロファイルツリーを再構築してください。

  • ログファイルトラップ動作定義ファイルをJP1Baseパス\conf配下に配置して,ログファイルトラップ機能を再起動してください。

    ログファイルトラップを起動したあと,IM構成管理・ビューアーの[プロファイル表示/編集]画面で,[操作]メニューから[プロファイルツリー再構築]を選択して,プロファイルツリーを再構築してください。

(39) プロファイルの設定ファイルと有効設定情報の内容が異なる場合の対処方法

要因

次の要因が考えられます。

  • 設定ファイルを編集したあと,編集内容を反映していない,または反映に失敗しています。

  • 設定ファイルの記述が一部間違っています。

    設定ファイルの記述が一部間違っていると,エージェントでは記述誤りの個所を読み飛ばして反映する場合があります。この場合,IM構成管理・ビューアーから反映を実行したときにエラーダイアログが表示されます。

対処

要因に従って対処してください。

  • IM構成管理・ビューアーの[プロファイル表示/編集]画面から,設定ファイルの内容を確認したあと,プロファイルの反映を実行し,正常に反映が終了したことを確認してください。

  • 設定ファイルの反映に失敗した場合,設定ファイルの記述どおりにサービスが稼働していないおそれがあります。記述誤りを修正し,反映を再実行してください。

(40) IM構成管理・ビューアーで,[ホスト登録],[エージェント構成編集]などのメニュー項目が非活性になっている場合の対処方法

要因

IM構成管理・ビューアーにログインしたJP1ユーザーにIM構成管理の権限(JP1_CF_AdminJP1_CF_ManagerJP1_CF_Userのどれか)が割り当てられていないため,実行できる操作が参照だけになっています。次の場合が考えられます。

  • 認証サーバに設定されているJP1/Baseがバージョン8以前です。

  • 認証サーバに設定されているJP1/Baseをバージョン8以前から上書きインストールしたあと,JP1ユーザーにIM構成管理の権限(JP1_CF_AdminJP1_CF_ManagerJP1_CF_Userのどれか)を割り当てていません。

  • JP1ユーザーにIM構成管理の権限(JP1_CF_AdminJP1_CF_ManagerJP1_CF_Userのどれか)を割り当てていません。

対処

要因に従って対処してください。

  • 認証サーバに設定されているJP1/Baseをバージョン9以降にしてください。

  • ログインするJP1ユーザーのJP1資源グループにグループ名「JP1_Console」,権限レベルにIM構成管理の権限(JP1_CF_AdminJP1_CF_ManagerJP1_CF_Userのどれか)を割り当ててから,再度ログインしてください。

    なお,IM構成管理の権限レベルによって,各メニューの操作できる範囲が異なります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「付録E.4 IM構成管理で必要な操作権限」を参照してください。

(41) IM構成管理で仮想化システム構成の収集に失敗した場合の対処方法

「KNAN22062-E ホスト(ホスト名)の通信種別はサポートしていないため,仮想化構成の収集に失敗しました」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • 収集先ホスト名が異なります。

  • 収集先ホストの名前解決ができていません。

  • 収集先ホストが起動されていません。

  • 収集先ホストのvCenter,JP1/SC/CM,SCVMM,HCSM,KVMが起動されていない,またはセットアップされていません。

  • 収集先ホストとの通信で障害が発生しています。

対処

要因に従って対処してください。

  • 収集先ホスト名が正しいかどうか確認してください。

  • 収集先ホストが起動しているかどうか確認してください。

  • 収集先ホストのvCenter,JP1/SC/CM,SCVMM,HCSM,KVMが起動しているかどうか,およびセットアップが完了しているかどうか確認してください。

  • 収集先ホストとの通信に問題はないかどうか確認してください。また,収集先ホストのVMMホストがKVMの場合,SSH接続が正しく設定されているか確認してください。

(42) IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップまたはリモート監視イベントログトラップの有効設定情報が参照できない場合の対処方法

「KNAN22422-E ログファイルトラップ情報の有効設定上の収集が出来ませんでした。(詳細情報: 該当するサービスもしくはプロセスが稼働していません)」または,「KNAN22422-E イベントログトラップ情報の有効設定上の収集が出来ませんでした。(詳細情報: 該当するサービスもしくはプロセスが稼働していません)」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • リモート監視ログファイルトラップの稼働中にエラーが発生したため,リモート監視ログファイルトラップが停止した。

  • リモート監視イベントログトラップの稼働中にエラーが発生したため,リモート監視イベントログトラップが停止した。

対処

リモート監視ログファイルトラップまたはリモート監視イベントログトラップの稼働中に発生したエラーの内容は,統合ログに出力されます。統合ログに出力されているエラーメッセージの対処を参照して,エラーの原因を取り除いてください。そのあと,リモート監視ログファイルトラップまたはリモート監視イベントログトラップを停止したあと,再度起動してください。

(43) IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップが稼働しているにもかかわらずJP1イベントが受信されない場合の対処方法

要因

次の要因が考えられます。

  • リモート監視ログファイルトラップ動作定義ファイルのフィルター(filter〜end-filter)の指定に誤りがあります。

  • リモート監視ログファイルトラップの監視間隔が長く,ログファイルの差分がまだ監視されていません。

  • リモートの監視対象ホストまたは監視対象ログファイルが不正な状態ですが,[プロファイル表示/編集]画面の[有効設定情報]ページで[ログファイルトラップ情報]−[起動オプション動作]の[openリトライ指定[-r]]を有効に指定している,またはjcfallogstartコマンドに-rオプションを指定しているためエラーが発生していません。

  • リモート監視ログファイルトラップの起動オプションでフィルターの指定が誤っているため,監視対象のログファイルデータが監視対象ホストから転送されていません。

対処
  • リモート監視ログファイルトラップ動作定義ファイルのフィルター(filterend-filter)の指定が正しいかどうか確認してください。

  • jcfallogstartコマンドの-tオプションで指定しているファイル監視間隔以上の時間が経過してもJP1イベントが受信されないかどうか確認してください。

  • リモートの監視対象ホストがWindowsの場合,リモートの監視対象ホストでログ監視をするためのNetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)の設定が正しいかどうかを確認してください。NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)の設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「1.17.2 NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)の設定(Windowsの場合)」を参照してください。

  • リモートの監視対象ホストがUNIXの場合,リモートの監視対象ホストでログ監視をするためのSSHの設定が正しいかどうかを確認してください。SSHの設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「2.16.1 SSHの設定(UNIXの場合)」を参照してください。

  • 監視対象ログファイルが読み取りできる状態であることを確認してください。

  • 対話操作が必要となる,stty,tty,tset,scriptコマンドなどがSSH接続ユーザーのログインスクリプトに記載されている場合,ログファイルの読み込みに失敗することがあります。この場合,リモート監視用にSSH接続ユーザーを新たに作成するか,これらのコマンドを実行しないようにSSH接続ユーザーのログインスクリプトを変更してください。

  • リモート監視ログファイルトラップの起動オプションでフィルターの指定に誤りがないか確認してください。フィルターの指定に誤りがない場合,リモートの監視対象ホストでSSH接続を使用しているユーザーが,次のコマンドを実行できるかどうかを確認してください。

    Linuxの場合

    /bin/grep -E 'フィルターに指定した正規表現文字列' 監視対象ログファイルパス

    Solarisの場合

    /usr/xpg4/bin/grep -E 'フィルターに指定した正規表現文字列' 監視対象ログファイルパス

    Linux,Solaris以外の場合

    /usr/bin/grep -E 'フィルターに指定した正規表現文字列' 監視対象ログファイルパス

    また,監視対象ログファイルのデータが,フィルターの指定によって除外されていないかどうかを確認してください。

  • 追加オプションに-rを指定している場合,次の点も確認してください。

    11.5.1(50) リモート監視の監視対象ログファイル名が誤っている場合の対処方法」を参照してパスが正しく指定されているか確認してください。

    ・ファイルのアクセス権が正しく設定されているか確認してください。

    -rを指定しないでログファイルトラップを稼働させエラーが発生するか確認することも有効です。

  • 以上の対処をしても現象が解決しない場合,JP1/IM - Managerホストおよび監視対象ホストで資料採取ツールを使って資料を採取してください。監視対象ホストで採取する資料を次に示します。

    監視対象ホストのOS

    採取する資料

    方法

    Windows

    システム情報

    1. スタートメニューから[ファイル名を指定して実行]を選択する。

    2. テキストボックスに「msinfo32」と入力し,[OK]ボタンをクリックする。

    3. [システム情報]画面で[ファイル]−[エクスポート]を選択して,システム情報をテキストファイルに保存する。

    監視対象ログファイル

    複数ある場合は,すべてのログファイルを採取する。

    Windowsイベントログのアプリケーションおよびシステム

    1. イベントビューアーで対象のイベントログを選択する。

    2. [ログファイルの名前を付けて保存]を選択する。

    3. 出力形式は,「evt」を指定する。

    UNIX

    監視対象ログファイル

    複数ある場合は,すべてのログファイルを採取する。

    シスログ(syslog)

