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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


7.4 業務グループの管理

IM構成管理では,監視対象の複数のホストを,業務で使用するシステムの単位やシステム管理者の監視対象範囲の単位などにグルーピングして監視できます。複数のホストをある目的ごとにグルーピングした単位を業務グループと呼びます。この業務グループの単位で,[イベントコンソール]画面(セントラルコンソール)や[監視ツリー]画面(セントラルスコープ)で参照できるJP1イベントの範囲や操作できる監視設定の範囲を管理できます。この権限の範囲をそれぞれ参照権限,操作権限と呼びます。業務グループの参照権限・操作権限を制限することで,それぞれ独立した監視や対処ができるようになります。

メモ

[イベントコンソール]画面,[監視ツリー]画面および[統合オペレーション・ビューアー]画面での監視

[イベントコンソール]画面での監視

業務グループの設定情報は,[イベントコンソール]画面(セントラルコンソール)に引き渡されます。セントラルコンソールで業務グループの参照・操作制限を有効にすると,[イベントコンソール]画面で担当する業務グループ内で発生したJP1イベントだけを参照・操作できます。詳細については,「4.1.4 業務グループの参照・操作制限の仕組み」を参照してください。

[監視ツリー]画面での監視

業務グループの設定情報をセントラルスコープへ反映すると,[監視ツリー]画面(セントラルスコープ)に業務グループの階層構成および参照・操作権限が引き渡され,担当する業務グループ内で発生したJP1イベントだけを参照・操作できます。

[統合オペレーション・ビューアー]画面での監視

業務グループの参照・操作制限を有効にすると,担当する業務グループに所属するホストのノード,発生したイベントだけを参照できます。

設定した業務グループは,[IM構成管理]画面の[業務グループ]ページのツリー表示で確認できます。業務グループの表示例を次の図に示します。

図7‒24 業務グループの表示例([IM構成管理]画面の[業務グループ]ページ)

[図データ]

ただし,この業務グループの機能を使用するには,業務グループの設定が必要です。また,業務グループを設定する場合は,更新権の取得が必要です。業務グループを設定する手順については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「3.4 業務グループの設定」を参照してください。

〈この節の構成〉