1.3.1 インストール手順(Windowsの場合)
JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Viewをインストールする手順について説明します。
(1) JP1/IM - Managerのインストールの手順
次の手順でインストールします。
-
すべてのプログラムを終了する。
インストールする前に,すべてのプログラムを終了してください。
「JP1/Base」のサービスを停止してください。
バージョンアップインストールをする場合,「JP1/IM-Manager」サービスを停止してください。また,バージョンアップインストールをするJP1/IM - Managerに接続中のJP1/IM - Viewがある場合は,ログアウトしてください。
-
提供媒体を該当するドライブに入れ,インストールする。
自動的に起動するインストーラーの指示に従ってインストールします。
インストールするソフトウェアを選択したあと,次の項目を入力します。
-
ユーザー情報
新規インストールの場合だけ入力します。
旧バージョンのJP1/IM - Managerからバージョンアップした場合は,旧バージョンで設定した情報を引き継ぎます。
-
インストール先フォルダ
x64環境の場合,システムドライブ\Program Files\配下(x86が付いていないProgram Filesフォルダ)にはインストールしないでください。64ビットモジュールと混在することによって,動作上問題が発生することがあります。
JP1/IM - Managerをインストールすると,次に示すインストール先フォルダが作成されます。
表1‒1 インストール時に作成されるフォルダ 製品
作成されるフォルダ※1
説明
JP1/IM - Manager
インストール先フォルダ\JP1IMM\※2
JP1/IM - Manager情報が格納される。
インストール先フォルダ\JP1Cons\※2
セントラルコンソール情報が格納される。
インストール先フォルダ\JP1Scope\※2
セントラルスコープ情報が格納される。
注※1 インストール先フォルダのデフォルト値は"システムドライブ:\Program Files\Hitachi"です。Windowsの場合,「システムドライブ:\Program Files」と表記している部分は,インストール時のOS環境変数によって決定されるため,環境によって異なる場合があります。
注※2 異なるフォルダに旧バージョンのJP1/IM - Managerをインストールしていた場合は,旧バージョンのインストール先フォルダを引き継ぎます。その場合,上に示すフォルダは作成されません。
なお,JP1/IM - Managerのインストール先フォルダに指定できるドライブは固定ディスクだけです。
-
-
再起動を要求された場合は,Windowsを再起動する。
統合トレース機能(HNTRLib2)がインストールされる時に再起動が必要です。詳細については,「1.3.3 インストール時の注意事項(Windowsの場合)」を参照してください。
- 重要
-
-
IMデータベースをセットアップ済みの環境で,JP1/IM - Managerをバージョンアップした場合,jimdbupdateコマンドを実行してIMデータベースを更新してください。IMデータベースを更新していない場合は,JP1/IM - Managerを起動したときに警告メッセージが表示されます。
-
JP1/IM - Managerのインストール先フォルダに指定できるドライブは固定ディスクだけです。リムーバブルディスク,ネットワークドライブ,UNCパスにはインストールできません。
-
JP1/IM - Managerのインストール先フォルダに次に示すフォルダを指定しないでください。インストールした場合,正常に動作しません。
・記号(; # ’% など)を含むフォルダ
・SJISの文字コード範囲外の文字コード(JIS 第3水準,第4水準)を含むフォルダ
-
JP1/IM - Managerのインストール先フォルダ(Managerパス,ConsoleパスおよびScopeパス)は,他の製品のインストール先フォルダと同じにしないでください。
-
JP1/IM - Managerをインストールするボリューム,および,JP1/IM - Managerのデータを格納するボリュームでは,ショートネーム(8.3形式の名前)が作成されている必要があります。OSによっては,デフォルトでショートネームの作成が無効の場合があるため,JP1/IM - Managerをインストールする前にOSの設定を確認し,ショートネームの作成が有効となっていること,およびショートネームが削除されていないことを確認してください。
-
Windows Server 2012,Windows Server 2016の記憶域プールで作成した仮想ディスクへのインストールはサポートしていません。
-
インストール中にキャンセルした場合,タイミングによってファイルが残る場合があります。
-
(2) JP1/IM - Viewのインストールの手順
次の手順でインストールします。
-
すべてのプログラムを終了する。
インストールする前に,すべてのプログラムを終了してください。
-
提供媒体を該当するドライブに入れ,インストールする。
自動的に起動するインストーラーの指示に従ってインストールします。
インストールするソフトウェアを選択したあと,次の項目を入力します。
-
ユーザー情報
新規インストールの場合だけ入力します。
-
インストール先フォルダ
x64環境の場合,システムドライブ\Program Files\配下(x86が付いていないProgram Filesフォルダ)にはインストールしないでください。64ビットモジュールと混在することによって,動作上問題が発生することがあります。
JP1/IM - Viewをインストールすると,次に示すインストール先フォルダが作成されます。
表1‒2 インストール時に作成されるフォルダ 製品
作成されるフォルダ※1
説明
JP1/IM - View
インストール先フォルダ\JP1CoView\※2
JP1/IM - View情報が格納される。
注※1 インストール先フォルダのデフォルト値は"システムドライブ:\Program Files\Hitachi"です。Windowsの場合,「システムドライブ:\Program Files」と表記している部分は,インストール時のOS環境変数によって決定されるため,環境によって異なる場合があります。
注※2 異なるフォルダに旧バージョンのJP1/IM - Viewをインストールしていた場合は,旧バージョンのインストール先フォルダを引き継ぎます。その場合,上に示すフォルダは作成されません。
なお,JP1/IM - Viewのインストール先フォルダに指定できるドライブは固定ディスクだけです。