    シスログを採取する。詳細については,「11.3.2 UNIXの場合」を参照してください。

(44) IM構成管理でリモート監視イベントログトラップが稼働しているにもかかわらずJP1イベントが受信されない場合の対処方法

要因
  • リモートの監視対象ホストとJP1/IM - Managerホストで時刻設定に差異があります。

  • リモートの監視対象ホストに,監視対象ホストの現在時刻より未来の時刻のイベントログが存在します。

  • フィルターの指定が正しくありません。

対処
  • リモートの監視対象ホスト,およびJP1/IM - Managerの時刻を正しく現在の時刻に合わせてください。

  • リモートの監視対象ホストに,監視対象ホストの現在時刻より未来の時刻のイベントログが存在しないか確認してください。

  • 有効設定情報に表示されるフィルター情報の条件文に示す内容が取得できるフィルター設定にしてください。

  • 以上の対処をしても現象が解決しない場合,JP1/IM - Managerホストおよび監視対象ホストで資料採取ツールを使って資料を採取してください。監視対象ホストで採取する資料を次に示します。

    採取する資料

    方法

    システム情報

    1. スタートメニューから[ファイル名を指定して実行]を選択する。

    2. テキストボックスに「msinfo32」と入力し,[OK]ボタンをクリックする。

    3. [システム情報]画面で[ファイル]−[エクスポート]を選択して,システム情報をテキストファイルに保存する。

    Windowsイベントログのアプリケーションおよびシステム

    1. イベントビューアーで対象のイベントログを選択する。

    2. [ログファイルの名前を付けて保存]を選択する。

    3. 出力形式は,「evt」を指定する。

(45) IM構成管理・ビューアーで処理中ダイアログが表示され続ける場合の対処方法

要因

JP1/IM - Managerホスト,または操作対象のエージェントが停止しています。

対処

JP1/IM - Managerホスト,または操作対象のエージェントが停止していないかどうか確認してください。

停止している場合は,[処理中]ダイアログボックスの[×](閉じる)ボタンをクリックし,IM構成管理・ビューアーを強制終了してください。

停止していない場合は,IM構成管理が処理中のため,処理が完了するまで待ってください。

(46) IM構成管理・ビューアーで,[IM構成]ページのツリー表示領域がグレー表示される場合の対処方法

IM構成管理・ビューアーで,[IM構成の取得]を実行した場合にツリー表示領域がグレー表示される。

要因

次の要因が考えられます。

  • マネージャーホストでjbsrt_delコマンドが実行され,JP1/Baseで保持している構成定義情報が存在しない。

対処

IM構成管理・ビューアーで,[エージェント構成の反映]を実行してください。

IM構成管理・ビューアーで,ログインまたは[IM構成の検証]を実行した場合にツリー表示領域がグレー表示される。

要因

IM構成管理DBが保持する構成定義情報と,JP1/Baseで保持している構成定義情報が不一致となっています。次の要因が考えられます。

  • jcfimportコマンドでインポートした直後でエージェント構成が反映されていない。

  • マネージャーホストでjbsrt_delコマンドが実行され,JP1/Baseで保持している構成定義情報が存在しない。

  • jbsrt_distribコマンドが実行され,JP1/Baseで保持している構成定義情報が変更されている。

  • エージェント構成が反映されていない。

  • 拠点マネージャーで拠点ごとに管理する場合に,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「3.2.4(3) システムの階層構成をIM構成管理が管理するシステムに反映する」の手順が実行されていない。

対処

要因に従って対処してください。

  • エージェント構成が反映されていない場合はIM構成管理・ビューアーで,[エージェント構成の反映]を実行してください。

  • IM構成管理・ビューアーで,[IM構成の取得]を実行してください。実行した結果,意図した構成になっていない場合には,[エージェント構成の反映]を実行してください。

(47) IM構成管理のリモート監視ログファイルトラップで同じJP1イベントが重複して受信される場合の対処方法

要因
  • ログ収集処理中にログが出力された場合,同一のログが2回トラップされる場合があります。

対処
  • 対処の必要はありません。重複したJP1イベントは無視してください。

(48) IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップのプロファイルの起動に失敗した場合の対処方法

「KNAN26039-E 起動対象のリモートログファイルトラップの開始に失敗しました。(監視対象ホスト名: 監視対象ホスト名,監視名: 監視名,詳細情報: 詳細メッセージ)」メッセージが出力され,プロファイルの起動に失敗する。

マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager メッセージ」の「2.13 IM構成管理に関するメッセージ(KNAN22000〜KNAN26999)」の「KNAN26039-E」の対処を参照してください。

それでも解決できない場合は次の対処方法を確認してください。

詳細情報の種類によって対処方法が異なります。

監視対象ホストに接続できません。
要因
  • 監視対象ホストに接続できていません。

対処
監視対象のログファイルにアクセスできません。
要因
  • ログファイルのパスが正しく指定されていません。

対処

(49) IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップを始める前の注意事項

注意点
  • ログファイルのファイルタイプが合っているか確認してください。

  • ログファイルサイズが大き過ぎないか確認してください。

  • ログファイルのヘッダーサイズが大き過ぎないか確認してください。

  • JP1/Base LogTrapサービスが停止していないか確認してください。

(50) リモート監視の監視対象ログファイル名が誤っている場合の対処方法

次の項目が正しく設定できているか確認してください。

マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 画面リファレンス」の「5.9.2 [設定ファイル]ページ」の「表5-31 設定ファイルに追加して表示される項目(ログファイルトラップ情報を選択した場合)」の項目

間違いやすい例を次に示します。

(51) リモート監視の監視対象ホストと接続できない場合の対処方法

次の項目が正しく設定できているか確認してください。

JP1/IM - ManagerホストがWindowsの場合

マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の次に示す個所を参照してください。

  • 「1.17.1 WMIの設定(Windowsの場合)」

  • 「1.17.2 NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)の設定(Windowsの場合)」

  • 「1.17.3 SSHの設定(Windowsの場合)」

JP1/IM - ManagerホストがUNIXの場合

マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「2.16.1 SSHの設定(UNIXの場合)」

次の項目を確認してください。

(52) IM構成管理でホスト情報の収集に失敗した場合の対処方法

メッセージの種類によって対処方法が異なります。

KNAN22017-E ホスト(ホスト名)と通信できなかったため,ホスト情報の収集に失敗しました」メッセージが出力され,ホスト情報の収集に失敗する。
要因

次の要因が考えられます。

  • 収集先ホスト名が異なります。

  • 収集先ホストの名前解決ができていません。

  • 収集先ホストが起動されていません。

  • 収集先ホストのJP1/Baseが起動されていません。

  • 収集先ホストとの通信で障害が発生しています。

  • 収集先ホストのJP1/Baseのバージョンが07-00より古いです。

対処

要因に従って対処してください。

  • JP1/IM - Managerのホストで次のコマンドを実行し,IM構成管理に登録したホストの名前解決ができるか,およびIM構成管理に登録したホストに通信できるか確認してください。なお,IPv6環境で運用する場合,IPv6アドレスがプライマリーIPアドレスとなっているか(次のコマンドの結果の一つとして表示される「Resolved Host List」に,最初に表示されているか),IPv6アドレスで通信できるか確認してください。

    jp1ping IM構成管理に登録したホスト名

    JP1/IM - Managerのホストで次のコマンドを実行し,IM構成管理に登録したホストに対して,指定したポート番号で通信できるか確認してください。

    telnet エージェントホスト名またはIPアドレス 20306

    なお,IPv6環境で運用する場合,telnetのコマンドの接続先にIPv6アドレスを指定してください。ホスト情報を収集するときに使用するポート番号は,デフォルトの場合,20306/tcpです。接続できない場合は,接続できないことを表すメッセージが表示されます。接続できた場合は,黒い画面が表示されます。

    Windows Server 2008 R2以降のWindowsホストの場合,Telnetクライアントは既定ではインストールされていません。TelnetクライアントはWindowsの機能の追加と削除からインストールできます。

  • 収集先ホストのJP1/Baseのバージョンが07-00以降であるか確認してください。IPv6環境で運用する場合,収集先ホストのJP1/Baseがバージョン10以降か確認してください。

  • 次のコマンドで収集先ホストのJP1/Baseが起動しているか確認してください。

    jbs_spmd_status(論理ホストの場合:jbs_spmd_status -h 論理ホスト名)

    jevstat(論理ホストの場合:jevstat 論理ホスト名)

  • 収集先ホストで次のコマンドを実行し,JP1/IM - Managerのホストの名前解決ができるか,およびJP1/IM - Managerのホストに通信できるか確認してください。なお,IPv6環境で運用する場合,IPv6アドレスがプライマリーIPアドレスとなっているか(次のコマンドの結果の一つとして表示される「Resolved Host List」に,最初に表示されているか),IPv6アドレスで通信できるか確認してください。

    jp1ping JP1/IM - Managerのホスト名

  • IPv6環境で運用する場合,JP1/IM - Managerのホストで通信方式がANYバインドアドレスを指定しているときは,バインドするIPアドレスのバージョンの設定が正しいか,次の手順で確認してください。

    1.jbsgetcnfコマンドを実行する。

     jbsgetcnf > config.txt

    2.config.txtをテキストエディターで開く。

    3.[JP1_DEFAULT\JP1BASE\JP1_ANY_BIND]の値が「ALL」になっているかを確認する。

  • IPv6環境で運用する場合,収集先ホストで通信方式がANYバインドアドレスを指定しているときは,バインドするIPアドレスのバージョンの設定が正しいか,次の手順で確認してください。

