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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


7.4.1 業務グループの仕組み

複数のホストを業務システムなどの単位でグルーピングできます。ただし,一つのホストが複数の業務グループに属することはできません。

業務グループを使用してシステムを監視する例を次の図に示します。

図7‒25 業務グループの機能を利用してシステムを監視する例

[図データ]

この図の例では,「営業システム」,「システム共通」,および「経理システム」という三つの業務グループを定義しています。なお,「システム共通」は,「営業システム」および「経理システム」の両方から共通して使用するシステムです。

営業システムの管理者には「営業システム」と「システム共通」の業務グループだけへの参照・操作権限を設定しています。このため,営業システムの管理者が参照・操作できる範囲が,「営業システム」の業務グループ内の監視対象と「システム共通」の業務グループ内の監視対象だけに制限されます。同様に,経理システムの管理者が参照・操作できる範囲も,「経理システム」の業務グループ内の監視対象と「システム共通」の業務グループ内の監視対象だけに制限されます。

また,システム全体を監視しているシステム管理者には,すべての業務グループへの参照・操作権限を設定することで,「営業システム」,「システム共通」,および「経理システム」の監視ができます。なお,「システム共通」の監視をシステム管理者が行う場合は,営業システムの管理者および経理システムの管理者には,「システム共通」に参照権限だけを設定して運用することもできます。