Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド


7.1 クラスタ運用の概要(Windowsの場合)

JP1/IM - Managerは,クラスタシステムでの運用に対応しています。JP1/IM - Managerをクラスタ運用することによって,サーバ障害などが発生した場合でも実行系から待機系に処理を引き継いで,システム運用管理を継続できます。

なお,クラスタシステムとは,これまでJP1のマニュアルで「系切り替えシステム」と呼ばれていたものと同じです。

クラスタシステムでJP1/IM - Managerを運用する場合は,次のような構成で運用します。

図7‒1 クラスタシステムでのJP1/IMの構成例

[図データ]

ここでは,JP1/IM - Managerのクラスタシステムでの運用について,クラスタシステムの概要からJP1/IM - Managerの機能について順に説明します。

JP1/IM - Managerをクラスタ運用する場合,JP1/IM - ManagerとJP1/Baseを同じ論理ホスト環境で実行する必要があります。

JP1/Baseのクラスタ運用については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のクラスタシステムで運用する場合の設定に関する説明を参照してください。

なお,この節では高可用性(HA:High Availability)の実現を目的としたクラスタシステムについて説明します。負荷分散などを目的としたクラスタシステムについては説明しません。

〈この節の構成〉