    1.jbsgetcnfコマンドを実行する。

     jbsgetcnf > config.txt

    2.config.txtをテキストエディターで開く。

    3.[JP1_DEFAULT\JP1BASE\JP1_ANY_BIND]の値が「ALL」または「IPv6」になっているかを確認する。

  • 収集先ホストのショート名とFQDNから解決されるIPアドレスが同一であることを確認してください。

次のメッセージが出力され,ホスト情報の収集に失敗する。
  • KNAN21400-W ホスト(ホスト名)のホスト情報の収集に一部成功しました

    JP1/Baseからのホスト情報の収集に成功しました

    リモートによるホスト情報の収集に失敗しました

    詳細情報: 詳細情報

  • KNAN21402-E ホスト(ホスト名)のホスト情報の収集に失敗しました

    JP1/Baseからホスト情報収集に失敗しました

    詳細情報: 詳細情報 

    リモートによるホスト情報の収集に失敗しました

    詳細情報: 詳細情報

  • KNAN21403-E ホスト(ホスト名)のリモートによるホスト情報の収集に失敗しました

    詳細情報: 詳細情報

要因

リモートによるホスト情報の収集に失敗した場合,次の要因が考えられます。

  • リモート通信設定が設定されていません。

  • 監視対象ホストと接続できません。

  • ログファイルの収集がタイムアウトしました。

  • 認証に失敗しました。

  • 秘密鍵が存在しません。

  • リモート監視プロセスの作成に失敗しました。

対処

要因に従って対処してください。

  • 監視対象ホストのリモート通信を設定してから再実行してください。

  • リモート監視対象との接続を確認してください。確認方法については,「11.5.1(51) リモート監視の監視対象ホストと接続できない場合の対処方法」を参照してください。

  • 次の項目を確認してください。

    監視対象ホスト名のホストのOSがWindowsの場合

    ・監視対象ホスト名のホストに通信できるか

    ・監視対象ホストにログインするユーザーのパスワードの有効期限が切れていないか

    ・監視対象ホスト名のリモート通信種別が正しく設定されているか

    ・WMIサービスが起動しているか

    確認して異常がない場合は,WMI接続が正常に設定できているか確認してください。

    監視対象ホスト名のホストのOSがUNIXの場合

    ・監視対象ホスト名のホストに通信できるか

    ・監視対象ホスト名のリモート通信種別が正しく設定されているか

    ・監視対象ホスト名のホストでSSHサーバが起動しているか

    確認して異常がない場合は,SSH接続が正常に設定できているか確認してください。

  • 次の項目を確認してください。

    監視対象ホスト名のホストのOSがWindowsの場合

    ・[システム共通設定]画面または[リモート監視設定]画面のユーザー名,パスワード,およびドメイン名が正しく設定されているか

    ・監視対象ホスト名のホストでDCOMが正しく設定されているか

    ・JP1/IM - ManagerのホストでDCOMが正しく設定されているか

    確認して異常がない場合は,WMI接続が正常に設定できているか確認してください。

    監視対象ホスト名のホストのOSがUNIXの場合

    ・SSH認証の設定が正しいか

    確認して異常がない場合は,SSH接続が正常に設定できているか確認してください。

  • 秘密鍵があるか確認してください。

  • [システム共通設定]画面の[IMホストアカウント]ページの設定を確認してください。

(53) IM構成管理に登録するホスト名と発生元ホスト名が異なってしまう場合の対処方法

対処

バージョンによって対処をしてください。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「13.3.11(2)(b) JP1イベントの属性を変更する(JP1/IM - Managerの設定)」を参照してください。

  • JP1/IM - Managerを新規インストールまたは上書きインストールした場合,次の手順を実行してください。

  1. 共通定義設定用ファイル(JP1イベントの属性変更)の内容を確認する。

  2. jbssetcnfコマンドを実行する。

  3. JP1/IM - Managerを再起動する。

  • JP1/IM - Managerのバージョンが10-00より前の場合,IM構成管理にショートネームとFQDN形式の両方のホスト名を登録してください。

(54) 監視対象ホスト名と発生元ホスト名が異なっていてフィルターが正常に動作しない場合の対処方法

対処

対処方法については,「11.5.1(53) IM構成管理に登録するホスト名と発生元ホスト名が異なってしまう場合の対処方法」を参照してください。

(55) WindowsでOS起動後またはネットワーク設定変更後,JP1/IM - Managerが起動しない,または,JP1/IM - Viewの操作ができなくなった場合の対処方法

要因

次の要因が考えられます。

  • OS起動後,ネットワークが使用できる前に,JP1/IM - Managerの起動処理が開始されました。

    OS起動後,ネットワークが使用できるまでの時間は環境に依存します。チーミングを設定している環境では,ネットワークが使用できるまでに(2〜3分程度)時間が掛かる現象が確認されています。チーミングを設定している環境では,JP1/Baseの起動管理機能でJP1/IM - Managerが自動的に起動されるなど,ネットワークが使用できるようになる前に,JP1/IM - Managerの起動処理が開始されることがあります。

  • JP1/IM - Managerの起動中にネットワークの設定(チーミングの設定など)を変更しました。

対処

物理ホスト,すべての論理ホストのJP1/IM - Manager,JP1/IM - View,JP1/Base,およびJP1/Baseが前提のプログラムを終了します。「jp1ping 自ホスト名」を実行し,想定するIPアドレスで自ホスト名が解決できることを確認してから,JP1/Base,JP1/IM - Manager,JP1/IM - View,およびJP1/Baseが前提のプログラムを起動してください。

また,それぞれの回避方法を次に示します。

  • OS起動後,ネットワークが使用できるようになる前に,JP1/IM - Managerの起動処理が開始された場合

    OS起動時にJP1/IM - Managerを自動的に起動する場合,JP1/Baseの起動管理機能を使用してください。その場合は,JP1/IM - Managerのサービスが起動するタイミングを遅らせる設定にすることで,ネットワークが使用できるようになってからJP1/IM - Managerを起動するようにしてください。設定の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のサービスが起動するタイミングを設定する説明に関する章を参照してください。

  • JP1/IM - Managerの起動中にネットワークの設定(チーミングの設定など)を変更した場合

    ネットワークの設定(チーミングの設定など)を変更する場合は,物理ホスト,およびすべての論理ホストのJP1/IM - Manager,JP1/IM - View,JP1/Base,およびJP1/Baseが前提のプログラムを終了してください。また,接続中のJP1/IM - View がある場合は,ログアウトしてください。

(56) JP1/SES形式のイベントを受信して文字化けが発生した場合の対処方法

要因

JP1/SES形式のイベント(バージョンが古いJP1製品が出力したイベント,またはJP1/Open Job EntryなどJP1イベント出力に対応していない製品が出力したイベント)は,文字コード情報を保持しません。

JP1/IM - Managerは,JP1/IM - Managerが動作する文字コードでJP1/SES形式のイベントを解釈します。そのため,JP1/SES形式のイベントの文字コードとJP1/IM - Managerが動作する文字コードが異なる場合,JP1/SES形式のイベントが文字化けして表示されたり,異なる文字として扱われたりします。

対処

次のどちらかの方法で対処してください。

  • JP1/SES形式のイベントの文字コードとJP1/IM - Managerが動作している文字コードを統一してください。

  • JP1/SES形式のイベントと同じ文字コードで動作するJP1/Baseでローカルアクションを使用して,JP1/SES形式のイベント受信時にJP1イベントを発行し,JP1/IM - Manager側のホストでJP1イベントを受信するようにしてください。ローカルアクションの詳細は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のローカルアクションの説明に関する章を参照してください。

(57) JP1/IM - Managerのメール通知機能でメールが送信先に届かない場合の対処方法

[図データ]

jimmailコマンドは正常終了したが,メールが送信先に届かない場合
要因1

メールの送信先アドレスが誤っています。

対処1

メールの送信先アドレスが誤っているおそれがあるため,jimmailコマンドの-toオプション,またはメール環境定義ファイルのDefaultToの送信先メールアドレスが正しいか確認してください。

jimmailコマンドの-toオプションと,メール環境定義ファイルのDefaultToの両方に送信先メールアドレスが指定されている場合,jimmailコマンドの-toオプションに指定した送信先メールアドレスが優先されます。

要因2

メールサーバ(SMTP)とメールサーバ(SMTP/POP3)間でエラーが発生し,メールの転送に失敗しています。

対処2

次の項目を確認して,再度jimmailコマンドを実行してください。

  • メールサーバ(SMTP/POP3)が起動しているか。

  • メールサーバ(SMTP)のログを見て,エラーが発生していないか。

  • ファイアウォールで使用するポート番号の通過が可能か。

  • メールサーバのホスト名解決が可能か。

要因3

メールサーバ(SMTP/POP3)とメールクライアント間でメールの受信に失敗しました。

対処3

メールサーバとメールクライアントの通信のため,JP1/IM - Managerではエラーを確認できません。

メールサーバとメールクライアントのメッセージ,およびログを確認してください。

また,メールクライアントの設定(POP3サーバ名,POP3アカウント名,パスワード,ポート番号)が正しいか確認してください。

jimmailコマンドが異常終了した場合
要因

メールサーバ(SMTP)に接続できません。

対処

エラー内容によって,jimmailコマンドがエラーメッセージを出力します。出力されたメッセージの対処,および次の項目を確認して,再度jimmailコマンドを実行してください。

メッセージの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager メッセージ」の「2. メッセージ一覧」を参照してください。

  • メールサーバ(SMTP)が起動しているか。

  • メールサーバ(SMTP)のログを見て,エラーが発生していないか。

  • ファイアウォールで使用するポート番号の通過が可能か。

  • メールサーバ(SMTP)のホスト名解決が可能か。

  • メール環境定義ファイルの認証アカウントおよびパスワードが正しいか。

(58) 通信暗号化機能が有効のJP1/IM - Managerで,エラーが表示される場合の対処方法

メッセージの種類によって対処方法が異なります。

JP1/IM - Managerが起動しない場合
  • KAVB8817-E JP1/IM - Managerの通信暗号化機能のパラメーターで指定したファイルが読み込めません。(パラメーター名:パラメーター名, パラメーター値:パラメーター値)」メッセージが出力される。

