2.3.3 インストール直後に必要な設定(UNIXの場合)
JP1/Baseの環境変数にJP1/IM - Managerの動作する言語コードを設定してください。言語コードの設定は環境変数ファイルと共通定義の両方に設定してください。なお,11-00からJP1/IMの環境変数(jp1co_env.confファイル)は,なくなります。
それぞれの設定は,ローカルホスト内で統一して運用してください。また,JP1/SES形式イベントを監視するシステムでは,システム内の言語環境をJP1/SES形式のイベントの文字コードで統一してください。設定方法を次に示します。
(1) 環境変数ファイルの設定
/etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_env.confファイルをviなどで開き,先頭行の「LANG=」の後ろに,次の表に従って環境変数LANGの値を設定します。
OS |
言語種別 |
文字コード |
環境変数LANGの値※3 |
---|---|---|---|
Linux |
日本語 |
SJIS※1 |
ja_JP.SJISまたはja_JP.sjis |
UTF-8※2 |
ja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8 |
||
英語 |
C |
C |
|
中国語 |
GB18030 |
zh_CN.gb18030 |
- 注※1
-
SUSE Linuxの場合だけ有効です。
- 注※2
-
UTF-8コードでは,次に示す記号を二つの文字コードで表現します。
円記号(\):0x5Cまたは0xC2A5
チルダ(~):0x7Eまたは0xE280BE
これらの記号について,JP1/IM - Managerでは\:0x5C,~:0x7Eの文字コードを使用します。
- 注※3
-
記載されているLANGの値以外を指定しないでください。また,LANGの値は大文字・小文字を区別します。
この定義は,次にJP1/IM - Managerを起動したときから有効になります。
- 重要
-
言語種別を英語に設定した場合,JP1/IM - Managerの設定にマルチバイト文字を使用しないでください。使用した場合,ASCII文字で記述されたものとして扱われます。このため,JP1/IM - Managerの動作が不正になることがあります。
(2) JP1/Baseの言語環境設定の確認
-
/etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_env.confファイルの設定値を確認する。
jp1bs_env.confファイルの「LANG=」の後ろに設定されている値が,「2.3.3(1) 環境変数ファイルの設定」で設定した値と一致していることを確認してください。
jp1bs_env.confファイルについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
-
/etc/opt/jp1base/jbs_startファイルの設定値を確認する。
jbs_startファイルの「LANG=」の後ろに設定されている値が,「2.3.3(1) 環境変数ファイルの設定」で設定した値と一致していることを確認してください。
jbs_startファイルについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- メモ
-
文字コードを設定して運用を開始した後でも,この手順で文字コードの変更ができます。
JP1/Baseの言語環境設定については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」の言語種別の設定の説明を参照してください。
(3) 共通定義への言語環境設定
-
jp1bs_param.confファイルを編集する。
/etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_param.confファイルをテキストエディターで開き,「LANG=」の後ろに,次の表に従って共通定義への設定値を指定します。
表2‒2 jp1bs_param.confファイルのLANGに指定できる値 言語種別
コード
LANGの値
日本語
シフトJISコード
SJIS
EUCコード
EUCJIS
UTF-8コード
UTF-8
英語
C
中国語
GB18030
-
JP1/IM - Managerを停止する。
-
JP1/Baseを停止する。
-
次のコマンドを実行する。
/opt/jp1base/bin/jbssetcnf /etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_param.conf
セントラルスコープを使用している場合,稼働中にJP1/IM - Managerの環境変数を変更するときは,次の操作をしてください。
-
jcsdbexportコマンドで監視オブジェクトDBの保管情報をローカルファイルに出力する。
-
JP1/IM - Managerを停止する。
-
JP1/IM - Managerで動作する言語コードを変更して,JP1/IM - Managerを起動する。
-
jcsdbimportコマンドでローカルファイルに出力した監視オブジェクトDBを,セントラルスコープの監視オブジェクトDBに反映する。
上記の操作をしない場合は,[監視ツリー]画面,[ビジュアル監視]画面の表示が不正になります。