-
-
再起動を要求された場合は,Windowsを再起動する。
統合トレース機能(HNTRLib2)がインストールされるときに再起動が必要です。詳細については,「1.3.3 インストール時の注意事項(Windowsの場合)」を参照してください。
- 重要
-
-
JP1/IM - Viewのインストール先フォルダに指定できるドライブは固定ディスクだけです。リムーバブルディスク,ネットワークドライブ,UNCパスにはインストールできません。
-
JP1/IM - Viewのインストール先フォルダに次に示すフォルダを指定しないでください。インストールした場合,正常に動作しません。
・記号(; # ’% など)を含むフォルダ
・SJISの文字コード範囲外の文字コード(JIS 第3水準,第4水準)を含むフォルダ
-
旧バージョンからバージョンアップする場合,JP1/IM - Viewが固定ディスク以外にインストールされているときはバージョンアップできません。
-
JP1/IM - Viewのインストール先フォルダは,他の製品のインストール先フォルダと同じにしないでください。
-
Windows 8(x86)およびWindows 10(x86)にインストールする場合,インストール先としてシステムドライブ:¥Program Files¥WindowsApps配下を指定しないでください。上記のフォルダは管理者ユーザーであっても書き込みができないため,インストールが失敗します。
-
(3) 各種インストールについて
- バージョンアップインストールについて
-
旧バージョンからバージョンアップする場合は,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「13.2 旧バージョンのJP1/IMからのバージョンアップについて」を参照してバージョンアップ時の注意について事前に知っておいてください。
- スタートメニューのプログラムフォルダの注意事項
-
-
バージョンアップインストール中の[プログラムフォルダの選択]画面に示されるデフォルトのプログラムフォルダ名称は,バージョンアップ前の製品で使用していたプログラムフォルダの名称となります。バージョンアップ前の製品で使用していたプログラムフォルダ名称から変更する場合は,[プログラムフォルダの選択]画面で新しいプログラムフォルダ名称を入力してください。
-
JP1/NETM/DMを使用してバージョンアップインストールした場合は,バージョンアップ前製品で使用していたプログラムフォルダが引き継がれます。プログラムフォルダ名称を変更する場合は,バージョンアップインストールが完了してから手動で行ってください。
-
バージョンアップ前の製品で,スタートメニューのプログラムフォルダを手動で変更した場合は,JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM -Viewをバージョンアップインストールしてもプログラムフォルダは削除されません。不要な場合は,バージョンアップインストール完了後に手動で削除してください。
-
- バージョンアップする前の製品でプログラムフォルダにショートカットが設定されている場合
-
-
プログラムフォルダ名称を変更した場合は,バージョンアップ前製品で設定されたショートカットは引き継がれません。バージョンアップ前製品のショートカットを使用したい場合は,ショートカットを変更後のプログラムフォルダに設定してください。また,バージョンアップ前製品で使用していたプログラムフォルダにはショートカットが残ったままとなりますので,不要な場合は削除してください。
-
- バージョンアップインストールする前に次の内容を実施してください。
-
-
JP1/IM - Managerのサービス(サービス名:JP1/Console)を停止してください。
-
論理ホストを設定している場合は,論理ホストのJP1/IM - Managerのサービス(サービス名:JP1/Console_論理ホスト名)を停止してください。
-
[サービス]画面および[コンピュータの管理]画面のサービスを表示している場合は画面を閉じてください。
-
バージョンアップインストール後にコンピュータの再起動の指示がある場合は,必ずコンピュータを再起動してください。
- JP1/NETM/DM,JP1/IT Desktop Management 2およびJob Management Partner 1/Software Distributionを使ったリモートインストールについて
-
JP1/IMは,JP1/NETM/DM,JP1/IT Desktop Management 2およびJob Management Partner 1/Software Distributionを使ったリモートインストール(ソフトウェア配布)に対応しており,JP1/IM の新規インストールおよびバージョンアップができます。次のリモートインストール方法が利用できます。
- ・更新インストール
-
インストール済みのJP1/IM - Managerと同じフォルダにインストールします。インストール済みのJP1/IM - Managerの設定情報は引き継がれます。JP1/IM - Managerがインストールされていない場合,使用できません。
- ・新規インストール
-
ドライブ・フォルダともデフォルト値を使用した場合,次のフォルダを作成してインストールします。
-
"システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥JP1IMM"フォルダ
-
"システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥JP1Cons"フォルダ
-
"システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥JP1Scope"フォルダ
ドライブのみ指定した場合,指定したドライブ直下にインストールします。
フォルダを指定した場合,指定したフォルダにインストールします。
-
実際の操作・運用方法については,JP1/NETM/DM,JP1/IT Desktop Management 2またはJob Management Partner 1/Software Distributionのマニュアルを参照してください。JP1/IMをパッケージングする際は,必ずJP1/NETM/DM 09 -00 以降,Job Management Partner 1/Software Distribution 09 -00 以降,または JP1/IT Desktop Management 2のパッケージャを使用してください。なお,JP1/NETM/DMは日本でだけ販売している製品です。