  • KAVB8818-E JP1/IM - Managerの通信暗号化機能のパラメーターで指定した秘密鍵が読み込めません。(秘密鍵パラメーター名:パラメーター名, 秘密鍵パラメーター値:パラメーター値, サーバ証明書パラメーター名:パラメーター名, サーバ証明書パラメーター値:パラメーター値)」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • JP1/IM - Managerの通信暗号化機能のパラメーターで指定したファイルが読み込めません。

  • JP1/IM - Managerの通信暗号化機能のパラメーターで指定した秘密鍵が読み込めない,またはサーバ証明書と対になっていません。

対処

要因に従って対処してください。

  • サーバ証明書と秘密鍵が対になっていることを確認してください。対になっていない場合は,対になっているサーバ証明書と秘密鍵を配置してください。

  • 秘密鍵のファイルのフォーマットに問題ないことを確認してください。

  • 秘密鍵にパスフレーズが設定されている場合は,パスフレーズを解除してください。

  • 次のOSのログを確認し,ファイルディスクリプタなどのOSのリソース不足がほかに発生していないかを確認してください。

    ・Windowsの場合:Windowsイベントログ

    ・UNIXの場合:シスログ(syslog)

jcochfilterコマンド,jcochstatコマンドが実行時に失敗する場合
  • KAVB1956-E コマンド(コマンド名)の通信暗号化機能の初期化処理でエラーが発生しました。(要因:要因, ディレクトリ名:ディレクトリ名)」メッセージが出力される。

  • KAVB1957-E コマンド(コマンド名)の通信暗号化機能で暗号化通信に失敗しました。(接続先ホスト名:接続先ホスト名, 要因:要因)」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • ルート証明書ファイルが見つかりません。

  • ルート証明書ファイルが読み込めません。

  • サーバ証明書のCNまたはSANと接続先のホスト名が異なります。

  • 通信エラーが発生しました。

  • システムエラーが発生しました。

対処

要因に従って対処してください。

  • ルート証明書がある場合は,ルート証明書に読み込み権限があるか確認してください。読み込み権限がない場合は,ルート証明書に読み込み権限を設定してください。

  • ルート証明書がない場合はルート証明書を配置してください。

  • ルート証明書のファイルに問題がないことを確認してください。

  • 次のOSのログを確認し,ファイルディスクリプタなどのOSのリソース不足がほかに発生していないかを確認してください。

    ・Windowsの場合:Windowsイベントログ

    ・UNIXの場合:シスログ(syslog)

  • 接続先のマネージャーホストのサーバ証明書のCNまたはSANと,jcochstatコマンドの-hオプションで指定したマネージャーホスト名が同じであることを確認して,コマンドを再実行してください。

  • 次の確認をしてからコマンドを再実行してください。

    jcochstatコマンドの場合は-hオプションで指定したマネージャーホストのサーバ証明書に対応するルート証明書が,コマンドを実行したホストに配置されているか確認してください。配置されていない場合は,配置してください。

    jcochstatコマンドの場合は-hオプションで指定したマネージャーホストの通信暗号化機能が有効であることを確認してください。有効でない場合は,有効にしてください。

    jcochstatコマンドの場合は-hオプションで指定したマネージャーホストのサーバ証明書が有効期間内かどうか確認してください。有効期間外の場合は,サーバ証明書を更新してください。

    ・JP1/IM - Manager起動後に通信暗号化機能の設定を変更した可能性があります。JP1/BaseおよびJP1/IM - Managerを再起動し,通信暗号化機能の設定を反映してください。

  • 「システムエラーが発生しました。」の場合は,資料採取ツールで資料を採取し,システム管理者に連絡してください。

jcochfilterコマンド,jcochstatコマンドの実行時に警告メッセージが出力される場合

KAVB1972-W コマンド(コマンド名)の通信暗号化機能で使用するルート証明書が有効期間外です。(ファイル名:ファイル名)

要因

次の要因が考えられます。

  • 通信暗号化機能で使用するルート証明書が有効期間外です。

対処

要因に従って対処してください。

  • ルート証明書が有効期間外の状態で運用することに問題があるか確認してください。問題がある場合は,システム管理者に連絡し,ルート証明書を更新してください。

コマンド(jcschstatjcsdbexportjcsdbimport)実行時に失敗する場合
  • KAVB7602-E メモリ不足のためコマンドの実行を中断します」メッセージが出力される。

  • KAVB7810-E コマンド(コマンド名)の通信暗号化機能の初期化処理でエラーが発生しました。(要因:要因)」メッセージが出力される。

  • KAVB7818-E コマンド(コマンド名)に必要なライブラリがありません。」メッセージが出力される。

  • KAVB7812-E コマンド(コマンド名)の通信暗号化機能で暗号化通信に失敗しました。(接続先ホスト名:接続先ホスト名, 要因:要因)」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • コマンドの実行に必要なメモリーが不足しています。

  • コマンドに必要なライブラリがありません。

  • 通信エラーが発生しました。

  • システムエラーが発生しました。

対処

JP1/IM - Manager起動後に通信暗号化機能の設定を変更した可能性があります。JP1/BaseおよびJP1/IM - Managerを再起動し,通信暗号化機能の設定を反映してから,コマンドを再実行してください。解決されない場合は,資料採取ツールで資料を採取し,システム管理者に連絡してください。

次のコマンド実行時に失敗する場合

jcfvirtualchstatjcfexportjcfimportjcfaleltdefjcfaleltreloadjcfaleltstartjcfaleltstatjcfaleltstopjcfallogdefjcfallogreloadjcfallogstartjcfallogstatjcfallogstop

  • KNAN24155-E コマンド(コマンド名)の通信暗号化機能で暗号化通信に失敗しました。(接続先ホスト名:接続先ホスト名, 要因:要因)」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • 通信エラーが発生しました。

  • システムエラーが発生しました。

対処

要因に従って対処してください。

  • JP1/IM - Manager起動後に通信暗号化機能の設定を変更した可能性があります。JP1/BaseおよびJP1/IM - Managerを再起動し,通信暗号化機能の設定を反映してから,コマンドを再実行してください。解決されない場合は,資料採取ツールで資料を採取し,システム管理者に連絡してください。

IM構成同期実行時に失敗する場合
  • KNAN29095-E IM構成管理サービスの通信暗号化機能の初期化処理でエラーが発生しました。 (要因:要因, ファイル名:ファイル名)」メッセージが出力される。

  • KNAN29098-E IM構成管理サービスの通信暗号化機能で暗号化通信に失敗しました。(接続先ホスト名:接続先ホスト名, 要因:要因)」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • ルート証明書ファイルが見つかりません。

  • ルート証明書ファイルが読み込めません。

  • サーバ証明書のCNまたはSANと接続先のホスト名が異なります。

  • 通信エラーが発生しました。

  • システムエラーが発生しました。

対処

要因に従って対処してください。

  • ルート証明書に読み込み権限があるか確認してください。読み込み権限がない場合は,ルート証明書に読み込み権限を設定してください。

  • ルート証明書がない場合はルート証明書を配置してください。

  • ルート証明書のファイルに問題がないことを確認してください。

  • 次のOSのログを確認し,ファイルディスクリプタなどのOSのリソース不足がほかに発生していないかを確認してください。

    ・Windowsの場合:Windowsイベントログ

    ・UNIXの場合:シスログ(syslog)

  • 接続先のマネージャーホストのサーバ証明書のCNまたはSANと,接続先ホスト名が同じであることを確認し,再実行してください。

  • 統合トレースログに「一部のルート証明書の読み込みに失敗しました」が出力されているか確認してください。出力されている場合は,メッセージの対処方法に従って対処してください。

  • 接続先ホストのサーバ証明書に対応するルート証明書がマネージャーホストに配置されているか確認してください。配置されていない場合は,配置してください。

  • 接続先ホストのサーバ証明書が有効期間内かどうか確認してください。有効期間外の場合は,サーバ証明書を更新してください。

  • 要因が「システムエラーが発生しました。」の場合は,資料採取ツールで資料を採取し,システム管理者に連絡してください。

IM構成同期実行時に警告メッセージが出力される場合
  • KNAN29097-W IM構成管理サービスの通信暗号化機能で使用するルート証明書が有効期間外です。(ファイル名:ファイル名)」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • 通信暗号化機能で使用するルート証明書が有効期間外です。

対処

要因に従って対処してください。

  • ルート証明書が有効期間外の状態で運用することに問題があるか確認してください。問題がある場合は,システム管理者に連絡し,ルート証明書を更新してください。

(59) 通信暗号化機能が有効のJP1/IM - Viewで,エラーが表示される場合の対処方法

メッセージの種類によって対処方法が異なります。

ログインできない場合
  • KAVB1958-E JP1/IM - Viewの通信暗号化機能の初期化処理でエラーが発生しました。(要因:要因, ディレクトリ名:ディレクトリ名)」メッセージが出力される。

  • KAVB6601-E JP1/IM - Viewの通信暗号化機能の初期化処理でエラーが発生しました。(要因:要因, ディレクトリ名:ディレクトリ)」メッセージが出力される。

  • KNAN20121-E IM構成管理・ビューアーの通信暗号化機能の初期化処理でエラーが発生しました。(要因:要因, ディレクトリ名:ディレクトリ名)」メッセージが出力される。

