8.8 クラスタ運用時の注意事項(UNIXの場合)
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クラスタシステムで多重起動を行う場合,多重起動する論理ホストの数だけ,システムのリソースが必要となります。
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クラスタシステムでJP1/IM - Managerの設定を行う場合は,物理ホストで動作しているJP1/IM - Managerを必ず停止してください。物理ホストのJP1/IM - Managerを停止しないまま,クラスタシステムの設定を行った場合,論理ホストのサービスが正常に動作しなくなります。サーバを再起動して,回復してください。
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クラスタシステムで起動する場合,論理ホストで使用する認証サーバを必ず設定してからJP1/IM - Managerを起動してください。認証サーバの設定方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。また,JP1/IM - Managerを起動する際は,設定した認証サーバが起動していることを確認してから,JP1/IM - Managerを起動してください。
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論理ホストの認証サーバの設定およびユーザー登録を行う場合,必ず実行系のホストで操作をしてください。また,ユーザー登録を行う場合は,必ず論理ホストのサービスを起動してから行ってください。
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ログイン中に系切り替えで認証サーバが切り替わった場合,JP1/IM - Managerでは,通信障害が発生し,系切り替え後に回復します。
JP1/IM - Managerの動作に問題がある場合は,認証サーバをクラスタシステム以外の場所に設置しておくことで,回避できます。
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実行系の定義を退避するときにjbsgetcnfコマンドに指定する論理ホスト名には,論理ホストを定義したときに指定した名称と,大文字・小文字が同じになるように指定してください。
誤って異なる指定を行った場合は,論理ホストを削除してから再度設定を行ってください。
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IM構成管理を使用していない場合,クラスタシステムで構成定義情報を配布する場合は,構成定義ファイルを次の名称で作成してください。
共有ディレクトリ/jp1base/conf/route/jbs_route.conf
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JP1/IM - Managerの起動中に,クラスタソフトの機能などでホスト名を変更しないでください。
ホスト名を変更した場合は,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド」の「2.2.5 クラスタシステムで論理ホスト名を変更する場合の作業」を参照し,必要な作業を行ってください。
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クラスタシステムで論理ホストを作成する場合,またはバインド方式を変える場合は,物理ホストで動作しているJP1/IM-Managerのデーモンを必ず停止してください。物理ホストのデーモンを停止せずに,論理ホストの作成,またはバインド方式を変える設定を行った場合,論理ホストのデーモンが正常に動作しなくなります。この場合,サーバマシンのリブートを行って回復してください。
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物理ホストでJP1/IM - Managerを使用しない場合,必ず自動起動・停止スクリプトの設定をはずしておいてください。
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クラスタ運用の待機系ホストで"jbsrt_get -h 論理ホスト"を実行すると,共有ディレクトリがオフラインのため,「KAVB3113-I 定義情報が存在しませんでした」メッセージを出力します。この場合,実行系ホストで,"jbsrt_get -h 論理ホスト"を実行してください。
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クラスタソフトの対応状況および注意事項につきましては,以下のページをご参照ください。
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/jp1/products/environments/cluster/index.html