  • KNAN20141-E 拠点マネージャーのIM構成管理・ビューアーの通信暗号化機能の初期化処理でエラーが発生しました。(要因:要因, ディレクトリ名:ディレクトリ名)」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • ルート証明書ファイルが1個も見つかりません。

  • すべてのルート証明書ファイルが読み込めません。

  • ルート証明書の配置先ディレクトリがありません。

対処

要因に従って対処してください。

  • 要因が「ルート証明書が1個も見つかりません。」の場合は,次の確認をしてから再ログインしてください。

    ルート証明書があるか確認してください。ルート証明書がある場合は読み込み権限があるか確認してください。読み込み権限がない場合は,ルート証明書に読み込み権限を設定してください。ルート証明書がない場合はルート証明書を配置してください。

  • 要因が「すべてのルート証明書が読み込めません。」の場合は,次の確認をしてから再ログインしてください。

    ・ルート証明書があるか確認してください。ルート証明書がある場合は読み込み権限があるか確認してください。読み込み権限がない場合は,ルート証明書に読み込み権限を設定してください。

    ・ルート証明書のファイルに問題がないことを確認してください。

    ・Windowsイベントログを確認し,ファイルディスクリプタなどのOSのリソース不足がほかに発生していないかを確認してください。

  • 要因が「ルート証明書の配置先ディレクトリがありません。」の場合は,ルート証明書の配置先ディレクトリを作成してルート証明書を配置してください。

マネージャーへの接続が失敗する場合
  • KAVB1959-E JP1/IM - Viewの通信暗号化機能で暗号化通信に失敗しました。(接続先ホスト名:接続先ホスト名, 要因:要因)」メッセージが出力される。

  • KAVB6602-E JP1/IM - Viewの通信暗号化機能で暗号化通信に失敗しました。(接続先ホスト名:接続先ホスト名, 要因:要因)」メッセージが出力される。

  • KNAN20122-E IM構成管理・ビューアーの通信暗号化機能で暗号化通信に失敗しました。(接続先ホスト名:接続先ホスト名, 要因:要因)」メッセージが出力される。

  • KNAN20142-E 拠点マネージャーのIM構成管理・ビューアーの通信暗号化機能で暗号化通信に失敗しました。(接続先ホスト名:接続先ホスト名, 要因:要因)」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • サーバ証明書のCNまたはSANと接続先のホスト名が異なります。

  • 通信エラーが発生しました。

  • システムエラーが発生しました。

対処

要因に従って対処してください。

  • 接続先のマネージャーホストのサーバ証明書のCN,またはSANとビューアーの接続先のホスト名が同じであることを確認し,再ログインしてください。

  • 接続先のマネージャーホストの通信暗号化機能が有効であることを確認してください。有効である場合は,非暗号化通信ホスト設定ファイルに接続先のマネージャーホスト名が記載されていないことを確認してください。

  • 統合トレースログに「一部のルート証明書の読み込みに失敗しました」が出力されているか確認してください。出力されている場合は,メッセージの対処方法に従って対処してください。

  • 接続先のマネージャーホストのサーバ証明書に対応するルート証明書がJP1/IM - Viewに配置されているか確認してください。配置されていない場合は配置してください。

  • 接続先のマネージャーホストのサーバ証明書が有効期間内かどうか確認してください。有効期間外の場合は,サーバ証明書を更新してください。

  • 要因が「システムエラーが発生しました。」の場合は,資料採取ツールで資料を採取し,システム管理者に連絡してください。

警告メッセージが出力される場合
  • KAVB1969-W JP1/IM - Viewの通信暗号化機能で使用する一部のルート証明書の読み込みに失敗しました。(ディレクトリ名:ディレクトリ名, ファイル名:ファイル名, ファイル名, …)」メッセージが出力される。

  • KAVB1971-W JP1/IM - Viewの通信暗号化機能で使用するルート証明書が有効期間外です。(ディレクトリ名:ディレクトリ名, ファイル名:ファイル名, ファイル名, …)」メッセージが出力される。

  • KAVB6603-W JP1/IM - Viewの通信暗号化機能で使用する一部のルート証明書の読み込みに失敗しました。(ディレクトリ名:ディレクトリ名, ファイル名:ファイル名)」メッセージが出力される。

  • KNAN20123-W IM構成管理・ビューアーの通信暗号化機能で使用する一部のルート証明書の読み込みに失敗しました。(ディレクトリ名:ディレクトリ名, ファイル名:ファイル名, ファイル名, …)」メッセージが出力される。

  • KNAN20124-W IM構成管理・ビューアーの通信暗号化機能で使用するルート証明書が有効期間外です。(ディレクトリ名:ディレクトリ名, ファイル名:ファイル名, ファイル名, …)」メッセージが出力される。

  • KNAN20143-W 拠点マネージャーのIM構成管理・ビューアーの通信暗号化機能で使用する一部のルート証明書の読み込みに失敗しました。(ディレクトリ名:ディレクトリ名, ファイル名:ファイル名, ファイル名, …)」メッセージが出力される。

  • KNAN20144-W 拠点マネージャーのIM構成管理・ビューアーの通信暗号化機能で使用するルート証明書が有効期間外です。(ディレクトリ名:ディレクトリ名, ファイル名:ファイル名, ファイル名, …)」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • JP1/IM - Viewの通信暗号化機能で使用する一部のルート証明書の読み込みに失敗しました。

  • JP1/IM - Viewの通信暗号化機能で使用するルート証明書が有効期間外です。

対処

要因に従って対処してください。

  • ルート証明書に読み込み権限があるか確認してください。読み込み権限がない場合は,ルート証明書に読み込み権限を設定してください。

  • Windowsイベントログを確認し,ファイルディスクリプタなどのOSのリソース不足が発生していないかを確認してください。

  • ルート証明書のファイルに問題がないことを確認してください。

  • ルート証明書を有効期間外の状態で運用することに問題があるか確認してください。問題がある場合は,ルート証明書を更新してください。

IM構成の同期でリモート監視構成の取得に失敗する場合

次のメッセージが出力された時の通信暗号化機能に関する要因と対処方法を示します。

  • KNAN21404-E IM構成の同期に失敗したホストがあります。マニュアルに従って対処を実行したあと,IM構成の同期を再度実行して下さい」メッセージが出力される。

要因

次の要因が考えられます。

  • 接続先のマネージャーにてルート証明書ファイルが見つかりません。

  • 接続先のマネージャーにてルート証明書ファイルが読み込めません。

  • 拠点マネージャーのサーバ証明書のCNまたはSANと拠点マネージャーのホスト名が異なります。

  • 拠点マネージャーのサーバ証明書が有効期間外です。

対処

要因に従って対処してください。

  • ルート証明書がない場合はルート証明書を配置して,JP1/Baseにルート証明書の配置場所を設定してください。

  • ルート証明書に読み込み権限があるか確認してください。読み込み権限がない場合は,ルート証明書に読み込み権限を設定してください。

  • ルート証明書のファイルに問題がないことを確認してください。

  • 次のOSのログを確認し,ファイルディスクリプタなどのOSのリソース不足がほかに発生していないかを確認してください。

    ・Windowsの場合:Windowsイベントログ

    ・UNIXの場合:シスログ(syslog)

  • 拠点マネージャーのサーバ証明書のCNまたはSANと,拠点マネージャーのホスト名が同じであることを確認してください。

  • 接続先マネージャーの統合トレースログに「一部のルート証明書の読み込みに失敗しました」が出力されているか確認してください。出力されている場合は,メッセージの対処方法に従って対処してください。

  • 拠点マネージャーのサーバ証明書に対応するルート証明書が接続先のマネージャーに配置されているか確認してください。配置されていない場合は,配置して,JP1/Baseにルート証明書の配置場所を設定してください。

  • 拠点マネージャーのサーバ証明書が有効期間内かどうか確認してください。有効期間外の場合は,サーバ証明書を更新してください。

(60) 拡張リカバリーに失敗した場合の対処手順

IMデータベースのログを確認し,KFPL15308-Eメッセージが出力されているかどうか確認してください。

IMデータベースのログは次の手順で確認してください。

<IMデータベースサービスのインストールディレクトリ>

セットアップ情報ファイルの項目「IMDBENVDIR」に指定したパス

n

物理ホストの場合「0」,論理ホストの場合,クラスタセットアップ情報ファイルでLOGICALHOSTNUMBERに指定した値

IMデータベースのログにKFPL15308-Eメッセージが出力されている場合,バックアップファイル取得時のテーブルスキーマと,IMデータベースサービスのテーブルスキーマを同一にする必要があります。

jimdbupdateコマンドを実行して,IMデータベースをアップデートする必要があるか確認し,次の手順でリカバリーしてください。

IMデータベースが最新であることを示すKNAN11201-Iが表示された場合:
  1. 統合監視DBをアンセットアップする。

  2. Windowsの場合,OSを再起動する。

  3. -v」オプションを指定して,jcodbsetupコマンドを実行する。

  4. 拡張リカバリーに失敗したバックアップファイルと「-m EXPAND」オプションを指定して,jimdbrecoveryコマンドを実行する。

  5. データベースのテーブルスキーマをアップデートする。

    -i」オプションを指定して,jimdbupdateコマンドを実行します。

IMデータベースが最新であることを示すKNAN11201-Iが表示されなかった場合:
  1. データベースのテーブルスキーマをアップデートする。

    -i」オプションを指定して,jimdbupdateコマンドを実行します。

  2. 拡張リカバリーに失敗したバックアップファイルと「-m EXPAND」オプションを指定して,jimdbrecoveryコマンドを実行する。

KFPL15308-Eメッセージが出力されていない場合,次の内容を確認し,jimdbrecoveryコマンドを再実行してください。

(61) セントラルコンソール・ビューアーまたはセントラルスコープ・ビューアーのログがラップして現象発生時のログが採取できなかった場合のログの拡張手段

JP1/IM - Viewがインストールされているマシン上で,次の共通定義情報を任意のファイルに記述し,jbssetcnfコマンドで適用することで,セントラルコンソール・ビューアーまたはセントラルスコープ・ビューアーのプロセス別トレースログを拡張できます。

形式

[JP1_DEFAULT\JP1CONSOLEVIEW\LOG_CONTROL\VIEW]
"LOGFILENUM"=dword:16進数値
"LOGSIZE"=dword:16進数値
"JP1COVIEW_LOGNUM"= dword:16進数値
"JP1COVIEW_LOGSIZE"= dword:16進数値
"JP1COVIEW_APILOGNUM"= dword:16進数値
"JP1COVIEW_APILOGSIZE"= dword:16進数値
[JP1_DEFAULT\JP1CONSOLEVIEW]
"JP1COVIEW_LOGSIZE"=dword:16進数値
"JP1COVIEW_APILOGSIZE"=dword:16進数値

設定値は,同時接続するJP1/IM - Viewの台数に合わせて,各プロセス別トレースログの最大ディスク占有量(最大サイズ数×面数)がデフォルト値×同時接続台数となるように見積もってください。

このとき,追加したサイズ分のディスク空き容量が必要となります。

記述内容

次の値を記述します。

[JP1_DEFAULT\JP1CONSOLEVIEW\LOG_CONTROL\VIEW]

JP1/IM - Viewの環境設定のキー名称であり,固定です。

"LOGFILENUM"=dword:16進数値

プロセス別トレースログのうちVIEWn.logの面数を指定します。

1〜16の16進数で指定します。デフォルト値は「dword:00000003」(3面)です。

"LOGSIZE"=dword:16進数値

プロセス別トレースログのうちVIEWn.log(1ファイル)の最大サイズ値を指定します。

4,096〜2,147,483,647バイトの16進数で指定します。単位はバイトです。デフォルト値は「dword:00A00000」(10,485,760バイト(10MB))です。

"JP1COVIEW_LOGNUM"= dword:16進数値

プロセス別トレースログのうちjp1convn.logの面数を指定します。

2〜100の16進数で指定します。デフォルト値は「dword:00000008」(8面)です。

"JP1COVIEW_LOGSIZE"= dword:16進数値

プロセス別トレースログのうちjp1convn.log(1ファイル)の最大サイズ値を指定します。

4,096〜104,857,600バイトの16進数で指定します。単位はバイトです。デフォルト値は「dword:00500000」(5,242,880バイト(5MB))です。

"JP1COVIEW_APILOGNUM"= dword:16進数値

プロセス別トレースログのうちjp1convMn.logの面数を指定します。

2〜100の16進数で指定します。デフォルト値は「dword:0000003C」(60面)です。

"JP1COVIEW_APILOGSIZE"= dword:16進数値

プロセス別トレースログのうちjp1convMn.log(1ファイル)の最大サイズ値を指定します。

4,096〜104,857,600バイトの16進数で指定します。単位はバイトです。

デフォルト値は「dword:00500000」(5,242,880バイト(5MB))です。

[JP1_DEFAULT\JP1CONSOLEVIEW]

JP1/IM - Viewの環境設定のキー名称であり,固定です。

"JP1COVIEW_LOGSIZE"=dword:16進数値

プロセス別トレースログのうちjp1csov[_old].logの最大サイズ値を設定します。

512〜2,097,152KBの16進数で指定します。デフォルト値は「dword:00300000」(3,145,728バイト(3MB))です。

"JP1COVIEW_APILOGSIZE"=dword:16進数値

プロセス別トレースログのうちjp1csovM[_old].logの最大サイズ値を設定します。

512〜2,097,152KBの16進数で指定します。デフォルト値は「dword:00600000」(6,291,456バイト(6MB))です。

拡張手順

プロセス別トレースログの拡張手順を次に示します。

  1. リモートデスクトップ接続を含めて,ログの拡張を実施するホスト上で起動しているセントラルコンソール・ビューアー,セントラルスコープ・ビューアー,および監視ツリー編集ビューアーをすべて終了する。

  2. システムドライブ:\ProgramData\Hitachi\jp1\jp1_default\JP1CoView\log\mmap」フォルダ以下を確認し,VIEW.mmファイルがある場合は,手動でファイルを削除する。

  3. 共通定義情報を設定した任意のファイルをjbssetcnfコマンドで適用する。

    jbssetcnfコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

(62) IM構成管理・ビューアーのログがラップして現象発生時のログが採取できなかった場合のログの拡張手段

JP1/IM - Viewがインストールされているマシン上で,次のファイルを設定してJP1/IM - Viewを再起動すると,IM構成管理・ビューアーのプロセス別トレースログを拡張できます。

ファイル名

jcfview_reg.conf(IM構成管理・ビューアーのプロセス別ログ設定定義ファイル)

格納先ディレクトリ

Viewパス\conf\jcfview\

形式

"TRACELEVEL"=dword:00000028
"SHMTHRESHOLD"=dword:0000001E
"FILETHRESHOLD"=dword:00000000
"LOGFILENUM"=dword:16進数値
"LOGSIZE"=dword:16進数値

設定値は,同時接続するJP1/IM - Viewの台数に合わせて,各プロセス別トレースログの最大ディスク占有量(最大サイズ数×面数)がデフォルト値×同時接続台数となるように見積もってください。

このとき,追加したサイズ分のディスク空き容量が必要となります。

記述内容

次の値を記述します。

"TRACELEVEL"=dword:00000028

このパラメーターは固定です。変更しないでください。

"SHMTHRESHOLD"=dword:0000001E

このパラメーターは固定です。変更しないでください。

"FILETHRESHOLD"=dword:00000000

このパラメーターは固定です。変更しないでください。

"LOGFILENUM"=dword:16進数値

プロセス別トレースログのうちVIEWn.logの最大面数の値を設定します。

1〜64の16進数で指定します。デフォルト値は「dword:00000003」(3面)です。

"LOGSIZE"=dword:16進数値

プロセス別トレースログのうちVIEWn.logの最大サイズの値を設定します。

4,096〜16,777,216の16進数で指定します。デフォルト値は「dword:00A00000」(10,485,760バイト(10MB))です。

拡張手順
  • プロセス別トレースログの拡張手順を次に示します。

  1. リモートデスクトップ接続を含めて,ログの拡張を実施するホスト上で起動しているIM構成管理・ビューアーをすべて終了する。

  2. システムドライブ:\ProgramData\Hitachi\jp1\jp1_default\JP1CoView\log\jcfview\mmap」フォルダ以下を確認し,VIEW.mmファイルがある場合は,手動でファイルを削除する。

  3. IM構成管理・ビューアーのプロセス別ログ設定定義ファイル(jcfview_reg.conf)のログ拡張に必要なパラメーターの値を設定する。

(63) 自動アクションが実行されない場合の対処方法

要因

次の要因が考えられます。

  • 共通除外条件によって,取得したJP1イベントが自動アクションの実行対象外になっている。

  • 自動アクション定義が無効になっている。

  • 自動アクション定義のアクションを実行する条件が取得したJP1イベントに一致していない。

対処

要因に従って対処してください。

  • 拡張モードの共通除外条件を使用している場合,共通除外履歴ファイルを参照し,共通除外条件によってJP1イベントが自動アクションの実行対象外にされていないかを確認してください。JP1イベントが除外されている場合は,共通除外条件を見直してください。

  • 自動アクション定義が無効になっていないかを確認してください。

  • 自動アクション定義のアクションを実行する条件を見直してください。

(64) JP1/IM - Viewが起動しない場合の対処方法

JP1/IM - Viewでは起動時にJavaヒープ領域として連続したメモリー領域を確保します。上記領域を確保するには連続した領域が必要ですが,ご使用の環境のメモリーの状態により,Javaヒープ領域の確保に失敗し,JP1/IM - Viewが起動しない場合があります。

JP1/IM - Viewが起動を試みても[ログイン]画面が表示されない場合は,以下の対処を実施してください。

対処
  1. JP1/IM - Viewインストールフォルダ\conf\jcoview.confをワークフォルダにコピーし,バックアップを取得してください。

  2. JP1/IM - Viewインストールフォルダ\conf\jcoview.confをテキストエディターで開き,"-Xmx"オプションを現在設定されている値から100減算した値へ変更してください。

    変更前

    [JavaVM]

    Options=-Xms32m -Xmx768m -Dsun.java2d.noddraw=true

    変更後

    [JavaVM]

    Options=-Xms32m -Xmx668m -Dsun.java2d.noddraw=true

  3. JP1/IM - Viewを起動してください。

  4. JP1/IM - Viewが起動できた場合は,手順5.に進んでください。

    JP1/IM - Viewが起動できなかった場合は,手順2.により"-Xmx"オプションの指定値を更に100減算し,手順3.を実施してください。

    JP1/IM - Viewが起動できるまで,手順2.,3.を繰り返し実施してください。

  5. JP1/IM - Viewを終了してください。

  6. JP1/IM - Viewインストールフォルダ\conf\jcoview.confをテキストエディターで開き,"-Xmx"オプションに指定されている値に12加算した値を"-Xmx"オプションに指定してください。

  7. JP1/IM - Viewを起動してください。

  8. JP1/IM - Viewが起動できた場合は,手順5.〜6.により"-Xmx"オプションの指定値を更に12加算し,手順7.を実施してください。

    JP1/IM - Viewが起動できなくなるまで,手順5.〜7.を繰り返し実施してください。

    JP1/IM - Viewが起動できなかった場合は,前回起動できた"-Xmx"オプションの値に戻してください。

    前回起動できた"-Xmx"オプションの値が,ご使用の環境でJP1/IM - Viewが確保可能なJavaヒープ領域の最大値となります。

(65) IM構成管理でホスト情報の収集に成功したが,プロファイルの収集で失敗した場合の対処方法

KNAN22403-E プロファイル一覧の取得に失敗しました。(詳細情報: 通信エラーが発生しました)」のメッセージが出力される。

要因1

ファイアウォールによりプロファイル収集のための通信が遮断されています。

対処1

jp1bscomサービスが通信できる設定になっているかを確認し,jp1bscomサービスが通信できる設定をしてください。

詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のJP1/Baseのポート番号,ファイアウォールの通過方向についての記載を参照してください。

要因2

次に示す運用の場合に,エージェントホストからマネージャーホストへの通信(張り返し通信)に失敗します。

  • ネットワークを分離した環境で,JP1/BaseをIPバインド方式で運用する場合(physical_ipany.confまたはlogical_ipany.confを適用する場合)

  • マネージャーとエージェントのホスト間でアドレス変換(NAT)をする場合

対処2
IM構成管理での張り返し通信で名前解決をする方式に設定していない場合

名前解決をする方式に設定してください。

詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のIM構成管理での張り返し通信方式の設定についての記載を参照してください。

IM構成管理での張り返し通信で名前解決をする方式に設定している場合

エージェントホストでマネージャーホスト名の名前解決ができるか確認し,名前解決ができるように設定してください。また,エージェントホストで名前解決されたマネージャーホストのIPアドレスが,マネージャーホストのJP1/BaseがバインドしているIPアドレスに一致しているか確認し,一致するように設定してください。

詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のIM構成管理での張り返し通信方式の設定についての記載を参照してください。

(66) 連携したJP1/AJSの構成が統合オペレーション・ビューアーに表示されない場合の対処方法

JP1/IM - Manager(インテリジェント統合管理基盤)と連携したJP1/AJSの構成が統合オペレーション・ビューアーに表示されない場合は,次の対処を実施してください。

要因

アダプタコマンド設定ファイルのcmdpath属性に,存在しないファイルを指定している。

対処

アダプタコマンド設定ファイルのcmdpath属性の設定を見直してください。

cmdpath属性の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「4. ユーザー作成プラグイン」を参照してください。

(67) バージョン 12-00-05以前のJP1/IM - Managerが起動しない場合の対処方法

要因
Windows環境の場合

同一装置内のJP1/Baseのバージョンが12-00-31以降で,通信暗号化機能が有効になっています。

UNIX環境の場合

同一装置内のJP1/Baseのバージョンが12-00-31以降です。

対処

JP1/IM - Managerを12-00-31以降にバージョンアップしてください。

(68) バージョン 12-00-31以降のJP1/IM - Managerが起動しない場合の対処方法

要因

同一装置内のJP1/Baseのバージョンが12-00-02以前で,通信暗号化機能が有効になっています。

対処

同一装置内のJP1/Baseを12-00-31以降にバージョンアップしてください。

(69) jimdbupdateコマンドを実行するとKNAN11199-Eメッセージが出力される,またはjimdbupdateコマンド実行後にIMデータベースを起動できない場合の対処方法

jimdbupdateコマンドを実行すると「KNAN11199-E IMデータベースサービスのアップデートに失敗しました」メッセージが出力される,またはjimdbupdateコマンド実行後にIMデータベースを起動できない場合は,次の対処を実施してください。

要因

テキストエディターで次のファイルを開き,14行目の記載を確認してください。

Windowsの場合
  • 物理ホスト

    セットアップ情報ファイルのIMDBENVDIRの値\JM0\CONF\pdsys

  • 論理ホスト

    クラスタセットアップ情報ファイルのIMDBENVDIRの値\JM<n>\CONF\pdsysn:クラスタ情報セットアップファイルのLOGICALHOSTNUMBERの値

注※ <n>はクラスタ情報セットアップファイルのLOGICALHOSTNUMBERの値

UNIXの場合
  • 物理ホスト

    セットアップ情報ファイルのIMDBENVDIRの値/JM0/conf/pdsys

  • 論理ホスト

    クラスタセットアップ情報ファイルのIMDBENVDIRの値/JM<n>/conf/pdsys

注※ <n>はクラスタ情報セットアップファイルのLOGICALHOSTNUMBERの値

14行目の記載が「set pd_max_users = 96」である場合,次の要因が考えられます。

  • jimdbupdateコマンドが下記メッセージを出力し終了した後に,jimdbupdateコマンドを再実行した,またはIMデータベースを起動した。

    KNAN11034-E IMデータベースサービスの停止に失敗しました

    KNAN11199-E IMデータベースサービスのアップデートに失敗しました

  • マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」に記載のIMデータベースの更新手順と異なる手順を実施した。

対処
Windowsの場合

物理ホストで発生した場合,次の対処を実施してください。実施後のjimdbupdateコマンドの再実行は不要です。

  1. jimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止します。

    jimdbstop -f

    次のどれかのメッセージが出力されることを確認します。

    KNAN11186-I IMデータベースサービスの停止処理は正常に終了しました

    KNAN11183-I IMデータベースサービスは停止中です

    KNAN11046-E 「JP1/IM2-Manager DB Server」サービスが起動していません

  2. テキストエディターで次のファイルを開きます。

    セットアップ情報ファイルのIMDBENVDIRの値\JM0\CONF\pdsys

  3. 手順2で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 96

    (変更後)

    set pd_max_users = 32

  4. JP1/IM2-Manager DB Serverサービスを起動します。

  5. jimdbstatusコマンドを実行し,IMデータベースサービスが稼働中であることを確認します。

    jimdbstatus

    IMデータベースサービスが稼働中の場合,KNAN11182-Iメッセージが出力されます。

    KNAN11182-I IMデータベースサービスは稼動中です

    IMデータベースサービスが稼働中でない場合は,10秒ごと程度でjimdbstatusコマンドを実行し,稼働中になるまで待ちます。

  6. JP1/IM2-Manager DB Serverサービスを停止します。

  7. テキストエディターで,手順2で開いたファイルを再び開きます。

  8. 手順7で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 32

    (変更後)

    set pd_max_users = 96

  9. JP1/IM2-Manager DB Serverサービスを起動します。

  10. JP1/IM2-Managerサービスを起動します。

クラスタ環境で発生した場合,次の対処を実施してください。実施後のjimdbupdateコマンドの再実行は不要です。

  1. クラスタソフトで次のサービスをオフラインにし,実行系,待機系ともに次のサービスが停止した状態であることを確認します。起動している場合は停止します。

    ・論理ホストのJP1/IM2 - Managerサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager_論理ホスト名

    ・論理ホストのJP1/IM2 - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名

    ・論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Server_論理ホスト名

  2. 実行系ホストでOSのサービス画面から,次のサービスを起動します。

    論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Server_論理ホスト名

  3. 実行系ホストでjimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止します。

    jimdbstop -f -h 論理ホスト名

    次のどちらかのメッセージが出力されることを確認します。

    KNAN11186-I IMデータベースサービスの停止処理は正常に終了しました

    KNAN11183-I IMデータベースサービスは停止中です

  4. 実行系ホストで,テキストエディターで次のファイルを開きます。

    クラスタセットアップ情報ファイルのIMDBENVDIRの値\JM<n>\CONF\pdsys

    注※ <n>はクラスタ情報セットアップファイルのLOGICALHOSTNUMBERの値

  5. 手順4で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 96

    (変更後)

    set pd_max_users = 32

  6. 実行系ホストでOSのサービス画面から次のサービスを起動します。

    論理ホストのJP1/IM2 - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名

  7. 実行系ホストでjimdbstatusコマンドを実行し,IMデータベースサービスが稼働中であることを確認します。

    jimdbstatus -h 論理ホスト名

    IMデータベースサービスが稼働中の場合,KNAN11182-Iメッセージが出力されます。

    KNAN11182-I IMデータベースサービスは稼動中です

    IMデータベースサービスが稼働中でない場合は,10秒ごと程度でjimdbstatusコマンドを実行し,稼働中になるまで待ちます。

  8. 実行系ホストでjimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止します。

    jimdbstop -h 論理ホスト名

    KNAN11186-Iメッセージが出力されることを確認します。

    KNAN11186-I IMデータベースサービスの停止処理は正常に終了しました

  9. 実行系ホストでOSのサービス画面から次の順でサービスを停止します。

    ・論理ホストのJP1/IM2 - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名

    ・論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Server_論理ホスト名

  10. 実行系ホストで,手順4で開いたファイルをテキストエディターで再び開きます。

  11. 手順10で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 32

    (変更後)

    set pd_max_users = 96

  12. 実行系ホストに割り当てられた共有ディスクおよび論理IPアドレスを待機系ホストに引き継ぎ,論理ホストで共有ディスクおよび論理IPアドレスを使用できる状態にします。

  13. 待機系ホストでOSのサービス画面から次のサービスを起動します。

    論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Server_論理ホスト名

  14. 待機系ホストでjimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止します。

    jimdbstop -h 論理ホスト名

    次のどちらかのメッセージが出力されることを確認します。

    KNAN11186-I IMデータベースサービスの停止処理は正常に終了しました

    KNAN11183-I IMデータベースサービスは停止中です

  15. 待機系ホストでOSのサービス画面から次のサービスを起動します。

    論理ホストのJP1/IM2 - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名

    サービスの起動に成功した場合は,OSのサービス画面から次の順でサービスを停止した後,手順24以降を実施してください。

    ・論理ホストのJP1/IM2 - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名

    ・論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Server_論理ホスト名

    サービスの起動に失敗した場合は,手順16以降を実施してください。

  16. 待機系ホストで,テキストエディターで次のファイルを開きます。

    クラスタセットアップ情報ファイルのIMDBENVDIRの値\JM<n>\CONF\pdsys

    注※ <n>はクラスタ情報セットアップファイルのLOGICALHOSTNUMBERの値

  17. 手順16で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 96

    (変更後)

    set pd_max_users = 32

  18. 待機系ホストでOSのサービス画面から次のサービスを起動します。

    論理ホストのJP1/IM2 - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名

  19. 待機系ホストでjimdbstatusコマンドを実行し,IMデータベースサービスが稼働中であることを確認します。

    jimdbstatus -h 論理ホスト名

    IMデータベースサービスが稼働中の場合,KNAN11182-Iメッセージが出力されます。

    KNAN11182-I IMデータベースサービスは稼動中です

    IMデータベースサービスが稼働中でない場合は,10秒ごと程度でjimdbstatusコマンドを実行し,稼働中になるまで待ちます。

  20. 待機系ホストでjimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止します。

    jimdbstop -h 論理ホスト名

    KNAN11186-Iメッセージが出力されることを確認します。

    KNAN11186-I IMデータベースサービスの停止処理は正常に終了しました

  21. 待機系ホストでOSのサービス画面から次の順でサービスを停止します。

    ・論理ホストのJP1/IM2 - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名

    ・論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Server_論理ホスト名

  22. 待機系ホストで,手順16で開いたファイルをテキストエディターで再び開きます。

  23. 手順22で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 32

    (変更後)

    set pd_max_users = 96

  24. 待機系ホストに割り当てられた共有ディスクおよび論理IPアドレスを待機系ホストに引き継ぎ,論理ホストで共有ディスクおよび論理IPアドレスを使用できる状態にします。

  25. 実行系ホストでクラスタソフトの操作で次のサービスをオンラインにし,次の順でサービスを起動します。

    ・論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Server_論理ホスト名

    ・論理ホストのJP1/IM - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名

    ・論理ホストのJP1/IM2 - Managerサービス(サービス表示名:JP1/IM2-Manager_論理ホスト名

UNIXの場合

物理ホストで発生した場合,次の対処を実施してください。実施後のjimdbupdateコマンドの再実行は不要です。

  1. jimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止します。

    jimdbstop -f

    次のどちらかのメッセージが出力されることを確認します。

    KNAN11186-I IMデータベースサービスの停止処理は正常に終了しました

    KNAN11183-I IMデータベースサービスは停止中です

  2. テキストエディターで次のファイルを開きます。

    セットアップ情報ファイルのIMDBENVDIRの値/JM0/conf/pdsys

  3. 手順2で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 96

    (変更後)

    set pd_max_users = 32

  4. /opt/jp1imm/bin/imdbにあるjimdbstartコマンドを実行し,IMデータベースを起動します。

    jimdbstart

  5. jimdbstatusコマンドを実行し,IMデータベースサービスが稼働中であることを確認します。

    jimdbstatus

    IMデータベースサービスが稼働中の場合,KNAN11182-Iメッセージが出力されます。

    KNAN11182-I IMデータベースサービスは稼動中です

    IMデータベースサービスが稼働中でない場合は,10秒ごと程度でjimdbstatusコマンドを実行し,稼働中になるまで待ちます。

  6. jimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止します。

    jimdbstop

    KNAN11186-Iメッセージが出力されることを確認します。

    KNAN11186-I IMデータベースサービスの停止処理は正常に終了しました

  7. テキストエディターで,手順2で開いたファイルを再び開きます。

  8. 手順7で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 32

    (変更後)

    set pd_max_users = 96

  9. JP1/IM2 - Managerを起動します。

クラスタ環境で発生した場合,次の対処を実施してください。実施後のjimdbupdateコマンドの再実行は不要です。

  1. 実行系ホストで論理ホストのJP1/IM2 - Managerが停止した状態であることを確認します。起動している場合は停止します。

  2. 実行系ホストでjimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止します。

    jimdbstop -f -h 論理ホスト名

    次のどちらかのメッセージが出力されることを確認します。

    KNAN11186-I IMデータベースサービスの停止処理は正常に終了しました

    KNAN11183-I IMデータベースサービスは停止中です

  3. 実行系ホストで,テキストエディターで次のファイルを開きます。

    クラスタセットアップ情報ファイルのIMDBENVDIRの値/JM<n>/conf/pdsys

    注※ <n>はクラスタ情報セットアップファイルのLOGICALHOSTNUMBERの値

  4. 手順3で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 96

    (変更後)

    set pd_max_users = 32

  5. 実行系ホストで/opt/jp1imm/bin/imdbにあるjimdbstartコマンドを実行し,IMデータベースを起動します。

    jimdbstart -h 論理ホスト名

  6. 実行系ホストでjimdbstatusコマンドを実行し,IMデータベースサービスが稼働中であることを確認します。

    jimdbstatus -h 論理ホスト名

    IMデータベースサービスが稼働中の場合,KNAN11182-Iメッセージが出力されます。

    KNAN11182-I IMデータベースサービスは稼動中です

    IMデータベースサービスが稼働中でない場合は,10秒ごと程度でjimdbstatusコマンドを実行し,稼働中になるまで待ちます。

  7. 実行系ホストでjimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止します。

    jimdbstop -f -h 論理ホスト名

    KNAN11186-Iメッセージが出力されることを確認します。

    KNAN11186-I IMデータベースサービスの停止処理は正常に終了しました

  8. 実行系ホストで,手順3で開いたファイルをテキストエディターで再び開きます。

  9. 手順8で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 32

    (変更後)

    set pd_max_users = 96

  10. 実行系ホストに割り当てられた共有ディスクおよび論理IPアドレスを待機系ホストに引き継ぎ,論理ホストで共有ディスクおよび論理IPアドレスを使用できる状態にします。

  11. 待機系ホストでjimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止します。

    jimdbstop -f -h 論理ホスト名

    次のどちらかのメッセージが出力されることを確認します。

    KNAN11186-I IMデータベースサービスの停止処理は正常に終了しました

    KNAN11183-I IMデータベースサービスは停止中です

  12. 待機系ホストで/opt/jp1imm/bin/imdbにあるjimdbstartコマンドを実行します。

    jimdbstart -h 論理ホスト名

    ・次のメッセージが出力された場合は,手順11を再度実施しIMデータベースを停止した後,手順20以降を実行してください。

    KNAN11180-I IMデータベースサービスの起動処理は正常に終了しました

    ・次のメッセージが出力された場合は,手順13以降を実行してください。

    KNAN11035-E IMデータベースサービスの起動に失敗しました

  13. 待機系ホストで,テキストエディターで次のファイルを開きます。

    クラスタセットアップ情報ファイルのIMDBENVDIRの値/JM<n>/conf/pdsys

    注※ <n>はクラスタ情報セットアップファイルのLOGICALHOSTNUMBERの値

  14. 手順13で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 96

    (変更後)

    set pd_max_users = 32

  15. 待機系ホストで/opt/jp1imm/bin/imdbにあるjimdbstartコマンドを実行し,IMデータベースを起動します。

    jimdbstart -h 論理ホスト名

  16. 待機系ホストでjimdbstatusコマンドを実行し,IMデータベースサービスが稼働中であることを確認します。

    jimdbstatus -h 論理ホスト名

    IMデータベースサービスが稼働中の場合,KNAN11182-Iメッセージが出力されます。

    KNAN11182-I IMデータベースサービスは稼動中です

    IMデータベースサービスが稼働中でない場合は,10秒ごと程度でjimdbstatusコマンドを実行し,稼働中になるまで待ちます。

  17. 待機系ホストでjimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止します。

    jimdbstop -f -h 論理ホスト名

    KNAN11186-Iメッセージが出力されることを確認します。

    KNAN11186-I IMデータベースサービスの停止処理は正常に終了しました

  18. 待機系ホストで,手順13で開いたファイルをテキストエディターで再び開きます。

  19. 手順18で開いたファイルの14行目(set pd_max_users)の値を以下のように変更して,保存します。

    (変更前)

    set pd_max_users = 32

    (変更後)

    set pd_max_users = 96

  20. 待機系ホストに割り当てられた共有ディスクおよび論理IPアドレスを待機系ホストに引き継ぎ,論理ホストで共有ディスクおよび論理IPアドレスを使用できる状態にします。

  21. 実行系ホストでクラスタソフトから論理ホストのJP1/IM2 - Managerを起動します。

(70) ユーザー作成プラグインで__configurationGetメソッドが実行されない場合の対象方法

ユーザー作成プラグインで__configurationGetメソッドが実行されない場合は,アダプタコマンド設定ファイルの文字コードがASCIIで保存されているかどうか確認してください。

アダプタコマンド設定ファイルについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「7.3.2 アダプタコマンド設定ファイル」を参照してください。